モバイルバッテリー・充電器

RP-PB054 proレビュー | RAVPowerの挑戦。20,000mAhで660gの極小ポータブル電源はソロキャン層に刺さるか

RAVPower RP-PB054 pro

提供:RAVPower

RAVPower様のご厚意で、2020年8月28日発売のモバイルバッテリー兼ポータブル電源「RAVPower RP-PB054 pro」を先行レビューさせていただけることとなりました。

RAVPower RP-PB054 proは、モバイルバッテリーでありながらACアダプタ(コンセント)から定格80W出力に対応。

最近人気のキャンプ用品をはじめ、必ずしもUSB給電に対応していない各種グッズを充電するポータブル電源としても使える、RAVPowerの挑戦作です。

実際に使ってみると、モバイルバッテリーとしてでなく、屋外で使うポータブル電源としての用途を想定された機能・性能バランスになっています。

容量は20,000mAhと、一般的なポータブル電源より1桁少ないものの、そのぶん軽さは圧倒的。

ソロキャンプ等、アウトドアのお供にいかがでしょうか。

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本記事は商品提供を受けて作成しています

RAVPower RP-PB054 proの概要

注目ポイント

  • ポータブル電源としては小型軽量
  • ACアダプタ(コンセント)出力可能
  • PD 3.0入出力

コンセントを挿せることにより、「モバイルバッテリーとポータブル電源の間の子」という立ち位置になっているのが、ユニークなポイント。

仕様・スペック

  • バッテリ容量: 20000mAh
  • AC 出力: 110V~120V/60Hz, 100W 最大/80W 定格
  • PD入力: 5V/3A, 9V/3A, 12V/2.5A, 15V/2A, 20V/1.5A, 最大PD 30W
  • PD出力: 5V/3A, 9V/3A, 12V/2.5A, 15V/2A,20V/1.5A 最大PD 30W
  • iSmart 出力: QC3.0 5V/2.4A, 9V/2A, 12V/1.5A, 最大18 W
  • サイズ: 6.9 x 6.9 x 15.4cm
  • 本体重量:660g

RP-PB054 proレビュー

では、実機レビューです。

外観・デザイン:マットできれい

RAVPower RP-PB054 proの前側 前面 RAVPOWERのロゴが印字された部分
RAVPower RP-PB054 proの後ろ側 裏面 各種認証や仕様が印字された部分

やわらかな四角柱。マットな黒で、上品な出で立ちです。

RAVPower RP-PB054 proの上部、コンセント部分の樹脂のフタを閉じた様子
RAVPower RP-PB054 proのコンセント部分の樹脂のフタを外した様子

上面に各種端子が備えられています。

コンセントの差込口は樹脂製のカバーで守られています。

コンセントは埃がたまると発火の原因になるため、カバーがあるのは嬉しい配慮です。

RAVPower RP-PB054 proの底面、放熱ファンの開口部

底面には放熱ファンが備えつけられています。

AC出力の際、それなりに発熱するためでしょう。

重さ・大きさ:ポータブル電源としては軽量

RAVPower RP-PB054 proを手に持ってみたところ

片手で掴んでみると、500mlのロング缶のように感じます。

RAVPower RP-PB054 proの重さ

重さは660g。ロング缶より重たいです。

24,000mAhのモバイルバッテリーの重さ

ちなみに、USB-A出力のみ対応の24,000mAhのモバイルバッテリーだと、重さは約360g。

これと比べると、RP-PB054 proは激重です。

しかし……

RAVPower RP-PB054 proと、224,000mAhのポータブル電源のサイズ差

ただし224,000mAhのガッツリ系ポータブル電源と比べると、サイズ感の違いはご覧のとおり。重さもまた、推して知るべし。

容量が10倍くらい違うのでしょうがないものの、逆にこれまでキャンプに持っていく電源としてガッツリ系のポータブル電源しか選択肢がなかったのかと思うと、RAVPower RP-PB054 proはありがたい存在なのかなあと思います。

持ち歩きやすさ:キャリングケースに入れるなら可

RAVPower RP-PB054 proを、付属のキャリーバッグに入れたところ

持ち歩きやすさを語る際は、実際にどんな状況でどう持ち歩くのか?を考えなければなりません。

RAVPower RP-PB054 proの場合、その機能・性能バランスから、モバイルバッテリーとしてでなく、ポータブル電源として使われるでしょう。

また、放熱ファンという可動部分がある関係で、外部の衝撃で壊れやすくなっているため、運ぶときはキャリングケースに入れることを前提にすべきです。

という前提とした場合、キャリングケースは剛性が保たれており、リュック等の中で遊ばないようにできていることから、 持ち歩きやすさは確保されている、と考えて良いと思います。

蓄電能力:3時間程度で満充電

RAVPower RP-PB054 proのUSB-CポートにUSB-Cケーブルを挿した様子

USB-C経由で充電します。最大30W。

完全放電状態から満充電まで、だいたい3時間弱でした。

給電能力:仕様通り

仕様通り充電可能です。

ACアダプタ経由(コンセント)

RAVPower RP-PB054 proのコンセントに65WのACアダプタを挿してWindowsPCを充電している様子

最大100W、定格80W出力。

65WのACアダプタをつないだノートPCでも余裕で充電できました。

USB-C・USB-A経由

18Wの急速充電対応のスマホでは、問題なく「急速充電」マークが出ました。

音と発熱:うるさいが、熱暴走なし

USB給電時は静かですが、ACアダプタ経由だと、かなりファンがうるさいです。書斎のデスク脇に置いていると、Web会議に支障が出るくらい。

そのぶん、発熱は落ち着いています。最も発熱するであろうACアダプタ経由の充電時でも、表面がほんの少し暖まる程度でした。

実際にポータブル電源として野外等で使うシーンを考えると、気にすべきは音より熱なので、放熱を優先しているのでしょう。

保証:18+12ヶ月

RAVPower製品の多くは、

  • デフォルトで18ヶ月
  • 製品登録すると追加で12ヶ月

の、長期保証がついてきます。

RP-PB054 proも例外でなく、上記の通りの保証が付帯します。

もし初期不良があっても返品・交換対応していただけるので、安心して購入可能です。

実際に使ってみた感想

あきらかに、アウトドアでの利用を想定した機能・性能バランス。

ですが、ぼくはインドア派ということで……

RAVPower RP-PB054 proのコンセントに100W出力のUSB-Cチャージャーを挿してWindowsPCを充電している様子

90W出力対応のRAVPower RP-PC128

仕事のノートPC向けの電源に使ってみました。

接続しているのは、いつも使っている90W出力対応のUSB-C充電アダプタ「RAVPower RP-PC128」です。

RP-PB054 proが満充電の状態から接続してみると……

満充電のRAVPower RP-PB054 proでWindowsPCを充電する前

もともと10%くらいだったのが……

満充電のRAVPower RP-PB054 proが空っぽになるまでWindowsPCを充電したあと

約1時間後、75%まで充電されたところで、空っぽになりました。

しっかりちゃっかり充電されているとはいえ、RP-PB054 proだけ携えておけば安心、とはならないかもしれません。

あくまで、アウトドアで使う各種グッズ用の非常電源として使うほうがよさそうです。

RP-PB054 proはこんな人におすすめ

  • 小型軽量なポータブル電源を探しているソロキャンパー

まとめ:RAVPowerはソロキャンパー層を開拓できるか

総合評価:評価不能

残念ながら、ぼくはソロキャンパーではありません。

そのためRAVPower RP-PB054 proを正しく評価できず、「評価不能」とさせていただきました。

ただ、こちらの@DIMEの記事を見る限り、20,000mAh級かつACアダプタ(コンセント)対応なのに重さ660gのは、モバイルバッテリーや充電器を多く手掛けたRAVPowerだからこそ実現した小型軽量なのではないかと思っています。

言わば、強みを活かしたピボット。これまでメインターゲットだったガジェット愛好家からソロキャンパーへの顧客層開拓。RAVPowerの挑戦、ということです。

この記事を読んでいただいたソロキャンパーの方は、ぜひご意見をお寄せいただければと思います。

以上「RP-PB054 proレビュー | RAVPowerの挑戦。20,000mAhで660gの極小ポータブル電源はソロキャン層に刺さるか」でした。

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