提供:CIO
ガジェットメーカーであるCIO様のご厚意で、同社のモバイルバッテリー「SMARTCOBY 20000 60W」をレビューさせていただけることとなりました。
SMARTCOBY 20000 60Wは、クラウドファンディング発のプロダクト。
20,000mAhに60W出力というパワフルさに加え、SMARTCOBYシリーズの特長である「ミニマル×高機能」は継承しています。
あらゆる面が高いレベルでまとまっており、ドラクエでいうとLv.99の武闘家のよう。実際に使っていても、「これはパーティーに入れておきたい」と思えます。
主にPCの予備電源を探している方や、ガジェットを複数持ち歩く方は要チェックです。
SMARTCOBY 20000 60Wの概要
注目ポイント
- 小型・軽量ながら、20,000mAhの大容量と60Wの高出力を両立
- 多ポート構成により、複数デバイス同時充電可能
- パススルー対応で、蓄電と充電を同時に可能
スペック的には、非の打ち所のない強いモバイルバッテリーです。
仕様・スペック
- 容量:20,000mAh
- サイズ:66x130x25mm
- 重量:約370g
- 入力
- ポート数:2(USB-C/Micro-USB)
- 規格:Micro-USB 最大18W、USB-C 最大60W
- 出力
- ポート数:3(USB-C/USB-Ax2)
- 規格:PD3.0、QC4+/3.0、SCP、VOOC
- その他:パススルー対応
SMARTCOBY 20000 60W レビュー
それでは実機レビューです。
外観・デザイン:無駄がない
斜め線の入ったデザイン。
表側にはSMARTCOBYのロゴがあります。
裏側は下に各種仕様が刻印されています。
小さいですがPSEマークも確認できました。
4ポート構成。
出力用のUSB-Aが2つ、入力用のMicro-USBが1つ、入出力を兼ねたUSB-Cが1つです。
横にボタンがついており、これを押すと……
反対側に電池残量が表示されます。
なお電池残量は、充電中は点滅表示され、急速充電のときは緑の急速充電ランプがつきます。
なお細かいですが、左側のUSB-Aがあまり深く刺さりきらないのは「なんでだろ?」と思いました。
動作や充電速度には影響がないものの、全部揃ってないと気持ち悪い人、という人は見過ごしづらい点かもな、と。
※2020年10月7日追記:
メーカー様より情報提供いただきました。
深く差し込まれている側は、急速充電VOOC 40Wに対応させるため基盤設計を変えており、やむを得ず深くなってしまっている、だそうです。
重さ・大きさ:小さくなった350mlペットボトル
iPhone 8(iPhone SE 2020と同じサイズ)と並べてみました。
違うのは厚みと重さだけ、という感じ。
手に持ってみると、モバイルバッテリーというより、「ふた回りくらい小さくなった350mlペットボトル」という感触。
重さは実測351gで、やはり350mlペットボトルとほぼ同じ。
頭の中での比較対象が350mlペットボトルであるせいか、「重い」より「小さくて持ちやすい」が先にきます。
同時充電:3台までいける
3台、合計45Wの同時充電ができることを確認しました。
- USB-A → 18W充電のPixel 2
- USB-A → 9W充電のFire HD 10
- USB-C → 18W充電のiPhone 8
仕様的には最大60Wまでいけるので、USB-Aが18W×2でも大丈夫そうです。
パススルー:2台まで可能
- 入力:USB-C
- 出力:USB-A × 2
という構成で、2台同時に充電されました。1台でももちろんOK。
ただ1つ気づいたのが、60Wで給電していたはずなのに、パススルー中はSMARTCOBY 20000の急速充電ランプが消えていること。
おそらく、SMARTCOBY 20000本体への蓄電量をおさえ、そのぶんを他デバイスへの給電に回す制御が入っているのでしょう。
蓄電速度と熱:早いし気にならない
USB-C経由で60W給電してみたところ、70% → 99%まで10分くらいでした。
20,000mAhの30%分=6,000mAhを10分で充電されるなら、十分すぎる速度です。
なお60W給電の場合、本体のジャック側(上の写真の指の位置)にほんのり熱を持ちます。
さわれないほどではないので問題ないかと思いますが、気になる方は念のためご留意ください。
耐久性:未検証
発売直後のレビューなので、耐久性は検証できていません。
性能劣化や破損が起きたときには、ここに追記しようと思います。
とはいえ6ヶ月の保証があり、丁寧に対応していだけるので、心配は少なかろうと思います。
実際に使ってみた感想
- いざというときのPCのサブ電源に
- スキマ作業時のスマホ充電に
の2つのシチュエーションで使ってみました。
PCのサブ電源として
テレワークで困るのが、「出先のオフィスに用事はあるが、電源が使えない」というシチュエーション。
ぼくの勤め先は、
- コロナの影響でフリーアドレスの席すらクローズしている
- よほどの理由がない限り30分以上の滞在は不許可。電源利用などもってのほか
という徹底ぶり。
なので出社するときの作業環境は、正直近くのカフェの電源席が頼りなのですが、
- 同じシチュエーションの人が多い
- 3密回避のためそもそも席数が少ない
のかけ算により、カフェ電源席の倍率はバク上がりしているのです……。
そこで、SMARTCOBY 20000です。
「単ポート60W出力」ということで、45〜60WのUSB-C給電なノートパソコンの充電に使えるのですね。
実際にどのくらいいけるかというと……
80分で70%ぶん、給電できました。
いつもの電池の減り具合を加味すると、節電設定なし状態のノートPCを2.5時間使える程度の電力を供給していたことになります。
カフェ作業で2.5時間も居座ることはそうそうありません。節電設定すればもっと伸びるでしょう。
したがって、PC用のサブ電源としてSMARTCOBY 20000は十分だといえます。
スマホの充電に
わがやには2人の未就学児がいます。
まだ手がかかるので、子どもたちを視界に捉えつつスキマ時間で記事を書くことが多くなります。
なのでリビングのテーブルで上の写真のスタイルになることが多いのですが……。
問題が2つあります。
- 使っているスマホ(Pixel 4a)は、電池が枯渇しがち
- リビングが一望できる席は、コンセントから遠い
そこでSMARTCOBY 20000です。
20,000mAhあればPixel 4aなら6回分充電できるので、
- とりあえずリビングに置いておく
- スマホ電池が切れそうになったら使う
- 気が向いたらSMARTCOBY 20000を充電する
という感じで使うと、わりとはかどります。
もしかしたら、同じ使い方をPCでやると、自宅内ロケーションフリーというのもできるかもしれません。
SMARTCOBY 20000 60Wはこんな人におすすめ
まとめ:Lv.99の武闘家みたい
総合評価:
「一家に一台」的な安心感があります。だって、なんにでも対応できる機能と性能を備えているから。
20,000mAhの大容量に60Wの高出力、で、スマホもPCもなんでもござれ。3デバイス同時充電やパススルーで、ガジェットの複数持ちにも対応。
それに加えて小型軽量なので、もう「言うことなし」なのではないでしょうか。
ただ1つだけ、USB-Aの刺さる深さが左右で違う点は誰かが気にしそうなので、★-0.5しておきました。
とはいえ動作には問題ないので、多くの方にとっては★5で良いと思います。
気になった方はぜひチェックしてみてください。
以上「SMARTCOBY 20000 60Wレビュー | なんだこれ。高出力・大容量・小型・軽量・高性能な全部入りモバイルバッテリー」でした。
なお、容量も重さも半分のSMARTCOBY 10000もあります。
「20,000mAhも60Wもいらない、かわりに軽いのない?」という方は参考にどうぞ。