静音リニア軸Outemu XCJZ DopamineがEarly Bird Dealで割引かれていたので買ってみました。
Outemu XCJZ Dopamineが気になった理由
Outemuの静音軸の中で群を抜いて安かったからです。
そもそもOutemuの静音軸は他と比べて安いです。理由はOutemuはキースイッチの製造元だから。工場直販みたいなもんです。
にも関わらず、Outemu XCJZ Dopanieはそれに輪をかけて安く売られています。購入時点で35個セットで1300円くらい。単価30円台です。過去のOutemu静音軸は40円台でした。
なぜ安いのか。なにか理由はあるのか。それとも枯れた技術を使っているから単価を下げたのか。
どうしても試してみたくなったので、1セット買ってみたのでした。
Outemu XCJZ Dopamine概要
- PA housings
- POM stem
- about 20mm spring
- Operating Force 40+/-10gf
- Bottom force 50gMax
- Pre-travel 2.0+/-0.5mm
- Total travel 4mm
Outemu XCJZ Dopamineレビュー
それではレビューしていきます。
デザイン:好みが分かれるかも
軸単体で見ると、若草色+薄灰色でやわらかく完成された配色です。
でも黒のキーボードとあわせると少し毒々しい感じがします。
白ベースなら相性が良いのかも?
ともかくPCBなどキーボードの配色を選んでしまいそう。好みが分かれるかもしれません。
分解してみると、スプリングの下部に厚めにルブされていました。過去のOutemu製静音軸ではルブはステム側面に施されていることがほとんど。珍しい作りです。
打鍵音:十分優秀
十分静かですね。
耳をすませば若干の擦れ音が聞こえますが、気にならないレベルです。
手元のOutemu性の静音リニア軸と音を比べてみました。左から
です。
静寂の中、かつ微細な音もよく拾う単一指向性コンデンサマイクで録音しているので音の違いが目立っていますが、少しでも音のある場所なら判別がつかない程度の差です。こだわりの範囲だと思います。
打鍵感:ふわふわする
底打ちは柔らかいです。ステム側面がフルでシリコンであるOutemu方式の特性で、個人的には好きですが、カツーンと跳ね返る感覚が好きな人にはフィットしないかもしれません。
軸のブレは全く感じません。ファクトリールブのおかげか、動作は終始スムーズです。
上下動する間は若干の浮遊感を感じます。Dopamineという名前のとおり、ハイになってふわふわしているイメージなのかもしれません。
浮遊感といえばAkko Fairy Silentが思い浮かびます。実はこちらもOutemu 製。ただOutemu XCJZ Dopamineのほうが若干押下圧が軽く、ふわふわ感をより強く感じます。(個人的には微妙な差です)
耐久性:不明だが信頼できるか
「◯◯万回の打鍵に耐える」的な数字は明記されていません。
ただ、
- Outemu XCJZ Dopamineは他のOutemu製の静音軸とおおむね似た構造をしていること
- これまで1年以上Outemu製のキースイッチを使っていて一度も壊れたことがないこと
から、Outemu XCJZ Dopamineもそれなりの耐久性が期待してよいかと思います。
実際に使ってわかったメリット・デメリット
以上、1週間がっつり使い込んだレビューから、Outemu XCJZ Dopamineのメリット・デメリットをまとめます。
メリット
- 軽くてスムーズ。ふわふわと楽に打てる
- がっつり静音。十分に静寂
- とにかく安い。Outemu史上最安級
デメリット
- キーボードを選びそうな配色
- 柔らかな底打ち。好みが分かれるかも
Outemu XCJZ Dopamineはこんな人におすすめ
まとめ:初めてのOutemuにおすすめ
総合評価:
Outemuブランドに裏打ちされた信頼と高いコスパを備えた優秀な静音リニア軸です。
ただ「Outemu製の静音リニア軸」という括りの中では色と価格以外に新規性に乏しく、たとえば同じくOutemu製のYUNZII Caramel CoffeeやAkko Fairy Silentを持っている人があえてOutemu XCJZ Dopamineを買うべきか?と言われるとNoです。
逆に、Outemu製の静音リニア軸を持っていない人は騙されたつもりでOutemu XCJZ Dopamineを買ってみてほしいです。柔らかい底打ち感と配色さえフィットすればとても良い買い物になると思います。
以上「Outemu XCJZ Dopamineレビュー | 初めてOutemuの静音リニア軸を買うならこれ」でした。