メカニカルキーボード

MMD Vivianレビュー | 超コスパのリニア軸。単価が倍近い軸と同等の打鍵感

MMD KingMiral Vivian リニア軸 キースイッチ レビュー

AliExpresesでMMD Vivianという軸がやたら安く売られていたので買ってみました。

購入当時は発売前の限定価格で35個入り1200円(@30円台)。その後はセール価格で1700円くらい(@50円台)。Gateron Brown的な最安値水準ではないにせよ、お手頃な値段です。

限定価格につられて勢いで買ってみたのですが、使ってみてビックリ。1個100円近いハイクラス軸と同等の打鍵感でした。これは明確に「当たり」です。

押下圧のラインナップも豊富なので、リニア軸が好きな人はぜひ1つ買ってみてください。おすすめです。

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MMD Vivianが気になった理由

販売元がKBRepublicなのにやたら安かったからです。

ぼくはいつもAliExpressでキースイッチを探しており、いろんなストアを見てますし実際に買っています。

するとストアごとの特性がだいたいわかってくるもので、たとえば、

  • 値段設定が高いけど、商品ページがわかりやすく発送スピードやサポートも良い、品質と信頼の安心系ストア
  • とにかく安いけどそれ以外はからっきし。ときたま届かないこともある。リスク上等の激安系ストア
  • 本来30個70個などロットがある軸を少し単価を高くしてでも10個区切りで売ってくれる、利便性が売りのストア
  • 自作Mod軸やコラボ系の軸をメインで出しつつ値段はお高めな、セレクトショップ系ストア

などがあります。

KBRepublicは「値段設定が高いけど信頼と品質の安心系」にあたるストア。安心して使えるのでAliExpress初心者にもおすすめですが、そのぶん他のストアより売価が1割ほど高いです。

しかしMMD Vivian軸は逆で、なぜかKBRepublicだけやたら安く、他の値段重視系ストアで逆に売価が高かったんです。

なんか変だし35個1200円(購入時点)は激安だ。と思い、とりあえず飛びついてみたのでした。

NAE
NAE

人柱覚悟の衝動買いです

MMD Vivianの概要

詳細はAliExpressの商品ページをどうぞ。

MMD Vivianレビュー

それではレビューしていきます。

いつも45〜60gを使っているので、今回はあえて最も軽い28gを選んでみました。

デザイン:淡めの三色団子

色はものすごーーーく薄い3色団子。

ステムは白、トップハウジングは薄ピンク、ボトムハウジングは薄緑です。

内部構造に特徴的な点は見当たりません。ファクトリールブ済です。

打鍵音:28gだと静音リングで準静音化可能

Corne Miniに装着してみました。

打鍵音は若干小さく感じます。押下圧28gで力を入れずに打てるからかもしれません。

一部個体で、押し込んだときに薄い金属板を爪弾いたようなチキチキとした音が出ることがあります。

ただ静かな部屋で耳を澄まさないと気づかないのと、35個中1個しか発生しないことから、実影響は少ないと思います。

手持ちのリニア軸と打鍵音を比べてみました。

左から

です。

MMD VivianとDurock Black Lotusはあまり変わらず、短ステムのTECSEE Medium Linearのみ音が小さめ、となりました。

押下圧28gで弱く押しても動作する=相応に打鍵音が小さいとはいえ、さすがに静音軸と同水準で静かなTECSEE Mediumと同レベルとはなりませんでした。

ちなみに、押下圧が28gと軽いぶん、返りの音(ステムがトップハウジングと衝突する音)も相応に小さくなっています。

そのため、キーキャップに静音リングをはめて底打ち音を抑えるだけで準静音軸として使えるようになります。

思わぬ収穫でした。

打鍵感:ハイクラス軸に負けない

びっくりするほどブレません。体感ではDurock Black Lotus(単価100円近い高級軸)と同じレベルのブレなさです。

また、押してから底打ちまでのトラベルでの引っかかりが皆無です。なめらかで、ストンときれいに落ちていきます。ファクトリールブの影響もあるのでしょう。

静音軸ではないので底打ちはカツンと硬いです。とはいえリニア軸なので底打ちは必須ではなく、撫で打ちで使えば打ちはじめから打ち終わりまでなめらかさが続きます。

総じて、打鍵感は単価100円近いハイクラス軸に負けません。これで単価50円台だと考えるとコスパがぶっ飛んでいると感じます。

NAE
NAE

これだけで買う価値があります

耐久性:打鍵回数の記載なし

商品ページに特に記載されていませんでした。

他の軸ではよく5000万回とか8000万回とか、モノによっては1億回の打鍵に耐えると書いてありますが、そもそもこの数字にあまり意味がないのかもしれません。

単純計算で10年使ってようやく訪れる回数ですし、「8000万回なら買うけど3000万回なら買わないかな」みたいな差別化につながらないので書かなくなったのかもしれません。

実際に使ってわかったメリット・デメリット

以上のレビューから、MMD Vivianのメリット・デメリットをまとめます。

メリット(良かった点)

  • 値段以上の打鍵感。ブレなくなめらか
  • (28g版の場合)打鍵音が小さめ
  • (28g版の場合)静音リングで準静音軸として使える

デメリット(悪かった点)

  • 特になし。あえて言うと淡い配色なので黒ベースのキーボードにはあわないか

こんな人におすすめ

  • ブレの少ないなめらかなリニア軸を求めている
  • 好みの押下圧の軸がなくて困っている
  • 値段は安いほうが嬉しい

まとめ:文句ないのでは

総合評価:

とても良い買い物ができました。

少し前までは単価100円近くの軸でしか味わえなかったクラスの打鍵感が半値の軸で実現されていることにびっくりです。

28g版だと静音リングだけで純正音軸として使える、というおまけつき。

とても気に入ったので、折に触れて使っていこうと思います。

以上「MMD Vivianレビュー | 超コスパのリニア軸。単価が倍以上の軸と同等の打鍵感」でした。

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