メカニカルキーボード

Akko CS Rose Redレビュー | 軽い打鍵感と底打ち音を楽しむリニア軸。価格も安い

3.5
Akko CS Rose Red レビュー

HHKBに似た打鍵感のキースイッチを求めて、キースイッチ「

」を購入しました。

先に結論をいうと、押下圧43±5gfにしては軽く、底までストンと落ちていくイメージです。HHKBとはだいぶ打鍵感が違いました。

本記事では、Akko Rose Redについて

  • 購入に至った経緯
  • 実際に使ってみてのレビュー

を紹介します。

キースイッチ選びの参考になれば幸いです 。

NAE
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Akkoは2016年創業の比較的若いブランドで、既存ブランドと比べて価格が安めなのも魅力です

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Akko CS Rose Redが気になった理由

押下圧がHHKBと似たリニア軸を試したかったからです。

同じ意図で以前Akko CS Jelly Pinkを使ってみたのですが、キーストロークとお押下圧が、Jelly PinkはHHKBを少し上回る感じ、Rose RedはHHKBを少し下回る感じなので、両方試しておかなければ気がすまなかったのです。

主なスペックの差
  • HHKB HYBRID Type-S:キーストローク3.8mm、押下圧45g(参考
  • Akko CS Jelly Pink:キーストローク4.0mm±0.3mm、押下圧:約45±5gf(参考
  • Akko CS Rose Red:キーストローク3.5mm±0.3mm、押下圧約43g±5gf(参考

Akko Rose Redの仕様

  • タイプ:リニア
  • 押下圧:43±5gf
  • ストローク:3.5±0.2mm
  • 接点:1.9mm±0.3mm
  • プレートマウント(3ピン)
  • 耐久性:1500万回押下可能

Akko CS Rose Redレビュー

それではレビューしていきます。(値段にしては箱がやたら豪華で驚きました)

外観・デザイン:ピンクに近い赤

Rose Redですが、真紅のバラというより濃いピンクに近い色合いです。

公式サイトに「特別な形のバネを使っているんだよ」と、バネの密度が途中で変わるレンダリング画像とともに書いてあったので開腹してみました。

たしかに、バネの密度が中央は疎、端っこは密、となっています。以前試したJelly Pinkと比べても、あきらかに作りが違いますね。

打鍵感・打鍵音:軽く、底まで一気にストンと落ちる

テスト環境

打鍵感は、43gという数字に対して、かなり軽く感じます。

感触は素直なリニア。少し指先に重さをかけると一気に底までストンと落ちていきます。

軸自体のブレは感じません。ただ、Akko CS Jelly Pinkと比べるともう少し安定感がほしいかな?と思います。

音は、底打ち音が出やすいです。

ストンと底までキーが落ちていくため、ジェントルタッチで打鍵しない限り、キーの底にトントン当たります。コトコトというよりカタカタという軽い音が出やすく、静音とは言えません。

底打ちの感覚と音が好きな方にはたまらないと思いますが、適度な反発感があったり静かな音のほうが好みだという方には向かないでしょう。

HHKBと似てるか?と言われると、全く似ていません。押下圧やキーストロークの数字が似ていても打鍵感や打鍵音は全然違うんだ、ということを学びました。

NAE
NAE

キースイッチの沼は深いですね

耐久性:1500万回は少ない?

CSキースイッチの耐久性のテスティングにより、CSキースイッチの極限クリック数が1500万回であります。

と書かれています。

一方、GateronやKaihなど他のメーカーでは「8000万回」という数字をよく見ます。

ではAkko CS Rose Redの耐久力は低いのでしょうか。

最悪のケースを想定して、耐用年数を試算してみました。

  • 1日で書く文字数:3万文字(参考に、文庫本1冊で12万文字)
  • 打鍵回数:1文字あたり2回として、6万回
  • 打鍵が集中する母音キーの打鍵回数:2回に1回打つとして、3万回
  • 母音の中で最も打鍵が多いキーの打鍵回数:1/3として、1万回
  • 1500万回で持つ日数:1500日≒5年

5年持つなら十分なのではないでしょうか。

そもそも1日3万文字書くのは文筆業くらいのもの。1500万回も最低回数でしょうし、実際はもっと長い期間使えるんだと思います。

NAE
NAE

打鍵可能回数にこだわりすぎる必要はないと思います

保証:なし

メーカー保証はありません。箱の中にも保証書は入っていません。

そもそもキースイッチは消耗品。1つあたり50円とかです。保証という概念はそぐわないでしょう。

ただ、Amazonで買うとAmazon標準の30日返品保証がつきます。

実際に使ってみた感想

良かったところ

  • まっすぐストンと落ちていく、軽めの打鍵感
  • 45個入りで1880円という魅力的な価格

悪かったところ

  • 強めのカタカタ音が鳴る(好みの問題)
  • 底打ち感が強い(これも好みの問題)

Akko CS Rose Redはこんな人におすすめ

  • 押下圧45g程度のリニア軸を探している
  • 軸選びで重視するのはストンと落ちる
  • キースイッチはなるべくコスパで選びたい

まとめ:ぼくにはフィットしなかった

総合評価:

完全に好みの問題ですが、ぼくなら+200円出してAkko CS Jelly Pinkを買います。

当初の目的であるHHKBと似た打鍵感はゲットできませんでした。押下圧やキーストロークの値が近いスイッチではあるのですが、打鍵感が全く違うためです。

とはいえ、軽めの打鍵感や底打ちの音が好みの人にはハマるはず。赤軸が好きな人にはおすすめだと思いますので、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

以上「Akko CS Rose Redレビュー | 軽い打鍵感と底打ち音を楽しむリニア軸。価格も安い」でした。

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