メカニカルキーボード

Akko Fairy Silentレビュー | もちっとした浮遊感としっとりとした静音が特長のサイレントリニア軸

5.0
Akko Fairy Silentレビュー

2023年10月にAkkoブランドから発売された静音軸の1つ、「Akko Fairy Silent」を買ってみました。(もう1つはAkko Penguin Silentです。こちらはタクタイル軸)

命名が日本人にはピンとこないかもしれない、という点以外は超優秀な軸で、おすすめです。

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Akko Fairy Silentが気になった理由

コスパ良好とされるAkkoが出す初のOutemu方式の静音軸だからです。

これまでAkko発の静音リニア軸といえばAkko Haze Pinkでした。ただこちら、静音というより弱音で、底打ち感の確保が優先されていました。個人的には静音性が物足りなかったのです。

しかし、海外Youtuberの先行レビューによるとAkko Fairy SilentはOutemu方式の静音機構であると。

静音重視のOutemu方式は、会社に自作キーボードを持ち込むぼくのユースケースにフィットします。

よってこれは試さねばなるまい、ということで購入を決めたのでした。

NAE
NAE

同じOutemu方式の静音リニア軸YUNZII Caramel Coffeeと比較したかったのもあります

Akko Fairy Silent概要

  • 17mm spring
  • 50 million lifespan
  • 5-pin and fits keycaps with standard MX structure
  • Type: Linear
  • Operating Force: 50gf ± 5gf
  • Total Travel: 3.3mm
  • Pre-Travel: 2.0 ± 0.5mm
  • Tactile Travel: N/A
  • Tactile Force: N/A

Akko Fairy Silentレビュー

それではレビューしていきます。

デザイン:紫のモノトーン+Outemu方式の静音機構

紫系統の淡いモノトーン。トップハウジングはピンクに近いため、ゆめいろカラーと呼んでも差し支えないでしょう。

Fairyという名付けからこの色味にしたのでしょうか。

スプリングとステムのポールが短めで、かつステム側面のバンパー部分がすべてシリコン。まごうことなきOutemu方式の静音構造です。

ステム側面はファクトリールブされています。特に底打ち部分は厚めに塗られているようです。

打鍵音:圧倒的静寂

とても静かですね。会社に持ち込んでも誰も文句は言えないでしょうし、自宅で使うとしてもWeb会議でマイクが打鍵音を拾うことがなさそうです。

手持ちのサイレントリニア軸と比べてみました。左から

です。(★:Outemu方式の静音構造を採用した軸)

Akko Fairy Silent、他と比べてもやっぱり静かですね。

打鍵感:FairyというよりMochi

重めの押下圧と柔らかい底打ち、終始滑らかな触感があいまって、モチモチした打鍵感となっています。

たとえるなら、

  • 低反発まくらのこぶしを立てたとき
  • 臼のなかの餅に杵を打ったとき

の感触に似ています。FairyというよりMochiですね。

とはいえ観点を変えると、打ちはじめから打ち終わりまで指先がふわふわ浮いている感覚がある点から、Fairyと呼んでも良いのかもしれません。

日本人の感覚からするとMochiと名付けたほうが伝わりやすいと思います。

このモチモチ感が全面に出ているせいか、軸のブレを感じにくいです。もちろん指先に神経を集中してわざとキーを横に揺らせばそれなりにブレは感じるのですが、実際の打鍵中に「ブレてて気持ち悪いな」とは感じませんでした。(単に鈍感なだけかも)

擦れはなく、滑らかです。ファクトリールブが効いているのでしょう。

モチモチした浮遊感や滑らかさがゆえ、指ががっしりしている人かつ撫で打ちしたい人にとっては扱いやすく快適に打鍵できるかなと思います。

耐久性:5000万回の打鍵OK

公称で5000万回の打鍵に耐える、とされています。

単純計算で5年は持ちますので、45個入り3000円を日割り計算するとほぼ無料ですね。

保証:ショップによる

ショップによります。ぼくは保証には期待しない、かつ値段重視で選びたいのでAliExpressを使っていますが、保証が手厚いor信頼できるショップがあればそちらを選ぶとよいかと思います。

実際に使ってわかったメリット・デメリット

以上のレビューから、Akko Fairy Silentのメリット・デメリットをまとめます。

メリット(良かった点)

  • モチモチした浮遊感
  • 打ちはじめから打ち終わりまでずっと滑らかでしっとりしている
  • とても静か

デメリット(悪かった点)

  • 少し重く感じる(とはいえ好みの問題)

Akko Fairy Silentはこんな人におすすめ

  • 静音軸に求めるのは、まずもって静寂さである
  • そのうえで、なめらかな打鍵感も捨てがたい
  • 押下圧は強い方が好み、または撫で打ちしたい

まとめ:優秀

総合評価:

静かでふんわりした(orもちっとした)打鍵体験が好みの人にはたまらなくフィットすると思います。

同じ時期にAkkoから発売された静音タクタイルAkko Penguin Sientと比べると、コストパフォーマンスが高いですし、しっかり他と差別化されているように感じます。Akkoは全般的にリニア軸に力を入れてるんですかね?

絶対評価でも相対評価でも優秀な軸なので、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

以上「Akko Fairy Silentレビュー | モチモチ系の浮遊感としっとりとした静音が特長のサイレントリニア軸」でした。

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