イヤホンを68台レビューしても、使い分けはなくならなかった

イヤホン使い分け 接続系統図 理想と現実の対比

朝、家を出るときにイヤホンを持ち替えます。家でPodcastを流していたイヤーカフ型を外して充電ケースに戻し、通勤用のカナル型をポケットに入れて玄関を出る。会社に着いたら、ノートPCの前で業務用のインカムを耳に掛けます。

これまでにレビューしたイヤホンは68台。業務用インカムを足せばもっと増えます。それだけ触っておきながら、1日のうちに3回もイヤホンを付け替えている。

数が多いから贅沢に使い分けている、という話ではありません。1台にまとめたいのに、まとめられずにいる。原因はペアリング先のデバイスが複数あることだ、とずっと思っていました。マルチポイント接続の台数が足りないのだ、と。

数えてみたら違いました。3台のうち2台は、同じ個人用スマホにしか繋いでいません。接続台数の問題ではなく、1つのハードウェアに矛盾する要求を詰め込もうとしていただけでした。

統合を阻んでいたのは、物理法則・チップ世代・トレードオフの3層です。全部入りは存在しませんでした。ただし3台のうち1台は最近になって消えています。置き換わった先は最新のチップではなく、いちばん原始的な技術でした。

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今もイヤホンを3台使い分けている

内訳はカナル型・イヤーカフ型・業務用インカムの3つ。用途で選び抜いたように見えますが、実態は68台ぶんのレビューが勝手に積み上がった結果です。

3台の内訳とペアリング先

持ち歩くデバイスは3つ、イヤホンも3つ。ただし1対1では対応していません。

SOUNDPEATS Air6 Pro レビュー イヤホン使い分け 通勤用カナル型を充電ケースと並べたところ
通勤の1台。地下鉄でPodcastの人声を守れるのはカナル型だけ

通勤と電車移動はカナル型が担当します。ペアリング先は個人用スマホ。カナル型でないと音楽への没入はもちろん、地下鉄駅ではPodcastの人声すら聞こえなくなるタイミングがあります。イヤーカフ型でこれをやると、その区間だけ内容が抜け落ちます。

EarFun Clip 2 レビュー イヤホン使い分け 家用イヤーカフ型を充電ケースと並べたところ
家の1台。蒸れず、家族の呼びかけも通す

家ではイヤーカフ型に持ち替えます。家事をしながらのPodcastやBGM、風呂でも使い、自転車通勤にもこれ。ペアリング先はカナル型とまったく同じ個人用スマホです。家でカナル型を使わない理由は2つあります。長時間だと蒸れること、家族の呼びかけが聞こえなくなることです。

Glazata EC200 レビュー イヤホン使い分け 仕事用の片耳インカムを正面から写したところ
仕事の1台。ノートPCと会社スマホのあいだを行き来する

仕事では業務用インカムを耳に掛けます。デスクに着いているときは仕事用ノートPC、移動中は会社貸与のスマホ。1日のうちに接続先が何度も入れ替わる、いちばん忙しい1台です。

ペアリング先のデバイスは、正確には4つあります。個人用スマホ、個人用のミニPC、仕事用ノートPC、会社スマホ。ミニPCはイヤホンを繋ぐ機会がほとんどなく持ち歩かないので、統合の対象から外しました。持ち歩く3台を1つのイヤホンで賄えないか。これが統合したいワガママの中身です。

引っかかったのは、カナル型とイヤーカフ型の関係でした。この2台は同じ個人用スマホにしか繋いでいません。

イヤホン使い分け 接続系統図 理想と現実の対比
2台に分かれているのは接続の問題ではなく、耳の塞ぎ方の問題だった

だとすれば、2台に分かれている理由はマルチポイント接続の台数ではない。ここに気づくまで、ぼくは壁の場所を勘違いしていました。

選び抜いた物語ではない

68台という数字は、こだわりの証ではありません。PR案件が来るたびに進化点を探すのが楽しくて、気づいたら積み上がっていた数です。

哲学を後付けしたい気持ちはあります。「脳と出力を繋ぐ抵抗を減らすために試し続けた」と言えれば格好はつく。ただ実際の順番は逆で、たくさん触ったあとになってようやく壁の形が見えてきました。イヤホンの沼にハマった結果として壁が見えたのであって、壁を見通したうえで足を踏み入れたのではありません。

過去6年のイヤホンの進化

ANCは-35dBから-58dBへ、LE Audioは「対応予定」から実用へ、装着方式はカナル型一択から3種類へ。2020年から2026年までの6年で、手元のイヤホンはこれだけ動きました。それでも朝に持ち替える台数は3台のままです。

この3つで台数が減る、と期待していたのではありません。ANCの数字がどれだけ伸びても、耳を塞ぐか塞がないかの二者択一は動かない。同時に何台のデバイスへ繋げるかを決めるのも、ANCやコーデックではなくチップの側です。

ただ、6年で何が動いて何が動かなかったかを並べないまま「統合できない」と言うのは雑だと思っています。伸びが止まった場所、規格が力技にあとから追いついた場所、選択肢が増えて逆に絞りにくくなった場所。3つとも自分の耳で追いかけたので、どこで何が起きたかは手元に残っています。

ANCの踊り場とブレイクスルー

-35dBの天井が破られたのは2023年です。そこから2026年の-58dBまで一気に伸びましたが、伸び方は一定ではなく、踊り場とブレイクスルーがはっきり分かれています。

2020年から2022年にかけて、量産価格帯のANCは-35dB前後で頭打ちでした。何台も買い比べるうちに、値札とdB値の対応がはっきり見えてきます。5,000円前後で-28dB級、1万円までで-35dB級、1万円を超えて-40dBオーバー。価格とdB値がきれいに比例していた時代です。

EarFunのAir Pro系列を並べると、伸びの緩やかさが分かります。Air Pro(2020年・-38dB)、Air Pro 2(2021年・-40dB)、Air 2 NC(2024年・-45dB)、Air Pro 4iAir Pro 4+(2026年・-50dB)。6年で12dBです。

SOUNDPEATSのAir系列は動きが違いました。Air3 Pro(2022年・-35dB)からAir4 Pro(2023年・-45dB)で、1年で10dB。ここがブレイクスルーです。

続くAir5 Pro+(2025年・-55dB)が2年で10dB、Air6 Pro(2026年・-58dB)は9ヶ月で3dB。伸びは明らかに鈍化していて、ANCはもう差別化の軸から降りつつあります。

鈍化は使う側の感覚にも出ました。2026年にEarFun Air Pro 4+を着けたとき、-50dBのANCに驚きはありません。この価格帯ではもう「あって当たり前」の水準です。価格とdB値が比例していたころには、いくら払っても届かなかった数字が、いまは前提条件になっています。

LE Audioは新技術ではなかった

規格として当たり前に使えるようになるまで、3年半かかりました。そしてその3年半のあいだに、業界は独自プロトコルの力技で同じ場所へ先に到達しています。

実装ラグは手元で3回踏みました。2023年1月に使ったEarFun Air Pro 3で、LE Audioは「近い将来の対応予定」の項目に載っているだけ。いま繋げるものではありませんでした。

2年半後の2025年12月、EarFun Air Pro 4+を使ってもAndroid側の実装は「発展途上」のまま。同じころ手元にあったSOUNDPEATS Air5 Proは、そもそもLE Audio接続ができませんでした。

2026年8月のSOUNDPEATS Air6 Proで、ようやく普通に使えるようになりました。LE Audio(LC3)対応が、この機種でいちばん嬉しかったところです。対応予定から定着まで、まるまる3年半かかった計算になります。

一方、低遅延そのものは規格を待たずに実現していました。AUKEY EP-B80はaptX LLで「従来のaptXやAACより倍以上小さい」遅延を実現。GENKI Waveformは専用トランスミッター経由でSBCの220msを50〜80msまで短縮。SOUNDPEATS H2EDIFIER NeoBuds Proは独自のゲームモードで60〜80msに落としました。

2023年に使ったEarFun Air Pro 3も同じ系譜でした。ゲームモードに切り替えれば遅延は100ms以内。AACやSBCの200ms前後とは、映像と音のズレ方がはっきり別物です。規格ではなくメーカーの実装で、実用水準に届いていました。

LE Audioは発明ではなく、業界が力技でたどり着いていた場所に規格が遅れて追いついたものでした。 遅延を理由にイヤホンの買い替えを検討している人は、規格名ではなく実測のms値を見たほうが早いと思います。

装着方式の分岐

カナル型一択だった手元は、2025年に入ってイヤーカフ型とオープンイヤー型へ一気に分岐しました。きっかけは技術の進歩ではなく、蒸れ・メガネとの干渉・装着疲れという自分の耳の側の限界です。

起点は2020年11月の骨伝導でした。テレワーク用に骨伝導ヘッドセットを掛けてみて、そもそも耳にモノを入れないのがベストだ、とそのとき腹落ちしています。

その思想が実際の買い物として噴き出したのは、5年後の2025年です。4月にTRUEFREE Clip C10で初めてイヤーカフ型に触れ、8月にはTRUEFREE EarFit DS1でオープンイヤー型へ進みました。

DS1に手を出した動機は音質ではありません。「仕事で使うインカムは耳掛け部分が大きく、メガネと干渉してどうにも座りが悪い」という、極めて物理的な不満です。同じ8月、間を置かずEarFun OpenJumpも耳に掛けています。

動機が一語にまとまったのは、翌2026年4月のEarFun Clip 2です。カナル型の装着疲れが積み重なる中でイヤーカフ型を試し始め、SOUNDPEATS Clip 1やTRUEFREE Clip C10を経てこれで3機種目。並べてみると、買った理由が全部「装着疲れ」に行き着きました。

骨伝導で耳にモノを入れないのがベストだと感じてから、その一語にたどり着くまでに5年かかりました。遠回りでしたが、装着方式は音質より先に決まる、というのがこの5年の結論です。そして選択肢が増えたぶん、1台に絞る理由はむしろ減っています。

使い分けざるをえない3つの理由

進化を6年追いかけても台数が減らなかったのは、壁が3つあるからでした。物理法則の壁、チップ世代の壁、トレードオフの壁。性質が違うので、解ける見込みもそれぞれ違います。

カナル型とイヤーカフ型は両立しない

外音と没入感は逆相関の関係にあり、1つのハードウェアでは両立しません。耳を塞げば没入でき外は聞こえない。塞がなければ外は聞こえるが没入できない。チップが何世代進んでも、この壁だけは解けません。

前述のとおり、ぼくのカナル型とイヤーカフ型は同じ個人用スマホにしか繋いでいません。だからこの2台の並存は、接続の問題ではなく耳の塞ぎ方の問題です。地下鉄のホームでPodcastの人声を守りたい要求と、家族の呼びかけを取りこぼしたくない要求は、同じ耳栓の内側では同居できない。

カナル型のANCと外音取り込みを切り替えれば両方まかなえるようにも思えますが、長時間使ったときに蒸れる点は変わりません。装着方式そのものを変えないと解決しない領域があります。

イヤホンのマルチポイントはチップ次第

複数デバイスをまたぐ統合は、そもそもチップが対応していなければ始まりません。マルチポイントの接続先が最大2台までなのは、搭載しているBluetoothチップの制約です。仕様の出し惜しみではなく、載っているものが対応していないだけ。

ぼくが繋ぎたいのは個人用スマホ・仕事用ノートPC・会社スマホの3台です。2台までのチップでは、どう頑張っても1台があぶれます。3〜4台の同時接続に対応したチップが降りてこないかぎり、ここは製品選びで解決できません。

とはいえこの壁は、3つのうち唯一「いずれ解けるかもしれない」側にいます。物理法則ではなく世代の問題なので、数年後には当たり前になっている可能性がある。繋ぎたいデバイスが2台までの人には、そもそも無縁の話です。

マイクとバッテリーはトレードオフ

業務用インカムでは、マイク品質とバッテリー持ちが真正面からぶつかります。この10年で4台使いましたが、両方を満たした1台はありませんでした。

HEIBAS G7(2026年・1798円)はマイクが当たりでした。以前1年半使っていた4800円のサンワサプライ機とほぼ互角で、市場での偏差値55といったところ。

ところがバッテリーが持ちません。PCとスマホのマルチポイント接続でTeams会議をぶっ続けていたら、3時間でフル充電から30%まで落ちました。頻繁に切り替えていたわけでもないのに、この減りです。

Glazata EC200(2026年・2,880円)は逆でした。公称20時間は実測でも裏切られず、満充電から1日使って残量50%。そのかわりマイクは素のままでは使えません。

周囲の音をそのまま拾うので、50cmの距離でスピーカーから音楽を流しながら話すと、相手にこちらが何を聴いているかバレるレベルまで入ります。iPhoneの「声を分離」やTeams・Zoomのノイズ抑制と併用して、ようやく実用になりました。

面白いことに、このマイクの素直さは手抜きではなく設計の選択でした。音声通話専用の用途では、いろんなコーデックが乗っていたりCVCのようなノイズキャンセル処理が裏で動いていたりすると、そのぶん電池の消費に跳ね返ってきます。だからEC200は「あえて」旧型のQCC3020を積んでいる。マイクを賢くする処理は、そのまま電池を削る処理でもあります。

副産物もありました。ノイズ処理が弱いおかげで、iPhoneの音声入力との相性が予想外に良かった。最新チップの機種はノイズと一緒に肝心の声まで削ってしまうことがあり、素直に声を拾うEC200のほうが音声入力には向いていました。AI音声入力を日常的に使う人なら、マイクの「賢さ」を疑ってかかる価値はあります。

2014年発売のJabra Classicは、無指向性マイクと独自のノイズ除去フィルタで「自分の声が9割」という音を作っていました。当時は2台ペアリングで満足していて、もっと早く買えばよかった、と本気で思ったものです。10年経って、同じトレードオフの上を行ったり来たりしている。

マイクとバッテリーの綱引きは、あくまで業務用インカムの側で起きている話です。残る物理法則の壁のほうにも、1台で越えられそうに見えた製品がありました。

EarFun OpenJumpが一番近かった。それでも辿り着かなかった

「これ1台だけでOK」という理想にいちばん近づいたのは、2025年8月のEarFun OpenJumpでした。オープンイヤー型の最終終着点のひとつだ、とそのときは思っています。

ところが同じ製品を使い込みながら、音質と音漏れの両立を求めるなら迷わずカナル型を選ぶべきだ、という留保も捨てられませんでした。1台でOKに手が届いたと思った端から、条件つきでカナル型へ差し戻している。この矛盾が、統合が成立していないことの何よりの証拠です。

この矛盾は詰めが甘かったせいではないと思っています。前述の逆相関を、1台の製品で解こうとしたから起きた矛盾です。オープンイヤー型は外音側で最良の答えを出しますが、没入側では原理的にカナル型に届かない。毎日使っている本人がそれを分かっていたから、留保が消せませんでした。

2014年にJabra Classicを使っていたころと比べると、落差がはっきりします。当時は2台ペアリングができるだけで満足していました。要求が「通話が繋がる」から「没入も外音も1台で」へ上がった結果、満足からどんどん遠ざかっている。壁を作ったのは技術の停滞ではなく、こちらの要求水準の上昇でもあります。

新しいイヤホンを買っても不満が消えない人は、製品ではなく自分の要求のほうを一度書き出してみると壁の位置が見えます。ぼくの場合、書き出した時点で「1台では無理」が確定しました。

無線をやめたら、業務用は1本で済んだ

イヤホン使い分け 有線EarPodsをiPhoneに繋いだところ
3台のうち1台を消したのは、最新のチップではなくこのケーブル

業務用インカムは、会社支給のiPhoneに付いてきた有線のEarPodsに置き換わりました。ノートPCも含めて仕事まわりを完全に有線化しています。

外音と没入感の逆相関も、ここでは妥協点に着地しました。EarPodsはインナーイヤー型なので、音量次第である程度は外の音が聞こえる。かといって完全に筒抜けでもなく、アプリ側の設定である程度は周囲の音をかき消せます。完璧ではないけれど、仕事に必要な水準は満たしている。 物理法則を突破したのではなく、要求水準を下げて折り合いをつけただけです。

消えた壁は3つです。まず電池を気にしなくてよくなりました。会議が3時間続こうが、残量を見る動作そのものが消えます。

次に接続が不安定になる要素がなくなりました。Bluetoothの混線で「今、音声が聞こえにくかったのでもう一度お願いします」と言われる事故が、有線化してからゼロです。そしてマルチポイントの台数制限も無関係になりました。挿し替えれば繋がる。

代償は正直にあります。デバイスを移るたびに挿し直す手間、机の上でケーブルが邪魔になること、電車内でケーブルが他の人に引っかかるリスク。無線が解決していたものを、そっくり引き受け直した形です。

だから席と会議室のあいだをほとんど動かない働き方なら、有線化はいちばん安い解決策になります。逆に一日中社内を歩き回る人には、この手は勧められません。

それでも軽くて安定していて、なにより1台で済む。6年かけて無線化と多機能化の方向を追いかけてきたのに、壁の多くを無効化したのは「無線をやめる」という逆張りでした。3台運用のうち1台が、最新技術ではなく最も原始的な技術に置き換わっています。

ただしこれは仕事用(会社スマホ+ノートPC)の統合であって、個人用スマホ側は手つかずです。カナル型とイヤーカフ型は今も2台のまま。3台運用が2台運用になった、という部分的な前進にすぎません。

まとめ:結局、何を諦めるかという話

使い分けているのは好みの問題ではなく、理由があるからでした。物理法則の壁(外音と没入感の逆相関)、チップ世代の壁(マルチポイントの接続台数)、トレードオフの壁(マイク処理とバッテリー)。3つは同じ強さの壁ではありません。

いちばん頑丈なのが物理法則の壁です。耳を塞ぐか塞がないかは二者択一で、チップが何世代進んでも中間は生まれない。ここは技術の進歩を待っても解けないと考えています。

いちばん緩いのがチップ世代の壁で、3〜4台の同時接続に対応したチップが降りてくれば消える見込みがあります。物理ではなく世代の問題なので、数年後には話題ですらなくなっている側です。

トレードオフの壁はその中間にいます。処理を足すほど電池を食うという関係そのものは動かせません。ただしEC200でやったように、iPhoneの「声を分離」やTeams・Zoomのノイズ抑制を外から重ねれば実用まで持っていける。壁が消えるのではなく、薄くできるだけです。

統合したい気持ちはまだ持っています。それでもできていない。実現するには、こだわりのどれかを妥協するしかありません。有線化で業務用の1台を消せたのは、「ケーブルが邪魔」という不満を飲み込んだからです。

カナル型とイヤーカフ型を1台にまとめるなら、飲み込む対象はもっと重くなります。地下鉄でPodcastの人声が消えるのを許すか、家族の呼びかけを取りこぼすか。どちらかを選ぶことになる。

どちらを飲めるかは、その人が何を大事にしているかで変わります。ぼくは地下鉄でPodcastの人声が消える瞬間をどうしても諦められませんでした。通勤が徒歩や車の人なら、答えは違って当然です。

実在しない全部入りを探しにいくと、旅は高くつきます。ぼくの場合はイヤホン68台と業務用インカム4台を通って、ようやく壁が3層に分かれていることが見えました。読者が同じコストを払う必要はありません。 自分の使い分けがどの壁で分かれているのかが分かれば、次に買うべき1台と、買っても解決しない1台の区別はつきます。そのコストはぼくが払ったので、壁の在り処だけ持ち帰ってもらえれば十分です。だからこの記事を書きました。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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