イヤホン・ヘッドホン

SOUNDPEATS Air4 Proレビュー | すべては心を打つ低音のために

4.5
SOUNDPEATS Air4 Proレビュー

提供:SOUNDPEATS

NAE
NAE

解像度の鬼であるSOUNDPEATSだからこそ引き出せる低音の魅力

メーカー様のご厚意でSOUNDPEATS Air4 Proのサンプル品を提供いただいたので使ってみたのですが、心底びっくりしました。

なんせ、低音がすごいんです。パンチ力とか弾みとか解像度とか、そういう次元ではありません。とにかく心に染み入ってきます。これまで何度も聴いた曲すら「SOUNDPEATS Air4 Proで聴くとどうなるんだろう??」と思わせるほど。

では、なぜそう感じるのか。ちゃんと理由がありました。それは・・・レビューで詳しくお話します。

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本記事は商品提供を受けて作成しています

SOUNDPEATS Air4 Pro概要

SOUNDPEATS Air4 Proレビュー 主なスペック
出典:amazon.co.jp
  • Qualconmm QCC3071のBluetoothチップ
  • aptX Lossless/Snapdragon Sound
  • 13mmダイナミックドライバー
  • 最大-45dB 「AdaptiveANC」機能
  • マルチポイント機能
  • 装着検出機能
  • aptX Voice技術とcVcノイズキャンセリ ング
  • 低遅延ゲームモード

SOUNDPEATS Air4 Proレビュー

というわけで、実機レビューです。

デザイン:きらびやか

黒のマットなケース、ゴールドのエンブレムが二箇所。USB口もゴールドでかたどられています。きらびやかなカラーリングです。

そのなかで中央の薄グレーの帯は少しチープに感じるかもしれません。

本体もゴールドに黒。ケースと本体でカラーリングが統一されてるのは好感が持てますね。

全体的にマット仕上げなんですが、耳の内壁に触れる部分のみ光沢仕上げになってる点は「なるほどな」と思います。

なぜなら、ここが光沢だと装着したとき滑り落ちにくくなるんです。以前SABBAT VOOPLAY 100レビューしたとき、ここがサラサラしすぎていて落ちやすかったのでセロテープを貼ったことがあります。

イヤホン本体のフォルムはSOUNDPEATSロゴ部分に向かってわりと急な傾斜がかかっています。一瞬ギョッとしますが、しばらく使ってみるとむしろこのほうがメリットが多いことがわかります。

というのも、本体はSOUNDPEATSロゴ部分がタッチの感知域なんですが、ケースからの出し入れのとき側面の傾斜部分を指でつまんだり、耳の中で本体がズレたとき傾斜部分を押すと誤タッチを防げたりするんです。

こういった細かい使い勝手まで配慮されているのは、完全ワイヤレスイヤホンを多数輩出してきたSOUNDPEATSだからこそかなと感じます。ナレッジが蓄積されているのですね。

装着感と操作感:コツをつかめば120点

装着感=耳へのフィット感は、ちゃんと装着すれば問題ないですが、ぼくにとってはちゃんと装着するのに少しコツがいりました。

というのも、本体が少し小ぶりで、親指・人差し指・中指の指先でチョンとつまむ必要があります。ぼくは身長172cmの男性なんですが手が人よりも大きめなので、扱い慣れるまで少し時間が必要でした。

あと、本体の棒の部分がぼくの耳の形とジャストフィットせず、「これならOK」と思える角度を見つけるのに時間を要しました。

ただ、これらコツを掴むのに10分かかりませんでしたし、一度コツを掴めば120点の装着感です。首を横にブンブン振っても1ミリもずれません。

なにより、本体の位置調整のとき誤タッチが起きない(そういう形をしている)のが快適です。

Bluetoothと電池:少しバランス感に欠ける

対応しているAndroidならaptX Losslessというハイレゾコーデックが使えます。ぼくのスマホはPixel 6で非対応なので普通のaptX止まりです。なおiPhoneならAACがいけます。

初回ペアリングや起動後の接続はスムーズです。ペアリングなどのときイヤホンからアナウンスが流れるんですが、なぜかコンサートホールのアナウンスのように響き渡ります。

接続の安定性もGoodで、通勤ラッシュのJR新宿駅のような極端なケース以外では途切れませんでした。QC3071というわりと新しいチップを積んでいるのが奏功しているのだと思います。

また、マルチポイント接続(1度に2つのデバイスと同時接続する機能)にも対応しています。仕事のWeb会議とスマホからの音楽再生で併用する場合は便利でしょう。

とはいえ・・・

  • 本体のみの連続再生時間:6.5時間
  • ケース込みの合計:26時間

という電池の持ち時間を考えると、本格的に仕事で使うのは厳しいかもしれません。急速充電にも対応していないので、「次の会議まで時間がないけど充電切れだ!」的なケースで困ります。

Amazonページでは「全部入り」を売りにしているようですが、それがゆえにちぐはぐな点が出てしまっているように見えます。全方面で100点を取るのは難しいと思いつつも、売り文句からすると期待値を下回ってしまうポイントです。

音質:すべては低音のために

第一印象は、なんだこりゃ????、です。

低音の形が、やさしさにあふれているんです。

視覚的にあらわすと、頭上にポンと現れた球体が地面に落ちて割れて自分の周囲360度にブワーッと広がっていき沈み込んでいく、その真ん中に自分がいるイメージ。感覚的には、子供のとき親に頭ポンポンしてもらったときや、学生時代に尊敬する先輩から背中をポンッととたたかれたときのイメージ。

しかもすごいのが、低音自体の作り込みが優れているだけではないところです。その他の音域がきちんと名脇役をやっているのです。

これまでのSOUNDPEATSイヤホンは中音から高音にかけての解像度とバランス感が最大の売りでした。過去数年SOUNDPEATSイヤホンを使い続けてきた結果のぼくとしての解釈です。

もちろんAir4 Proでもその魅力は現役なのですが、意外なのが、そんな主役級たる解像度をあえて脇役に据え、低音という新たな主役をきらびやかに飾っている点です。まるで魅力と実力を兼ね備えた新人俳優の脇をベテラン勢が固めた新舞台を観劇している気分。すべては心を打つ低音のために。

こういった特徴のため、Lo-Fi Hiphopなどチルアウト系やR&Bなど、高音と低音の役割がはっきりしている楽曲ととても相性が良いです。逆にボカロ系など音が厚い=全音域の音が一度に鳴る楽曲だとAir4 Proの魅力を最大限味わいにくいと思います(といっても十分楽しめるのでデメリットというわけではありません)。

よく13mmのダイナミックドライバー1つだけでここまで表現できるな、と。

全体的な印象はこんな感じです。観点別の具体は以下のとおりです。

臨場感

奥行きは薄め。少し遠くから音が鳴っている感覚はあるものの、それぞれの楽器がおおむね等距離に並んでいる印象を受けます。

抜け感は、低音の響き渡りが特に目を(耳を?)引きますが、それ以外は平均的です。

左右の鳴らし分けは、普通のステレオサウンド。ことさら音像の位置を強調している印象はありません。

全体的に、高音は頭上に、中音から低音にかけて地面に、という聞こえ方です。

解像度

中音から高音にかけて、解像度が高くなっています。

特に高音は音の粒が振る感覚で、ちょっとしたザラつきや弦のブレも精緻にわかります。

中音は若干解像度が落ちますが、特定の音色を追いかけられるレベルは確保されています。

高音

解像度がきわめて高いです。シンバルやトライアングル、高音域ピアノなど、明確に聞き分けられます。

他のイヤホンだとシンバルの音が刺さるように聞こえる楽曲でもちゃんと面取りされています。微に入り細に至る調整が施されているんだな、と感じます。

中音

ボーカルも伴奏も等しく扱っています。ボーカルも楽器の1つ、と捉えているのでしょう。

ピアノの音色はパラパラと聞こえ、ギターなど弦楽器のつまびきも聞き分けられます。

低音

やわらかく広がります。一定の音圧は保たれていますが、刺さるようなパンチ力はなく、丸いです。

低音メインでガシガシ鼓膜を揺らされるのが好み、という方には物足りないと思います。音全体のなかで低音のよさを感じたい人向けです。

ANC:必要十分な-45dB

スタバで使うと店内BGMがはるか遠くに聞こえるくらいの静音性です。

音楽を流してANCをオンにすればちゃんと没入できます。

アプリ対応:しているが機能は限定的

SOUNDPEATSアプリでもろもろ設定変更可能です。

  • ANCモードの切替
  • ゲームモードの切替
  • イコライザの切替
  • タッチ操作のオンオフ切替
  • ファームウェアアップデート

いろいろできますが、タッチ操作の割当変更機能がありません

個人的には一番重要な機能なので残念です。今後のファームアップでの機能追加に期待しましょう。

防水・防塵:IPX4

IPX4水準の防水性能を備えています。

シャワー程度なら大丈夫だけど水ポチャはNG、というレベル。

服のポケットに入れたまま洗濯機を回す、などの事故がない限りは大丈夫です。

ただ、本体の装着感が低めなので、トイレで立ち上がった瞬間や雨の日の水たまりは、念のため気をつけたほうがいいかもしれません。

保証:12ヶ月

SOUNDPEATS製品はだいたい12ヶ月の長期保証がつきます。Air4 Proも同じです。

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実際に使ってわかったメリット・デメリット

以上のレビューから、SOUNDPEATS Air4 Proのメリット・デメリットをまとめます。

メリット(良かった点)

  • 魅力あふれる低音。高解像度を脇役に据えた意外なキャスティング
  • 高級感あるデザイン。ケースも本体もゴージャス

デメリット(悪かった点)

  • 電池の持ちとBluetoothまわりのバランス感。電池容量をもっと増やしてほしかった(とはいえ仕事用途でマルチポイント接続を使わない限りは気になるほどではない)
  • 専用アプリの機能が限定的。特にタッチ操作の機能割当がないのが気になる(とはいえファームアップで改善される可能性あり)

SOUNDPEATS Air4 Proはこんな人におすすめ

  • 過去にSOUNDPEATSのイヤホンを使ったことがある
  • 低音にはこだわりたい
  • 音質以外は普通でよい

まとめ:SOUNDPEATSの新世界

総合評価:

これまでの主役(解像度)をあえて脇役に逃し、新たな主役(低音)に席を明け渡した、SOUNDPEATSの新世界だ、と感じました。過去にSOUNDPEATSのイヤホンを使ったことがある人こそ手にとってほしいです。

ただ、良い点がほぼ音質の一点突破なように感じました。それゆえ、音質以外の点は若干アンバランスな点があるのも事実です。特にBluetoothと電池まわり。そこを考慮し、評価は-★0.5としました。

とはいえ、総合的には優れたプロダクトであると感じます。価格帯を考えても勝手損はしづらいかなと。

ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

以上「SOUNDPEATS Air4 Proレビュー | すべては心を打つ低音のために」でした。

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