イヤホン・ヘッドホン

SABBAT VOOPLAY 100レビュー | 音は良いがセロテープ必須。とても惜しいインナーイヤー型完全ワイヤレスイヤホン

4.0
SABBAT VOOPLAY 100

提供:okcsc

Amazonセラーであるokcsc様のご厚意で、完全ワイヤレスイヤホンSABBAT VOOPLAY 100をレビューさせていただけることになりました。

SABBAT VOOPLAY 100の特長は、デザインと音が非常に高いレベルで洗練されていること。

  • 洗練された北欧風デザイン
  • シュッと上品な中高音の響き

しかし、装着感やワイヤレス充電時の発熱など、残念な部分が多いのもまた事実。

いずれも回避策はあるものの、少し手をかけないと解決しない問題があるという時点で万人向けではありません。

洗練された音とデザインを堪能するためには、少しの手間くらい惜しまないというこだわり派の方にオススメです。

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SABBAT VOOPLAY 100の概要

SABBAT VOOPLAY 100のメーカー「SABBAT」のロゴマーク
SABBATのロゴ

注目ポイント

  • 洗練された北欧風デザイン
  • 14.2 mm の大口径ドライバーが奏でる上品で高精細な音質
  • Qi規格のワイヤレス充電に対応
  • 本体だけで6時間のロングバッテリー

ここだけ見るとかなり完成度の高い完全ワイヤレスイヤホンに見えます。

実際のところどうなのかは実機レビューのセクションにて。

仕様・スペック

  • Bluetooth:5.0
  • 対応プロファイル:HSP、HFP、A2DP、AVRCP
  • 対応コーデック:apt X、AAC、SBC
  • ドライバーユニット:14.2mmドライバー
  • チップ:QC3080
  • イヤホン本体の大きさ:20.3 x 18.8mm
  • イヤホン本体の重さ:4.9g x 2
  • ケースの大きさ:65.9 x 41.4 x 29.5 mm
  • イヤホン充電時間:1時間
  • ケース充電時間:1時間
  • 連続再生:6時間
  • ケースの電池容量:370mAh
  • ケースの充電回数:イヤホン本体4回分
  • ノイズキャンセリング:CVC 8.0
  • 通信距離:10m
  • 再生周波数:20~20,000Hz
  • 音圧感度:101±3db
  • インピーダンス:32Ω
  • 充電ケーブル:USB-C
  • 防水性能:IPX5
  • カラバリ:6色展開

SABBAT VOOPLAY 100レビュー

それでは実機レビューです。

今回は「Glacier」を選びました。

外観・デザイン:かなり良い

VOOPLAY 100のケース 上から見たところ SABBATの文字

ケースは外側は緩衝材のような柔らかいレザー封素材。見たことがない珍しいデザインです。

VOOPLAY 100のケース 前から見たところ
VOOPLAY 100のケース 後ろから見たところ 金属製の蝶番 USB-Cポート

USB-C給電。わかっている感じがします。

VOOPLAY 100 ケースに入ったイヤホン本体
VOOPLAY 100 イヤホン本体 外側 後ろ側
VOOPLAY 100 イヤホン本体 前側 内側
VOOPLAY 100 イヤホン本体 上側 下側

イヤホン本体は全体的にマットな質感で、上品さが滲み出ています。

イヤホンの上下にそれぞれマイクが配備されています。おそらくCVC 8.0ノイズキャンセリングのためでしょう。

スピーカーはインナーイヤー型。完全ワイヤレスイヤホンでインナーイヤー型という組み合わせは、かなり稀なのではないでしょうか。

VOOPLAY 100 イヤホン本体 外側アップ

外側には左右それぞれ一つずつマルチファンクションボタンがついています。

縦長な見た目から、上下で押しわけられるかなと思いきや、ただ形が細長いだけの一個のボタンです。

見た目はかなり洗練されている印象を持ちます。

装着感:圧倒的にダメ

VOOPLAY 100の装着イメージ 説明書の記載

装着感は、かなり不安定です。

説明書に書かれている装着イメージの通り、マルチファンクションボタンが垂直向きになるように耳に押し込んでも、

  • 頭を横に振ると少しずつ耳の外に飛び出していく
  • 目をギューッとつむると3回目くらいで耳からこぼれ落ちる
  • 満面の笑顔になった瞬間、耳の中でズレたのがわかる

というゆるさ。

そもそも、うどんタイプではない完全ワイヤレスイヤホンで装着時の安定感を出すには、カナル型にせざるを得ないものだと思うのです。

そこをあえてインナーイヤー型にしたことが、装着感がゆるゆるになっている根本原因になっている気がします。

もちろん、無表情で外を散歩しつつ音楽を聴いたり、部屋をウロウロしながら仕事のWeb会議で淡々と発言したりであれば、ずれ落ちることはありません。

が、これでは使えるシーンがめちゃくちゃ限られてしまいそうです。

なので……

VOOPLAY 100が耳につく部分にセロテープを貼って摩擦を確保

↑のようにセロテープを貼って、滑り止めにしてみました。

すると、あら不思議、全然落ちません。首を振っても目をギューッとしても大丈夫。これで問題解決です。

やり方は

  1. 2.5cmのセロテープを準備する
  2. 1/3の太さに割く
  3. スピーカーと逆側の丸部分にそって貼り付ける

だけ。

要は、ずり落ちる原因は表面がサラサラしているからなので、滑りにくい部分を作ってやれば良い、というアイデア。

自慢の北欧デザインが少し損なわれてしまいますが、人から見えない部分なので実害はないでしょう。

NAE
NAE

セロテープはちょっと……という場合は、シリコンカバーを使うと良いかと思います

接続:繋ぎ変え以外はスムーズ

SABBAT VOOPLAY 100をスマホとペアリングした様子
apt X対応

ペアリングや接続はスッとスムーズに完了できます。

しかし接続先の切り替えには少しラグを感じます。接続解除後すぐにペアリングモードに移行しないんです。

この特性を理解しないまま接続先を切り替えようとすると、

  1. 片方のデバイスで接続を解除した後イヤホン本体側がすぐにペアリングモードに移行しない
  2. ペアリングモードに移行しない状態でもう片方のデバイスで接続をしようとすると当然反応しない
  3. イヤホン本体がようやくペアリングモードになったと思ったらもう片方のデバイス側でエラーが起きている
  4. ペアリングも接続もされていない状態になるまで待ってから、もう一度リトライしなければならない

という二度手間をふむ羽目になります。

ただ、そもそも複数台とのつなぎ替えしなければこの問題は起きないので、気になる人は少ないかもしれません。

操作性:装着感の悪さが悪さする

正直よくありません。

理由は、イヤホン本体のフィット感が甘いから。

ボタンを押すたびに少し位置がずれてしまうんです。下手をするとボタンを押した後の反動でイヤホンが耳からこぼれ落とそう。

せっかく触感フィードバックのある物理ボタンなのに、その良さを活かしきれていないのがとても残念です。

とはいえ「装着感」のセクションで紹介したようにセロテープを貼っている状態なら、ある程度操作しやすくはなります。

スピーカー音質:上品で高精細

第一印象は、シュッと上品にまとまった高精細な音です。

音量バランスは高音寄りのフラット。

まず耳に飛び込んで印象に残るのが、ざらつき感すら感じられる細やかな高音です。左右のサラウンドと奥行きもとてもよく表現されており、耳を閉じて音の場所を追いかけるのが楽しくなってくるほど。

次に印象的なのが、分解能の高い中音域。他のカナル型イヤホンなどなかなか聞き取れない小さな伴奏まできちんと聞こえてきます。ただ、ボーカルより伴奏たちの方がグラマラスになるバランス感は好みが分かれるかもしれません。

低音はあまり自己主張が激しくないものの、しっかりと弾みます。音楽全体のサポートに徹しながらも役割を果たしています。特にピックで弦を弾くようにメリハリのあるバスドラムの響きは、ちょうどいいところを押してくれる指圧マッサージのような心地よさがあります。

Kobasoloの「これくしょん2」やMs.OOJAの「流しのOOJA」あたりの、中音域の音色毎にきちんと意図がありかつパーカッションの重なりが秀逸な音楽たちが本当によく映えるあたり、聴き浸るために作りこまれた音質なんだなあと感じます。

なおPCにつないでも音質劣化しません。再生デバイスとしてA2DPプロファイル、具体的にはWindowsの場合Stereoと表示されるものを選択すれば、スマホにつないだときと同じレベルの音質で聴けます。

マイク音質:最低限に必要十分

通話や Web 会議には支障がないレベルの音質です。

声が丸くこもるものの、言ってることは滞りなく通じます。

ただしスーパークリアかと言われるとそうでもありません。

特にCVC 8.0ノイズキャンセリングの性能は、過度な期待は禁物。足音や風の音はある程度減衰されますが、キーボードのカチャカチャ音はそこそこ聞こえてしまうくらいの水準です。

動画配信などに使えるレベルではないので、そういった目的の人は単一指向性のコンデンサマイクを準備する方が良いでしょう。

電池の持ち:きちんと6時間

公称は本体だけで6時間。

Web 会議と音楽鑑賞を交互に繰り返しながら使い続けてみたところ、スペック通り、しっかり6時間持ちました。

ただし音量や通信状況で前後するので「最大6時間」と考えておく方が望ましいでしょう。

充電:ワイヤレスだと超発熱

VOOPLAY 100 ワイヤレス充電中のケース

Qi規格のワイヤレス充電に対応しています。

ケーブルを抜き差ししなくて良いのは嬉しいのですが、実際ワイヤレス充電をしてみるとケースがかなり熱を持つのは気になるところ。

特に金属でできている蝶つがい部分は、10人中10人が熱いというレベルでの発熱です。

また発熱した状態のケースからイヤホン本体を取り出して耳につけようとすると「これ入れるの無理」というくらい熱くなっています。

ケース内側を調べてみると、プラスチック部分もかなり熱くなるので、

  • そもそもワイヤレス充電時にケースが発熱しやすい構造である
  • ケース外側を放熱効率が良くない素材でおおっている

の2つが重なりあっているものと考えられます。

もしかしたら、本体の発熱が凄いので断熱素材でおおって手を守っているという可能性も。

だとすると嬉しい気遣いではあるのですが、熱暴走が原因で回路故障や不具合が出ないか心配です。

もし本体の発熱が気になる場合は、有線での充電をおすすめします。有線ならほぼ発熱せずに充電可能なので。

防水:IPX5だが……

IPX5相当。水ポチャはまずいけど、水しぶきには耐えられる水準です。

具体的には、雨や汗くらいならへっちゃら、シャワーしながらでも大丈夫、というくらい。

ただ装着感がゆるいので、ワークアウトやシャワーの時につけることは全くお勧めできません。

その意味で、IPX5は宝の持ち腐れ感があります。

保証:1年間

1年間の保証が付きます。

初期不良でも交換可能ですし、1年間普通に使って壊れたとしても保証の範囲内で対応してもらえます。

実際に使ってみた感想

SABBAT VOOPLAY 100を仕事で使ってみた

パソコンに繋いでも音質が劣化しない、かつ音楽の音質がわりと好みだったため、

  • パソコンに接続しっぱなしにする
  • Web会議でガンガン使う
  • その合間に作業用BGMを流す

と、コアな感じで3日ほど使い込んでみました。

Web会議は難なくこなせる

合計15時間ぐらいWeb会議してみましたが、特にトラブルなく過ごせました。

スピーカーやマイクは順調に動作してくれますし、Bluetooth接続もドア2枚はさむぐらい離れない限り大丈夫。

同じデバイスに接続する前提なら、イヤホン起動からの接続完了まで結構早いので、ストレス感じません。

Web会議で話すくらいなら、ゆるゆるな装着感も気にならず使えます。(セロテープで滑り止めしましたが)

「1日使いっぱ」となると電池が無理

ただ6時間のロングバッテリーとはいえ、Web 会議と BGM でずっと使いぱなしだと、当然1日持ちません。

昼休みやちょっとしたトイレ休憩などの間にチマチマ充電しておく必要があります。これが少し気になりポイント。

「イヤホンを充電器に戻すのは仕事終わりの合図」が儀式化しているという個人的な事情が大きいため、人によっては全く問題ないかもしれませんが、個人的には少し残念です。

6時間連続で使うとさすがに耳が痛い

「インナーイヤー型で長時間の装着も耳が痛くなりにくい」というのが公式ページの売り文句ですが、さすがに6時間連続となると耳がミシミシなります。

ただこんな極端な使い方をするのは全体の2%ぐらいだと思うので、多くの方は気にしなくて良いかなと。

とはいえ、カナル型だと4時間を過ぎたあたりから耳の圧迫感が痛みに変わり始めるので、その意味では「長時間の装着も耳が痛くなりにくい」は本当なのかもしれません。

SABBAT VOOPLAY 100はこんな人におすすめ

  • 音とデザインが最優先
  • そのために少し手間がかかっても惜しくない

まとめ:ピーキーで人を選ぶ

総合評価:

かなりピーキーで、通好みの完全ワイヤレスイヤホンです。

万人にはオススメしづらいものの、高精細な音と北欧風デザインに惹かれる人であれば、買って損はないでしょう。

音質重視なぼくにとっては、「音は★5だけど、装着感がダメで使いものにならないから★3個マイナス、でもセロテープくらいでどうにかなったから★2つくらい増やしてもいいかな」ということで、★4となりました。

「セロテープはさすがに……」という方はインナーイヤー型イヤホン向けのシリコンカバーをセットでどうぞ。

以上「VOOPLAYレビュー | 音は良いがセロテープ必須。とても惜しいインナーイヤー型完全ワイヤレスイヤホン」でした。

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