モニター

LG製モニターアームが揺れる問題の原因と対策(34WN780-Bの場合)

LGエルゴノミクスモニターアームの揺れ対策

LGのモニターアームつきウルトラワイドモニター「LG 34WN780-B」を購入したものの、アームが安定せず画面の揺れがひどかったため、個人的には使いものになりませんでした。

しかし原因を分析して然るべき対応をとった結果、揺れが実用レベルまで改善したので、その始終を記録しておきます。

原因からして、本記事で紹介する対策は、LG 34WN780-Bだけでなく、

  • LG製の非VESA系モニタースタンドやアーム
  • DELLのクイックリリース対応モニタースタンドやアーム

などにも適用可能なはずです。

モニターアームで画面が揺れる方は、ぜひ参考にしてみてください。

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モニターの揺れ具合、Before/After

スタンディングデスク「Flexispot EJ2」に、「サンワダイレクト シンプルワークデスク」の厚さ2cmの天板を装着し、モニターアームつきウルトラワイドモニター「LG 34WN780-B」を設置した状態での比較です。

Before

めちゃくちゃ揺れる

指でチョイチョイ触るだけでゆらゆら。画面端が1cmくらい上下動しています。

当然、キーボードを打つたびにゆらゆら。これでは使いものになりません。集中力が削られてしまいます。

After

揺れがおさまった

画面端で2〜3mm程度の揺れにおさまっています。

これなら実用範囲内かなと。

LG製モニターアームの揺れる問題の原因と対策

2つあります。

  1. 土台が安定していない → 補強プレートを使う
  2. モニター接合部分がゆるい → ガムテープで安定させる

それぞれ詳しくお話します。

土台が安定していない→補強プレートを使う

LG 34WN780-B エルゴノミクスモニターアーム 揺れる原因 土台

モニターが揺れる理由の1つが、根っこであるモニターアームの土台が安定していないこと。

これを解決するために、モニターアーム向けの補強プレートをかませました。Amazonでモニターアームを調べると、ほぼ必ず「よく一緒に購入されている商品」に出てくるアレです。

安定性アップには面積の広めのものが好ましいことと、たまたまタイムセールで安くなっていたことを考慮し、以下のものを購入しました。

LG 34WN780-B モニターモニターアームに噛ませたHUANUO モニターアーム補強プレート
中央がモニターアーム

このとおり設置してみた結果……

そこそこ揺れが安定しました。動画では伝わりにくいかもしれませんが、画面中央部分の安定感が増しています。

しかし、依然として画面端がゆらゆらするのは変わりませんでした。

モニター接合部分がゆるい → ガムテープで安定させる

LG 34WN780-B エルゴノミクスモニターアーム 揺れる原因 モニター接合部

そこで土台よりモニターに近い部分を調べてみたところ、アームとモニターの接合部分がゆるゆるであることがわかりました。(上記赤マル部分)

原因は、接合がVESAではなく、「カチャッとはめ込むだけ」型であることでした。

これでは固定の機構が甘く、ほぼ乗せるだけ状態です。接合部分もすき間だらけ。これでは揺れても仕方ありません。

そこで、すき間を埋めるためガムテープで巻いてみることにしました。

歯の部分がモニターとの主な接地面ということで、巻き方は上の写真のとおり。

その結果……

めちゃくちゃ安定しました。(記事冒頭のAfter状態)

このくらいの揺れなら実用範囲内です。

NAE
NAE

実用範囲内ですが、快適とは言い切れないです……

この方法が使えるモニターアームやモニタースタンド

ご紹介した対策は、LG 34WN780-Bだけでなく、他のモニターアームやモニタースタンドにも適用可能です。

LGエルゴノミクス系モニターアーム

「LGエルゴノミクス」というモニターとアームがセットのシリーズなら、今回の方法が100%使えます。モニターが違うだけでアームは同じだからです。

2021年1月18日現在、対象機種は以下の2つ。

両方とも2020年に発売された機種。テレワーク化にともないモニターとアームをセットで購入する層の需要を見込んだものでしょう。

テレワークのトレンドは今後も続くと考えられるため、これらが売れていけば、後続機種も発売されていくと思います。

もしアーム自体に仕様変更がなければ、本記事で紹介した方法が再利用できるのではないでしょうか。

クイックリリース系モニターの付属スタンドやアーム

LG 34WN780-B モニターアームのVESAプレート部分

モニターを付ける部分が上の写真の形のモニターアームやモニタースタンドなら、本記事で紹介した「ガムテーム」が使えます。(調べても正式名称が出てこないので、DELLのサイトで使われている「クイックリリース」で仮称)

とはいえ、モニターアームやモニタースタンドは単品で買うとだいたいVESA対応なので、ガムテームを使うとしても「クイックリリース系モニターを買ったものの画面が安定しない」というシチュエーションくらいかなと思います。

クランプ式モニターアーム全般

「補強プレート」だけでいえば、あらゆるクランプ式モニターアームに適用可能です。

補強プレートの主目的は、デスク天板が傷ついたり歪んだり折れたりするのを防止するため、と言われることが多いかと思います。

しかし、面積の広い補強プレートを選べばモニターアームの自体の安定性アップにも結構貢献するので、画面の揺れを安定させたい方はぜひ補強プレートも一緒にどうぞ。

まとめ:定番モニターアームに買い替えました

最後に言わせてもらいたいのですが、そもそもモニターアームのモニター接合部分にクイックリリース型を採用すること自体が間違っていると思います。

モニターアームは、ただでさえ土台からモニターまでの距離が遠く、そのぶん揺れやすい構造をしているんです。にも関わらず、揺れやすい機構でホールドするようにした意味がわかりません。

今回はたまたま「もったいない精神」が先行したので、最終的になんとか形にしたものの、普通に考えるとVESA対応モニタアームに買い換えるほうが早いです。

餅は餅屋。モニターアームは専業メーカー。ありものを無理して使うより、サクッと切り替えて良いものを買うほうが無駄が少ないとしみじみ感じました。

以上「LG製モニターアームが揺れる問題の原因と対策(34WN780-Bの場合)」でした。

※2021年3月21日追記:結局エルゴトロンに乗り換えました

エルゴトロンLX詳細レビュー | モニターアームを諦めるため購入したが、完全に期待を裏切られた
エルゴトロンLXを批判的にレビュー。モニターアームを諦めるために難癖をつけようとした結果。

そもそも安定性を求めるなら、モニターアームではなくモニタースタンドという選択肢もありますのでぜひどうぞ。

参考 モニターアームよりモニタースタンドが優れていると判断した理由

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