管理人にとってEarFunとは、全方位に優秀な製品を、良好なコストパフォーマンスで提供する「優等生」ブランドです。どの製品も大きな欠点がなく、高いレベルでバランスが取れている。そんな安心感がEarFunの魅力でした。
しかし、今回レビューする「EarFun Air Pro 4i」は少し毛色が違います。彼らが打ち出してきたのは「ANC(アクティブノイズキャンセリング)への特化」。これまで培ってきた技術力とユーザー目線の設計思想を、あえて一点に集中させるという選択です。
優等生が、あえて得意なバランス勝負を捨てて一点集中した時、一体どんな化学反応が起こるのか。その純粋な好奇心から、今回はこの挑戦的なプロダクトの実力をじっくりと検証します。
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EarFun Air Pro 4iの外観と付属品
まずはパッケージと本体の外観からチェックしていきましょう。EarFunらしいシンプルさの中に、今回のモデルならではの特徴が見られます。
パッケージとケース:コンパクトさが際立つ正方形フォルム



パッケージは、ブランドカラーである白と黄色を基調としたおなじみのデザイン。付属品もイヤーピース、USB-Cケーブルと必要十分なものが揃っています。


ケース本体は、これまでのEarFun製品よりも一回り小さく感じます。特に印象的なのは、上から見た時に正方形に近いコンパクトなフォルムをしている点。多くのイヤホンケースが長方形な中で、この形状はユニークです。
天面のロゴは少し光沢が強く、個人的にはもう少しマットな方が好みですが、全体的な質感は価格を考えれば十分でしょう。
イヤホン本体:落ち着いたデザインと楕円形ノズル


イヤホン本体は、黒とシルバーのツートンで落ち着いたデザイン。ロゴも悪目立ちすることなく、良い意味で主張が控えめです。強力なANCを実現するために6つのマイクが搭載されていますが、外観からそれを感じさせないスマートな設計は好印象です。

注意点として、音の出口であるノズル部分が、一般的な円形ではなく楕円形になっています。これは人によってフィット感の好みが分かれるポイントかもしれません。ただ、付属のイヤーピースで調整は効きますし、個人的には大きな違いは感じませんでした。よほど装着感に強いこだわりがある人以外は、気にする必要はないでしょう。
看板に偽りなし。1万円以下では頭ひとつ抜けたANC性能
EarFun Air Pro 4iが「ANC特化」を謳うからには、その実力は最も気になるところ。結論から言うと、その性能は期待を遥かに上回るものでした。
選べる4つのANCモードとおすすめ設定
本機のANCは、専用アプリ「EarFun Audio」から4つのモードを選択できます。
- AI適応型ANCモード: 環境ノイズに合わせてANCの強さを自動調整する。
- ウィンドカットANCモード: 風切り音を低減するモード。
- ディープANCモード: 最も強力なノイズ低減を提供するモード。
- バランスANCモード: 圧迫感を抑えつつ、快適性とノイズ低減を両立するモード。

AIによる自動調整や、マイクの天敵である風切り音に特化したモードを用意するあたりは、ユーザー目線のEarFunらしい工夫です。
設定に迷う方もいると思いますが、結論はシンプル。こだわりがなければ手軽な「AI適応型」、性能を最大限引き出すなら「ディープANCモード」を選べばOKです。今回は本機の真価を確かめるべく、「ディープANCモード」で検証しました。
生活騒音が消える「ディープANCモード」の実力

「ディープANCモード」をオンにした瞬間、耳が気持ちいいほどの静寂が訪れます。周りの騒音がスッと消え、本当に「シーン」とするのです。
具体的には、2m先で話している人の声や、自分の足音がほとんど聞こえなくなるレベル。さらには、すぐ近くで動いている洗濯機や食洗機の「ゴウンゴウン」という低い動作音すら、ほぼかき消してくれます。
人の多いカフェでは特に効果てきめんです。音楽を聞いているときはもちろん、聞いていないときでも人の声のほとんどをかき消してくれます。まるで、ぶ厚い防音マットで耳を塞いだような感覚のため、脳が勘違いして圧迫感を感じてしまうのではないか、と思うほどです。
もちろん、ANCの特性上、高音域はやや苦手です。紙をクシャクシャにする音や、爪で机を叩くような甲高い音は聞こえてきます。しかし、これは本機に限った話ではなく、ANC技術全般の弱点です。
これまで体験してきた1万円以下のANCイヤホンとは、静寂のレベルが明らかに違います。控えめに言って頭ひとつ抜けている。ANCに特化して作ったという謳い文句や「最大-50dB」という数字は、まさに看板に偽りなしです。
音質の評価:あえてLDACをオフに。真価は「シアターモード」にあり
これほど強力なANCを備えていると、「音質は二の次なのでは?」と勘ぐってしまいますが、そこは優等生のEarFun。期待を裏切らないサウンドを聴かせてくれます。
LDAC接続時の基本音質:EarFunらしい安定感
まずは高音質コーデックであるLDACで接続して試聴。一聴してわかるのは、EarFunらしい安定感のあるサウンドです。これは、ブランドがこれまで積み上げてきた音質チューニングのノウハウを、本機にもしっかり反映しているからでしょう。
やや低音が強調されたバランスですが、ボーカルや高音域が埋もれることはありません。ベースやドラムがしっかり土台を作りつつ、ストリングスやシンバルの煌びやかさもきちんと表現してくれます。
正直なところ、解像度に特化した高級機と比べると音の輪郭は少し丸く、低音が若干ぼやけて聴こえる瞬間もあります。しかし、強い個性はないものの、どんなジャンルもそつなくこなす優等生サウンドと言えます。過去の資産があるからこそ、この価格でも多くの人が「良い音だ」と感じるレベルをしっかり実現しているのです。
化ける臨場感。AAC接続+シアターモードが個人的ベスト
しかし、このイヤホンの真の面白さはここからでした。管理人が個人的に「クリーンヒットした」と感じたのが、専用アプリで設定できる「シアターモード」です。
このモードはコーデックがAACに限定され、イコライザーも使えなくなるという制約があります。しかし、一度オンにすれば、そんな制約が気にならなくなるほど音場が激変します。まるで、自分がドーム型スピーカーの真ん中に立っているかのような、圧倒的な臨場感に包まれるのです。
LDAC接続時の精細さと引き換えに、それを補って余りあるほどの臨場感が得られます。映画やライブ映像との相性は抜群で、音楽に没入するという体験の質を劇的に向上させてくれました。
スマホのバッテリー消費が激しいLDACをあえてオフにし、「AAC接続+シアターモード」で運用する。これがEarFun Air Pro 4iのポテンシャルを最大限に引き出す、個人的ベストな使い方です。
基本性能も抜かりなし。日常使いの安心感
ANCや音質といった派手な機能に目が行きがちですが、イヤホンは毎日使う道具。地味ながら重要な基本性能もしっかりと押さえられています。
途切れない接続安定性にマルチポイント接続も


ワイヤレスイヤホンの生命線とも言える接続安定性。これが心もとないと、どんなに高機能でも使う気になれません。
その点、EarFun Air Pro 4iは優秀です。実際に人が密集する駅のホームなど、電波が飛び交う環境で試しましたが、LDAC・AACどちらの接続でも音が途切れることはありませんでした。日常のあらゆるシーンで、ストレスなく音楽に集中できる安定感は正義です。(もちろんBluetoothの安定性はスマホ性能にも依存します。今回の結果は管理人が使っているGoogle Pixel 8aでのものである点、ご留意ください)
くわえてEarFun Air Pro 4iはマルチポイント接続にも対応。仕事ではPCにつないで片耳ずつ使ってWeb会議、仕事終わりにはスマホにつないで音楽に没頭、とシームレスに使えます。Bluetoothまわりの使い勝手は完璧です。
ワイヤレス充電対応で死角なしのバッテリー周り

バッテリー性能も十分です。ANCをオンにしてもイヤホン単体で約5.5時間、ケース込みで最大25時間の再生が可能。
特に嬉しいのが、ケースがワイヤレス充電に対応している点です。家に帰ったら、机の上の充電器にポンと置くだけ。ケーブルを探して抜き差しする、あの地味な手間から解放されるのは、想像以上に快適です。もちろん、USB-Cでの急速充電にも対応しており、バッテリー周りに死角はありません。
多機能で完成度の高い専用アプリ




EarFun製品の隠れた強みが、完成度の高い専用アプリ「EarFun Audio」の存在です。
ANCモードの切り替え、イコライザー設定、ゲームモード、操作方法のカスタマイズ、ファームウェアアップデートなど、イヤホンに欲しい機能が過不足なく網羅されています。UIも直感的でわかりやすく、初めての人でも迷わず使えるでしょう。この記事で紹介した多彩なANCモードやシアターモードも、このアプリがあってこそ真価を発揮します。
LDAC、マルチポイント、ワイヤレス充電、充実した専用アプリ・・・この価格帯でここまで便利な仕様を全部盛りしてくるのは、ユーザ目線にこだわるEarFunの根性でしょう。

購入前に知るべき2つの「割り切り」
ここまでEarFun Air Pro 4iの優れた点を挙げてきましたが、ANC性能とコストパフォーマンスを追求した結果、いくつかの「割り切り」も存在します。これらが許容できるかで、本機の評価は変わってくるでしょう。
「ウィンドカットANCモード」は期待外れ
多彩なANCモードの中で、個人的に「not for meだ」と感じたのが「ウィンドカットANCモード」です。
この名称から、多くの人は「自分の声はクリアに拾いつつ、風のゴーッという音だけを消してくれる」機能を期待するはず。しかし、実際の挙動は少し違いました。どうやら、単純にマイク全体の感度を下げているだけのようです。
その結果、風切り音と一緒に自分の声もほとんど相手に届かなくなり、このモードでの通話は正直きつい。機能として、低く評価せざるをえません。風が強い屋外での通話時こそ使いたい機能なだけに、この仕様は本末転倒と言わざるを得ません。音楽を聴いている際の風音低減には効果がありますが、通話での利用を考えている方は注意が必要です。
念のため補足すると、他のモードでのマイク音質は、ビデオ会議などで十分に使えるレベルです。あくまでウィンドカットモードに切り替えた時だけ、声が極端に小さくなります。
aptXコーデックは非対応
本機は高音質なLDACと、標準的なAAC/SBCには対応していますが、一部のAndroidスマートフォンで採用されているaptXコーデックには対応していません。Androidユーザーの中には、この点を残念に思う方もいるでしょう。
では、これが致命的な欠点かというと、そうではないと管理人は考えます。高音質を求めるならLDAC、バッテリー持ちや安定性を重視するならAACと、明確な選択肢が用意されているため、実用上困る場面はほとんどありません。
おそらくこれは、ライセンス料のかかるaptXを非対応とすることでコストを抑え、その分をANC性能に振り分けるという「選択と集中」の結果でしょう。スペックシートの完璧さよりも、特定の機能とコストパフォーマンスを重視する人向けの、潔い割り切りと言えます。
まとめ
総合評価:
- 1万円以下では頭ひとつ抜けたANC性能
- 化ける臨場感の「シアターモード」
- LDAC・ワイヤレス充電など機能全部盛り
- 直感的で完成度の高い専用アプリ
- 通話に不向きなウィンドカットモード
- aptXコーデックに非対応
EarFun Air Pro 4iは、優等生ブランドEarFunが放つ、極めてユニークで挑戦的なプロダクトでした。すべてをそつなくこなすのではなく、「ANC」という一点に性能を振り切る。その潔いコンセプトが見事に結実したイヤホンです。
このイヤホンは、間違いなく人を選びます。しかし、その「選択と集中」というコンセプトに共感できるなら、これ以上ない相棒になるでしょう。
話し声や家電の動作音すら、ほぼかき消してくれる静寂。音楽や作業への没入を何よりも優先し、周囲の騒音から解放されたいと強く願う人にとって、EarFun Air Pro 4iは最高の選択肢です。このANC性能が1万円以下で手に入るなら、小さな割り切りなど気にならない。管理人はそう感じました。
静寂を手に入れたい方は、ぜひチェックしてみてください。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
EFAPFIPY
- 25%オフ(7,990円→5,993円)
- 2025/09/30 23:59まで
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