提供:ワンモアジャパン
ワンモアジャパン様のご厚意で、クラウドファンディング中の「ComfoBuds」を先行レビューさせていただけることとなりました。
ComfoBudは「軽やかさ」がキーワードの完全ワイヤレスイヤホン。
親指サイズにおさまるケースや本体の「軽さ」だけでなく、装着感や操作感などの使い勝手面も「軽やか」と形容したくなる仕上がりです。
肝心の音質は、アップライトながら迫力たっぷり。「こんな小さいイヤホンからこんな音が出るのか」と思わずにはいられません。
音質も使い勝手も高いレベルを求めるインナーイヤー派に「1MORE ComfoBuds」はぴったりでしょう。
ちなみにメーカーの1MOREは深セン発。2016年に日本進出しており、最近では6製品が2020 VGPアワードを受賞しているなど、知る人ぞ知る存在です。品質もさることながら、正規販売代理店を通じた国内でのサポートも実績があります。
ComfoBudsの一般販売価格は8,778円を予定していますが、クラウドファンディングでの応援購入なら30%オフの6,144円から入手可能です。
ただ、先着500名予定の30%オフのプランは開始1週間ですでに残り半分を切っています。気になる方はお早めにどうぞ。
少し高く見えますが、実際に使ってみて「この品質ならこの値段でも納得だ」と感じました
支援はこちら Makuake|超軽量3.8g。圧倒的コスパの1MORE完全ワイヤレスイヤホン
▼一般販売が開始されました
1MORE ComfoBudsの概要
注目ポイント
- 超弩級の軽量設計、重量3.8gという圧倒的軽量な仕上がり!
- 簡単にポケットに入り、持ち運びが容易な超小型のスリムケース!
- 長時間付けても圧迫感がなく、抜群の装着性で運動にも最適!
……というのが、クラウドファンディングサイト上でのセールスコピーです。
実際の使用感は、実機レビューにて。
仕様・スペック
- 対応コーデック:AAC / SBC
- Bluetooth:5.0
- Bluetoothプロトコル:HFP / A2DP / AVRCP
- Bluetooth範囲:10 m
- 重さ(イヤホン):3.8 g
- 重さ(イヤホン+ケース:36.5 g
- サイズ(イヤホン):39.25 x 17.92 x 18.7 mm
- サイズ(ケース):68.7 x 30 x 25 mm
- 連続再生時間(イヤホン):4時間
- 総再生時間(イヤホン+ケース):18時間
- イヤホン充電時間:85 分
- ケース充電時間:80 分
- 周波数範囲:2.400 GHz ~ 2.4835 GHz
- インピーダンス:30 Ω
- 入力:5V 0.5A
- 作業温度:0 ℃ ~ 45 ℃
1MORE ComfoBudsレビュー
それでは実機レビューです。
外観・デザイン:高級感あるシンプル
今回はホワイトを選択。
表面はツルッとしていますが、よく見ると内側は少しザラついたような加工がしてあります。
上面には1MOREのロゴ。落ち着いたトーンで悪目立ちしません。
宝石箱に入った真珠のような印象です。
前面には充電時に点灯するLEDライト。
背面には、充電用のUSB-C口があります。
口の上の銀色部分には「one more. hear more.」という、1MOREブランドのキャッチコピーが刻印されています。
底面には各種規格や認証マークが印字されています。しっかりと技適マークもついています。
ちょっと視認性が悪いですが、ここを読もうとするのはガジェットレビュアーくらいなので、そうでない90%の方々は気にしなくて大丈夫です。
ケースを開けると本体が。
自動的に起動・ペアリングモードに入り、先端部分のLEDが赤・青に点滅します。
いわゆる「うどん型」ですが、他のイヤホンと違うのは、うどんが先端にいくほど細くなっている点。
軽量化のための工夫だと思われます。
1MOREロゴの上の銀色部分は、ノイキャン処理用の集音マイクです。
イヤーピースは、消しゴムに近い硬さ&摩擦感の樹脂でできています。
完全独自仕様で、取り外しできません。もちろん交換もできません。
ここは好みが分かれそうです。
スピーカー部分の赤色がいい感じで差し色になっています。
耳に触れる黒い部分は赤外線センサー。 イヤホンが装着されているかを検知します。
「うどん」の先にもう1つ、マイクがあります。
メインの音声はこちらで拾うようです。
全般的に無駄がなく、かつ高級感のあるデザインかな、という印象を受けます。
大きさ・重さ:とにかく小さくて軽い
拍子抜けするくらい小さいです。
指先でひょいと持ててしまうほど。リアルに親指サイズです。
iPhone 8(iPhone SE 2020と同じ大きさ)を比べると、その小ささがわかります。
iPhoneの上に1MORE ComfoBudsが5個くらい置けてしまいそう。
一般的なサイズの完全ワイヤレスイヤホンのケースと大きさを比較しても、2まわりくらい小さいです。
手元に似たサイズ感のものがないかな、と探した結果、印鑑ケースがちょうど同じくらいでした。
なお、ケース+本体の重さは、実測で37g。
卵の2/3くらいです。
本体の重さは、スペック上は3.8g。
1g未満の重さを測れないわがやのスケールでは、4g表示になってしまいました。(スケールの端数処理は、おそらく四捨五入)
なお本体2つだと、7〜8gをうろちょろ。このことから、本体片方の実測の重さは3.5〜3.9gだと思われます。
0.1g単位の重さの違いを耳で感じることは難しいかもしれませんが、軽い部類であることはたしかです。
装着感:軽い&外れない
スッと耳に乗ってきます。圧迫感はほぼゼロです。
驚くべきは、耳との接地面積が小さいにもかかわらず、全くズレないこと。首を横に振っても落ちる様子がありません。
おそらく、独自仕様のイヤーピースの摩擦係数が高いのが理由でしょう。
耳に軽く乗せただけなのに全然外れない、不思議な感じです
接続:スムーズ
ペアリング・接続速度、接続維持力、接続先の切替、もろもろの側面でテストしましたが、特に問題は感じませんでした。
操作性:スムーズ
イヤホン本体で操作できることは、かなり限定的。
そのかわり、操作できる範囲のことはスムーズにできるよう、つぶさに設計されています。
機能を絞るかわり、使い勝手に磨きをかけた。そんな意図を感じさせます。
タップによる操作
タップ感度良し。意図通りに反応してくれます。
ただしタップでできるのは
- 2回タップ:再生・一時停止、通話応答
- 3回タップ:音声アシスタント呼び出し
くらいで、曲送りや音量調整はスマホから操作します。
これ、機能として物足りなく見えるかもしれません。
しかし個人的には困りません。イヤホンタップで曲送りや音量調整をすることがほぼないからです。
理由は2つで、音量調整は事前に済ませているのと、ステーションやアルバムのループ再生が多いから。
このような聴き方をする人や、スマートウォッチ等で音楽操作を済ませるタイプの人なら、ComfoBudsの機能でも十分だと思います。
イヤホン着脱による操作
一方、イヤホン内側の赤外線センサーにより、
- イヤホンを外す:音楽が一時停止
- イヤホンをつける:音楽再生
と自動制御されるのはとても便利です。
「イヤホンを外してポケットに入れていたら、実はずっと音楽が流れていいて、いつのまにか電池が切れていた」という、よくある事故を防げます。
というより、ステーションや アルバムのループ再生がメインなら、むしろ「外すと一時停止」さえあれば十分、と思えるくらいです。
スピーカー音質:アップライトながらリッチ
第一印象は、「こいつ意外とリッチだぞ」です。
音量バランスは高>低=中。基本線はアップライトですが、低音がしっかりしており、インナーイヤー型にしては珍しいバランス感です。
高音は、きらめき感は今ひとつではあるものの、粒感はよく、軽やかで、聞いていて気味の良い音にまとまっています。
中音は、ボーカルが1歩前に出てくる印象。伴奏の楽器は、音量バランスのせいか埋もれがちですが、音量を上げて聞いてみるとしっかり鳴らし分けできています。
そして低音、かなり頑張ってます。低音がっつりの音源なら相応のパンチ力を出してきます。インナーイヤー型でここまで出るなら御の字。「13.4mmの特大ダイナミックドライバー」が功を奏しています。
なお、分解能と臨場感は乏しめ。全体的に等距離から音が鳴ってくる印象です。分析的に音楽を聴く人や、没入感を求める人は物足りなさを感じるかもしれません。
注意すべきは、インナーイヤー型なので外音がそこそこ入る点。外歩きしながらだと「耳のすぐそこでスピーカーが鳴っている」状態になってしまいます。
静かな場所なら聴き浸れれる音質ですし、カナル型に負けないくらい迫力ある音を鳴らすものの、構造の関係で外で音楽に聴き浸るのは難しい点は、留意が必要でしょう。
インナーイヤー型でこれだけの音が出るんだ、と
マイク音質:実用に耐えない
スピーカーは優秀である一方、マイクは……てんでダメです。
何度か自分の音声を録音してみたのですが、実用には耐えられない(少なくとも仕事用には使えない)品質でした。
マイクの基礎力
「さしすせそ」など破裂音の音割れがひどいです。つぶやくくらいの声量すら音割れします。
原因はマイクの感度が高すぎることか……と思いきや、自分の声はなぜかかなり遠くに聞こえるのです。
したがって、通話相手にとっては、声は聞こえづらいわ音割れは頻繁に起こすわで、とても聞ける音質ではありません。
ノイズキャンセリングの効果
ENCの効果も、正直実感できませんでした。
具体的には、別のスピーカーで音楽を流しながら、キーボードを打ちながらなど、複数パターンの騒音のなかで自分の声を録音してみたものの、雑音と自分の声が同じ音量で聞こえてしまいます。
原因はおそらく、そもそも自分の声が遠いこと。せっかくノイキャンは上手に処理されているのに、「マイクの基礎力」が足を引っ張っている形です。
ファームアップでの改善を期待したいところですが、「マイクの基礎力」がソフトウェアでどうにかなるかは、不明です。
バッテリー:少し心もとない
イヤホンのみの連続再生時間は4時間。
2020年秋の他モデルで6時間級のものが並ぶなか4時間となると、心もとなさを感じざるをえません。
ただ「6時間級」は仕事のWeb会議等でほぼ1日使う人には必須ですが、ComfoBudsは前述のとおりマイク音質の問題でビジネスギアにはなりえないため、使うとしても
- 通勤・通学の行き帰り
- 余暇や趣味の時間など
に限られます。
であれば、多くの人にとっては4時間もあれば十分でしょう。
防水:洗濯機い注意
ComfoBudsはIPX5の防水性能を備えています。
汗や雨なら大丈夫ですが、水没には耐えられません。
シャワーを浴びながら使うのはもちろん、服と一緒に洗濯したら一発NGです。
「耳から外すと音楽を一時停止」の機能が便利ではあるものの、耳から外してポケットに入れたまま洗濯機にポイ、としてしまわわないよう注意しましょう。
保証:1年間
付属の取扱説明書に、「購入より1年間保証」と明記されています。
実際のケアは、1MOREの日本正規販売代理店であるUP WAVE合同会社で行われます。
ComfoBudsはこんな人におすすめ
まとめ:これまでで一番、使い続けたい
総合評価:
これまで使ってきたインナーイヤー型イヤホンのなかで、一番「使い続けたいな」と思えました。
理由は、アップライトながら低音をしっかり鳴らす音量バランス、そしてつけてから外すまでの総合的な使い勝手のよさです。
音が自分好みなのは前提として、いくら音が良くても装着感や使い勝手が今一つだと使い続けたくなくなってくるもの。
その点、ComfoBudsは両方を高いレベルで満たしているので、半年後や一年後も使っているイメージが湧きますし、自信をもっておすすめできます。
インナーイヤー型が好きな方は、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
以上「1MORE ComfoBudsレビュー | 軽やかさに極振り。親指サイズの完全ワイヤレスイヤホン」でした。