UGREEN Nexode 65W (X559) レビュー。4年使ったCIO充電器のコイル鳴きが完全に消えた話

4.5
UGREEN Nexode 65W (X559) レビュー

提供:UGREEN

仕事用ノートPC向け充電器を、CIOの充電器CIO Lilnob Shareから、UGREEN Nexode 65W (X559)に乗り換えました。

背景、理由など含めて書いていきます。

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本記事は商品提供を受けて作成しています

ある日突然始まった、ACアダプターの「コイル鳴き」

在宅勤務が中心だった頃は、全く気づかなかった問題でした。それが客先への出社が増えたことで、突如として表面化します。耳障りな「コイル鳴き」との、地味に長い戦いの始まりでした。

愛用していた4ポート充電器「CIO Lilnob Share」

管理人は長年、CIOの「Lilnob Share」を愛用してきました。4つのポートを備え、PCもスマホも、充電はこれ一つ。仕事で常に持ち歩いていた相棒でした。

発売直後に入手し、約4年間ガジェットライフを支えてくれた製品です。まさかこの頼れる相棒が、悩みの種になるとは、夢にも思っていませんでした。

静かなオフィスで響く「キュルキュル」という異音が

異変に気づいたのはつい最近。仕事中、どこからか「キュルキュル…」と聞こえてきます。まるで虫の鳴き声のような、か細いけれど耳障りな音です。

その音は鳴り止む気配が一向にありません。静かなオフィスでは、黒板をひっかくようなその甲高い音が、やけに響き渡ります。「もしかしてこの音、まわりに迷惑かけちゃってる…?」と思うと気が気ではありません。

この音の正体は、いわゆる「コイル鳴き」です。のコイルという部品が、振動して鳴る高周波音のこと。部品の劣化などでも発生しやすくなると言われています。

原因は経年劣化?コイル鳴き対策として買い替えを決意

このコイル鳴きをどうにかできないものか。原因を切り分けてみると、CIOのACアダプター本体が原因でした。

  • USBケーブルだけ交換 → 効果なし
  • 純正ACアダプタで充電 → 効果あり

4年間、ほぼ毎日頑張ってくれた相棒。おそらく寿命、経年劣化なのでしょう。愛着があるので自身での修理も考えましたが、そこそこの電流が流れる精密機器なのでリスクが高いと判断し断念。買い替えを決意したのです。

なぜ「UGREEN Nexode 65W (X559)」を選んだのか

ACアダプターの買い替えを決意したものの、市場はまさに群雄割拠の戦国時代。様々なメーカーから、星の数ほどの製品が発売されています。

管理人が何を基準に、この製品を選んだかをお話しします。

譲れない条件:USB-C×3を含む4ポート構成

まず、新しい充電器にも絶対に譲れない、魂の条件がありました。それは「4ポート構成」であることです。具体的には、USB-Cが3つ、USB-Aが1つの、あの慣れ親しんだ構成です。

仕事用のPC、個人のスマホ、その他ガジェット類。これらを同時に充電できる環境は、もはや生命線。この利便性からは、もう未来永劫逃れられないのです。

謎の技術「GaN Infinity」への期待

次に重視したのは、もちろん「コイル鳴きがないこと」。そもそも、コイル鳴きを解決するための買い替えなのですから。そこで注目したのが、UGREENが採用する最新?技術でした。その名は「GaN Infinity」。新世代のGaN技術、だそうです。

正直、詳細はよく分かりませんが、発熱を抑え、より安定した電力供給が可能とのこと。このよく分からないけど凄そうな技術に乗ってみることにしました。

サイズと価格のバランス

最後の決め手は、サイズと価格のバランス感覚です。GaN技術も登場から5年ほど経ち、すっかり一般化しました。当時は6,000円近かった製品も、今ならもっと安いはずだと、管理人のガジェット魂が叫んでいました。

そんな視点で探すと、このUGREENの製品が目に留まります。4ポートで最新技術?を搭載しつつ、実勢価格で3,700円程度。4年前のCIO製品が5,700円ほどしたことを考えると、まさに隔世の感があります。

【実機レビュー】UGREEN Nexode 65W (X559)の外観と1週間の使用感

ここからは、実際に届いた製品のレビューです。開封したての第一印象と、1週間じっくり使って感じたことをお伝えします。

ファーストインプレッション:外観・サイズ・重量感

まず感じたのは、ポート部分のレイアウトの違い。4つのポートが、正方形に近い形で配置されています。このレイアウトは、少し横幅を取るな、というのが正直な第一印象です。

本体は細長い形状で、隣のコンセントに干渉しにくい設計。しかし、我が家の電源タップでは無慈悲にも隣が使えなくなりました。これはタップとの相性問題なので、仕方ない部分でしょう。

CIO Lilnob Shareと比べてみました。最大の違いは重さ。実測で約40g重い152gという重量は、手に取ると「ずしり」とした確かな重みを感じます。これが吉と出るか凶と出るか、最初の懸念点でした。

1週間使ってわかったこと:携帯性・使い勝手・発熱

実際に1週間、毎日カバンに入れて持ち運んで使ってみました。

約40gの重量増はあまり気になりませんでした。普段500ml前後の飲み物をカバンに入れて移動しているので、その残量で変動する重さに比べれば、40gは誤差です。

細長い形状をしていますが、少し太ましさを感じます。斜めに挿してから正面向きに回すタイプの電源タップ、かつ隣にモバイルバッテリー直挿しタイプのACアダプターが挿さっているという特殊な状況だと、隣にぶつかりそうになります。管理人の仕事環境では問題になっていないですが、たとえばデスクの凹んだところに電源タップが埋め込まれている場合はしんどいかもしれません。少なくともカバンの内ポケットに入れるのはキツいですね。

そして、使ってみて便利だと思ったのが、ポートのアイコン印刷です。PCとタプレットの用途が示され、迷わず最適なポートにケーブルを挿せます。開発担当者、わかってるな…!と膝を打ちました。この小さな工夫が、日々のストレスを少し減らしてくれます。

発熱も、ほんのり温かくなる程度で、全く心配ありませんでした。そして肝心のコイル鳴きは、この一週間、一度も発生していません。

まとめ:コイル鳴きに悩むなら「買い替え」は最も有効な手段

総合評価:

良いところ
  • 「コイル鳴き」が完全に解消
  • 旧機種から性能は変わらず値段が安い
  • ポートのアイコン印刷が地味に便利
惜しいところ
  • 旧機種より約40g重量アップ
  • 細長いが太ましい
  • 耐久性は未知数

今回の買い替えで最大の収穫は、やはり「コイル鳴き」からの解放です。静かなオフィスで、周りを気にせず作業に集中できる。この一点だけで、買い替えた価値は十分にありました。世界からノイズが一つ消えたような、そんな晴れやかな気分です。

CIO製品より少し重くなったのは事実ですが、管理人の使い方では全く問題ありませんでした。それ以上に、日々の使い勝手を向上させる細やかな工夫と、何より「コイル鳴きのない静けさ」という絶大な安心感を得られたことの方が、遥かに大きいです。

もしあなたがACアダプターの「音」や「サイズ」に悩んでいるなら、このUGREEN Nexode 65W (X559)は試す価値のある、賢い選択肢だと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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