HHKB

HHKBが劣化・破損したときの対応策をパーツ別に整理してみた

HHKBの劣化・破損対応

HHKBを長く使うにあたり、考えておきたいのが劣化/破損したときの対応策です。

HHKBは値段が高いので、壊れたら買い換えるのでなく、部品の交換などでリーズナブルに修理したいもの。

そのため、

  • どんな劣化が考えられるのか?
  • 対応案はなにがあるのか?(≒買い換えなければならないシチュエーションは?)

をまとめておきたいと思います。

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キーまわり

キートップ

キーの表面。普段触る部分。

一番劣化しやすいところです。

劣化内容

汚れ

食べ物や飲み物をこぼした汚れが定着してしまう場合があります。

また指先の汚れや油分がキートップに付着することも考えられます。

テカり

表面のサラサラ加工が摩耗してテカってきます。

墨の場合は見た目がかなり変わります。白の場合でも、指先の感触がツルツルししまいます。

黄ばみ

白の場合、長く使うほど黄ばんでくるでしょう。

対応策

洗う

「汚れ」に有効。

キートップを外して洗います。

公式Twitterアカウントが、掃除方法の動画を紹介しています。

磨く

「汚れ、黄ばみ」に有効。

黄ばみの場合、メラミンスポンジ、漂白剤、オキシドールなどいくつか方法があるようです。

参考 プラスチックの黄ばみ、原因は何?落とし方と予防方法をご紹介 – カジタクコラム

ただし磨く=摩擦=テカりが加速する、という面もあるので、やりすぎには注意しましょう。

キートップ交換

テカりや黄ばみが我慢できなくなったら、キートップを交換してしまうのもありです。

販売元であるPFUダイレクトにフルセットが売っています。

参考 キートップセット(PFUダイレクト)

メルカリ等を探すと、キー個別に売っている人がいます。200円/キーがだいたいの相場のようです。

軸および軸の収納部

キートップとカップラバーをつなぐもの。

劣化の内容

以下3パターンが、論理的には存在します。

  • 軸が割れる
  • 軸のツメが割れる(=軸が収納できなくなる)
  • 軸を収納するプラスチック板が割れる

ただし現実、上記トラブル事例を見聞きしたことがありません。

そもそも軸まわりって壊れるんでしょうか……

対応策

仮に軸が壊れたとした場合、1cm四方未満の小さな軸を自力で治すのは難しいので、現実的にできるのは、軸の買い替えでしょう。

理論的には、2パターンあります。

  • 東プレ軸を買い換える
  • MX軸に入れ替える(キーキャップも交換する)

ただ、いくら探しても「東プレ軸」の単体販売先はが見つかりませんでした。

なので、以下記事を参考にMX軸に入れ替えるのが、現実的な落とし所です。

参考 Cherry MX用のキーキャップをHHKB(東プレ軸)につけてみる②

参考 ぼくのHHKBにもそのカッコいいキーキャップをつけたい

軸を収納するプラスチック板が壊れたら、為す術なしです。素直に買い替えましょう。

カップラバー

静電容量無接点方式の心臓部その1。

後述するコイルを守ると同時に、キーに反発力を与える部分です。

劣化内容

樹脂のため長く使うと、疲労により軟化もしくは硬化します。(ゴムの種類によって異なる)

参考 ケミテックテクニカル株式会社 不具合要因集

対応策

復活させる

劣化したゴムを復活させる方法は見つかりませんでした。

モノタロウの「ゴム復活剤」特集がありますが、中身を見ると劣化防止や洗浄(表面に吹いた粉を落とす等)に関するものばかりでした。

ゴム復活剤の販売特集【通販モノタロウ】

買い換える

素直に新しいものに交換するしかなさそうです。

円錐スプリング

静電容量無接点方式の心臓部その2。

伸び縮みによりキーの押下を検知する、まさにHHKBの最重要パーツです。またコイルの反発力でキーに反発力を与える機能も担っています。

劣化内容

疲労による反発力の低下

HHKB公式いわく「3000万回以上のキー寿命を実現」だそう。

多めに見積もって、1日3万文字書く場合で試算してみると……

  • 日本語を1日3万文字書く → キー入力の総数は約6万回/日
  • アルファベット毎に入力回数は均等として27で割る → 約2300回/日・キー
  • 3000万回の押下にかかる日数 → 3000万/2300≒11111日≒30年

つまり、HHKBの理論上の寿命は30年ということに。

それだけ持てば誰も文句を言わない水準ですし、30年も使ったら買い替えて然るべきでしょう。そもそもHHKB、ファーストモデル発売が1996年なので、2020年現在、30年経ってません。

なので、疲労による劣化は特に考慮する必要はないと思います。(あくまで理論上は、です)

開腹したとき壊してしまう

静音リングを装着するときなど、自分で開腹したときに誤って円錐スプリングを歪めてしまう場合があります。

対応策

別のキーボードから部品取りをする

同じ静電容量無接点方式のキーボードの相場を見ると、

  • Amazon(新品):15,000円~
  • メルカリ(中古):5,000円~

と、部品取りのために出せる値段ではありません。

また、そもそも円錐スプリングのサイズがHHKBとあうか不明です。

リスクが高いため、部品取りはおすすめしません。

買い換える

円錐スプリングが劣化or破損した場合、素直にHHKBを買い換えるほうが確実です。

内部配線・基盤まわり

上下基盤を結ぶ配線

劣化内容

樹脂カバーが割れる

ケーブルがひび割れ、中の導線があらわになってしまう可能性があります。

ケーブルが断線する

樹脂カバーに守られた中の導線が、なにかのひずみで断線してしまう可能性があります。

対応策

樹脂カバーを補修する

ゴム素材など電気を通しにくいテープで割れた部分を巻いて補修します。

断線部分を短絡する

断線した導線のまわりの樹脂カバーを剥き、導線同士をねじって短絡させ、テープで固定します。

線の長さがちぐはぐになる、かつテープで固定した部分がかさばってしまうとHHKBが閉じにくくなるりすくがあります。

HHKBを買い換える

短絡による補修がうまく行かない場合、諦めてHHKBを買い替えたほうが早いかもしれません。

基盤そのもの

HHKBの中心部分。

ここが劣化もしくは破損して正常に動作しなくなったときの対応は、

  • HHKB自体を買い換える
  • 基盤のみ入手して自力交換する

の2パターンが考えられます。

しかし「基盤の自力交換」は、次の2点からかなりハードルが高いです。

  1. 基盤単品の完動品は入手困難(ときどきメルカリに出るが動作保証がない)
  2. 交換手順のガイドがなく、手探りになる

そのため98%の人にとっては、基盤が破損したら素直に買い換えるのが得策です。

<残り2%の人はぜひ自力交換にチャレンジしていただき、その様子を記事や動画にまとめていただけると嬉しいです

外部インターフェースおよび筐体

USB接続口

USB接続口は、HHKB内部の基盤に接着されており、交換が困難です。

交換用の完動品が見つかる保証もありませんので、接続口が壊れたら

  • Bluetooth一本で使う(HYBRIDの場合)
  • 素直に買い替える

のいずれかが良かろうと思いjます。

Bluetoothモジュール(BT、HYBRIDのみ)

同上

DIPスイッチ

同上

ON/OFFスイッチ(BT、HYBRIDのみ)

同上

筐体そのもの

HHKBのキートップや基盤を囲う、外側の筐体部分。

長く使い込めば当然、劣化していきます。

劣化内容

汚れ、テカり

常に指が触れるキートップほどではないものの、

  • 汚れがこびりつく
  • 表面のマット加工が剥がれてテカる

という劣化はありえます。

変色

特にHHKB(白)で顕著ですが、白かった筐体部分が黄ばんできます。

たとえば10年もののHHKB(白)の画像をネットで探すと、

  • キートップは交換されていて真っ白
  • 筐体は黄ばんで砂のような色

のツートンカラーになっているのを見かけます。

※このツートンカラーを「風情があって良い」と捉えるか「きたねえ色だな」と捉えるかは個人の感覚の問題ですが、本記事は後者のスタンスで話を続けます。

傷、破損

筐体部分も当然、

  • なにかにぶつかって傷がついてしまう
  • 強い力がかかって歪み壊れてしまう

ことがあるでしょう。

対応策

洗う・磨く

汚れ・テカりに有効です。

やることは「キートップ」と同じですが、筐体はつけ外しが自由なキートップと違って基盤が接着されているので、水につけて洗剤で洗うのはやめたほうがよさそうです。

アルコールを染み込ませた柔らかな布で拭く、くらいが関の山でしょう。

隠す

「傷」に有効です。

筐体はキートップと違って、使うときに指が触れる部分ではありません。

なので、たとえば傷の上に同系色のシールを貼っても、使う上では問題になりません。

なんならMacbookの背面よろしく、お気に入りのロゴシールでデコって傷を目立たたなくする、という手もあります。

漂白する

「黄ばみ」に有効です。

実際、10年もののHHKB(白)を黄ばみから救った人がいました。

ワイドハイターEXに4日漬け込むことで黄ばみを飛ばしているようです。

参考 黄ばんだHHKBを漂白してみる(漂白編)

なにもしない

「傷」に有効な対策です。

かのスティーブ・ジョブズは、傷だらけのiPhoneを「ぼくはこれでも美しいと思うんだけどね」と言いました。

また、傷の数は自分とHHKBの歴史の深さを示すものでもあります。

この話を聞いたうえで、筐体の傷を「美しきもの」「忌み嫌うべきもの」のどちらに捉えるか。

自分の美意識や、HHKBが自分にとってどんな存在なのかなどを考えたうえで「傷はそのままにする」という選択肢もありえるのでは、と思います。

買い換える

とはいえ、使うのに支障が出るレベルで「破損」してしまったら。

やりざまとして、論理的には

  • 接着剤や熱整形でなんとか自力で直す
  • ジャンク品から部品取りする
  • 買い換える

の3パターンがあります。

ただ、「自力修理」は難しいでしょう。筐体の作りは打鍵感や打鍵音に直結します。自力での修理で元の使い心地になると思わないほうがいいでしょう。HHKBの筐体は匠の技の結晶です。素人修理で再現できるはずがありません。

また、「部品取り」は非現実的です。そもそもHHKBは長持ちするもの。ヤフオクやメルカリなど主要な中古市場を見ていても、ジャンク品のHHKBは全然出回っていません。

なので筐体が壊れたら、素直に「買い換える」のが一番です。

HHKBの修理方針はこれが最適か

「HHKB内部の基盤に直接接続されているか」で場合分けするとよさそうです。

  • 基盤に直接接続されているもの→ HHKB自体を買い換える
  • 基盤に直接接続されていないもの → 部品を購入し、交換する
  • 例外:HHKBの筐体そのものが壊れたら、HHKB自体を買い換える

でもそう考えると、交換対象のほとんどはPFUダイレクトで扱われているんですよね。

さすが20年続く商品、そこらへんも考えつくされているみたいです。

まとめ:安心して長く使おう

今回調査してわかったことをまとめます。

  • HHKBでは、「5年10年使った」は使い古しに入らない(30年持つから)
  • 交換品はPFUダイレクトがすべて準備してくれている
  • 無理に自前での部品調達や交換を試みても、保証されなくなるだけで損しかない

つまり、われわれはHHKBの生みの親、PFUの世界の中で過ごすのが一番、が結論です。

20年以上ユーザと対話し愛され続けているHHKBなので、この結論は当然なのかもしれません。

以上「HHKBが劣化・破損したときの対応策まとめ」でした。

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