GeminiのGemsをやめてClaudeのSkillsに乗り換えた全理由。AIエージェント編集部を作って気づいたこと。

当ブログの記事執筆を支援するGeminiのGemsを1年近く、50記事かけて育ててきましたが、このたびClaudeのSkillsに乗り換えました。

結果、記事1本あたりの作業時間が全体で1/3〜1/4になり、これまで最大の悩みだった「始める前の腰の重さ」もほぼ解消されました。

乗り換えを決めた理由と、実際に何が変わったかを書いておきます。

スポンサーリンク

なぜGemsを選び、1年近く育て続けていたか

Geminiのことは今でも良いAIだと思っています。

Deep Researchの網羅性や、NotebookLM、Canvasとの連携はいまも便利で、調査・ブレスト系の用途ではこれからも使うつもりです。それもあり、ChatGPT Plusから乗り換えてGoogle AI Proを契約し、Googleのエコシステムに浸かることにしていました。

ブログ記事執筆のメインツールとしては、GeminiのGemsに記事執筆を伴走するコーチ型のマスタープロンプト(AI任せじゃなく、AIにぼくの考えを引き出させるスタイル)を組み込み、記事を書くたびにプロンプトを改善するサイクルを回してきました。

具体的には、ぼくが記事の骨子や中身をガーッと書き、Gemsが記事の下書きに整形しつつ足りないところを逆質問で引き出していき、最終稿に対してぼくがツッコミや修正指示を入れる・・・という作業を行うのですが、そのツッコミや修正指示の履歴をGemsに参照させ、マスタープロンプト自体への改善案を自動で出させる、という感じです。

これを1年近く、約50記事分まわし続けた結果、プロンプトはかなり高品質なものになっていました。Gemsひとつで記事の下書きができあがるしGems自体も自己進化するフローは当時としては革新的だったのです。

それでも限界が来た3つの理由

が、限界が来ました。具体的には・・・

① コンテキスト腐敗が起きはじめた

プロンプトを育てるほど、一本のファイルに「NAEらしい言い回しのリスト」と「執筆前の戦略的ポジショニングレビュー」のような、本来は別のAIが担うべき役割が混在していきました。

AIに「どんな立場で・何をやっていいか」が伝わらなくなっていく。よくコンテキスト腐敗と呼ばれるやつです。

さらに、GeminiのLLM自体がアップデートで賢くなるたびに、育てていたプロンプトの言うことを聞かなくなる現象も起きはじめていました。

② 役割を分けようとすると手作業が爆増する

役割の混在を解消するには、Gemsそのものを複数に分けるしかありません。

ただ、Gems自体の呼び出しが面倒なのに加えて、Gems同士のアウトプット連携は手動コピペが基本。そんなのやってられません。

Googleドライブ上に一時保存して次のGemsに読み込ませる回避策を試したこともありますが、GoogleドライブにAI同士の中間生成物がどんどん溜まっていくのが嫌でした。

「なんでAI同士の会話の中継とか中間生成物の管理を、人間が手作業でやらなきゃいけないのか」と心底嫌になりました。

③ CLIで頑張る選択肢は現実的でなかった

もちろん、Geminiにもエージェントモードが使える仕組み(Gemini CLIのAgent Skills)があります。

試してみたのですが、そもそもGeminiの有償サブスクとGemini CLIの料金プランは別モノ、かつGemini CLI無料プランはレート制限がかなり厳しく、使い倒せません。

それだけでなく、エージェント間の連携やSkills周りの仕組みを、かなりの部分自前で組み上げる必要がありました。

車輪の再発明をわざわざやる価値はないと判断して、Gemini CLIで頑張る方針は早々に諦めました。

ClaudeのSkillsに乗り換えて何が変わったか

ClaudeのSkillsが良かったのは、コンテキストの適切な分割とエージェント間の連携が、out of the boxでワンパッケージとして提供されていた点です。

またSkill作成用Skillが準備されているため、「こんなSkillが欲しい」と要件を出すだけで半自動でSkillが作れます。そして拡張の方向性を指示すれば自動で育てることも可能。ぼくがGemsで1年近く手作業で組み上げようとしていたことが、最初から仕組みとして用意されていました。

作業時間とワークフローの変化

結果、ぼくのブログ記事執筆のフローはこうなりました。

  • 音声入力→下書き→壁打ち:以前は約1時間 → 今は約15分
  • WordPress入稿用の修飾と内部リンク設定:以前は約30分(腰が重くて着手すら辛かった)→ 指示するだけで約10分
  • 写真撮影・編集:どのAIでも変わらない唯一の手作業

全体で見ると、以前の1/3〜1/4の時間で一本仕上がるようになっています。

特に「始める前の腰の重さ」がほぼなくなったのが、体感として一番大きい変化です。

さらに、以前はスタイル(レビュー記事・乗り換え記事など)ごとに別々のGemsを準備する必要がありましたが、ClaudeのSkillsでは「ディレクションをする親分エージェント」と「各スタイルで執筆する専門エージェント」のように役割を分散できます。

編集部を1つ持って、そこにディレクションだけ出すイメージです。言いたいこと・書きたいこと・伝えたいことを音声でざっと話せば、執筆前の市場調査から記事執筆・内部リンク設定まで、自動で流れていくワークフローが組めました。

料金まわりの整理

Geminiについては、これを機にGoogle AI Pro(月2,900円)からGoogle AI Plus(月1,400円)にダウングレードしました。

2TBのGoogleドライブはPlusプランでも付いてくるので、家族の写真共有用途には影響ゼロです。

今後、Claudeへのアウトプット依存がさらに加速するようなら、Google AI PlusもやめてGoogle Oneのストレージ単体プランへの切り替えも検討するかもしれません。

逆にClaudeへのワークロード集約が本格的になれば、Claudeの有料プランへの移行も考えます。今のところ本業でClaudeのエンタープライズ版が使えているので、プライベート側の有料化は急いでいません。

無料のClaude.aiでもSkillsが使えることの意味

もう一つ背中を押された要素が、無料プランのClaude.aiでも、Skillsが内部的に使えることでした。

Skillsが使えないClaudeはただのAIチャットと変わらないと思っていたので、ここは正直かなり大きかった。

というのも、もともと本業でClaudeのエンタープライズ版が配布されたのが使い始めのきっかけで、Skillsの仕組みに一番可能性を感じていたんです。プライベート側でもそれが使えると分かって、公私ともにClaudeのSkillsでAIエージェントを組織化し、ワークロードを自動化していく方向に舵を切ることができました。

まとめ

GeminiのGemsを1年近く育てた結果ぶち当たった「コンテキスト腐敗」「エージェント間の手動連携」「CLI使い倒しの壁」という3つの課題が、ClaudeのSkillsへの移行でまとめて解消されました。

記事執筆の作業時間は全体で1/3〜1/4になり、着手の心理的ハードルもほぼなくなっています。

GeminiはDeep Researchや広範な調査には引き続き使います。ただ、何か具体的なアウトプットを作る・仕事を前に進めるという目的では、Claudeに任せていくことにしました。

AIありきの働き方が、2年前には夢物語だと思っていた水準で本格的になってきていると感じています。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました