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SOUNDPEATS Mini Proレビュー | フラットな音作りの完成形。よく仕上がっているANC対応完全ワイヤレスイヤホン

4.5
SOUNDPEATS Mini Pro ANC対応完全ワイヤレスイヤホン レビュー

提供:SOUNDPEATS

2022年4月発売の完全ワイヤレスイヤホン、SOUNDPEATS Mini Proをレビューします。

特長は以下の通り。

  • -35dBのANC対応
  • 超ミニサイズなのに長時間再生
  • SOUNDPEATSならではの解像度高い音質
  • フラット寄りの音作りが一旦の完成形に至った

SOUNDPEATSは2022年に入ってからフラット寄りの音作りを志向しているようです。

前作のAir 3 Proは、その試行錯誤の影響でアンバランスな結果となっていました。

しかし本作Mini Proの音はとても良く仕上がっています。音作りが一旦の完成形に至ったと見ています。

個人的な好みとして、もう少し音が明瞭だったら100点でしたが、6000円台と考えれば十分にコスパ良好。

通勤・通学のお供やリモートワークのWeb会議用としても、幅広く活躍できると思います。

NAE
NAE

EarFun Free Pro2と並んで、この価格帯の決定版と言えそうです

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本記事は商品提供を受けて作成しています

SOUNDPEATS Mini Proが気になった理由

  • スペック表を見て「これは決定版になるかも」と感じたから
  • もともとSOUNDPEATSの音作りが好きだから

SOUNDPEATS Mini Proの概要

SOUNDPEATS Mini Pro ワイヤレスイヤホン Bluetooth 5.2 イヤホン 【ANCノイズキャンセリング / QCC3040チップセット対応 / aptX Adaptive AACコーデック対応 / cVc通話ノイズリダクション / 単体7時間長時間動作 /TrueWireless Mirroring接続技術 / スタイリッシュ外観 超軽量】 Bluetooth イヤホン サウンドピーツ [技適認証取得、正規メーカー12ヶ月保証] ブラック

注目ポイント

  • 超ミニサイズ
  • 長時間再生
  • -35dB相当のANC
  • スタイリッシュな外観

仕様・スペック

特長はAmazonの商品ページ、詳細スペックは公式サイトがもっとも詳しいです。

Bluetooth仕様

  • Bluetoothバージョン:5.2
  • チップセット:Qualcomm 3040
  • 対応プロファイル:HSP,HFP,A2DP,AVRCP
  • 対応コーデック:aptX-Adaptive,aptX,AAC,SBC
  • 通信範囲:10M

基本仕様

  • 本体寸法(LWH):602445 mm(ケース込み)
  • 約4.97g(イヤホン/片側) 約37.5g(充電ケース+イヤホン両側)
  • 防水規格:IPX5
  • ANCノイズキャンセリング
  • cVcノイズキャンセリング

バッテリー

  • バッテリー容量:300mAh(ケース) 45mAh*2(イヤホン)
  • 最大再生時間:約7時間(ANC OFF)約5時間(ANC ON) / 約25時間(ANC OFF)約21時間(ANC ON)
  • イヤホン本体 充電時間:2時間
  • 充電ポート:USB Type C

パッケージ内容

  • SOUNDPEATS MINI Pro
  • イヤーチップ:6(S/M/L)
  • 充電ケース*1
  • USB-C充電ケーブル*1
  • 取扱説明書*1

SOUNDPEATS Mini Proレビュー

それではレビューしていきます。

外観・デザイン:新デザインのロゴが特徴

これまでのSOUNDPEATSイヤホンは「S」が本体中心にあしらわれていました。

が、本作Mini Proではあえてズラしたデザイン。

好みはあると思いますが、個人的には好きです。

重さ・大きさ:小さくても本体はしっかり

ケース+本体だと小さくて軽量。本体もミニサイズ。でも本体は5.0gとしっかりと重さがあります。

ANCオンで十分な連続再生時間(5時間)を取るため、こうなっているのでしょう。

とはいえ5.0gなら装着時に違和感が出ない範囲。良いバランス感だと思います。

装着感:角度調整にコツがいる

装着感は、正しく装着できたならしっかりフィットします。首を振っても落ちません。

ただ、正しく装着するまでに慣れが必要。イヤホン本体が直線に近い小型、かつイヤーウィングなど位置取りを助けるものがないので、はじめは角度調整が手探りになります。

SOUNDPEATSのロゴがまっすぐ向くイメージで装着するとうまくいきやすいです。

操作性:慣れるまでは誤爆するかも

タッチ操作です。

主な使い方は以下の通り。曲戻りができない点を除けば、不自然な感じはしません。操作後に音でフィードバックがあるのもわかりやすくで良いですね。

ざっくり操作方法
  • 右/左1回:音量アップ/ダウン
  • 右/左2回:再生/一時停止
  • 左3回:ゲームモード切替
  • 右3回:音声アシスタント呼出
  • 右長押し:曲送り
  • 左長押し:ANC切替

一方、タッチ感度が強いため誤爆が起こりやすい点は心配。

ケースから出して装着するとき、間違ってタップ検知部分に触れ続けると音量がガーッと大きくor小さくなってしまうことも。

本体の側面を持つようにすれば大丈夫ですが、慣れるまでは何度か事故が起きるかもしれません。

スピーカー音質:「フラット志向」の一旦の完成形を見た

第一印象は、これはなかなかすごいなー、です。

音量バランスは低>中=高。SOUNDPEATSのイヤホンにしては珍しいフラット寄りで、Air 3 Proに近い特性です。(最近そっち方向を目指しているように見えるので、フラット寄りであること自体に違和感はありません)

音の解像度がとても高いため、安物イヤホン特有のボワボワした閉塞感はありません。ギターの弦をはじく音、シンバルの細かな揺れ、トライアングルが響き渡るところまでしっかりと表現されています。音の立体感も優秀で、楽器の鳴る位置がくっきり見えます。ここらへんはSOUNDPEATSならではの音作りといえます。

一方、全体的に真綿の向こう側にスピーカーが置いてあるようにこもっている点、それ起因で開放感や音場の広さに乏しい点は気になります。3階ブチ抜きの吹き抜け天井やプラネタリウムを思わせるような広い音場や開放感を求める人にはフィットしづらいでしょう。ここは好みの問題です。

音域別で言いますと・・・

高音域

すばらしい粒度です。360°のキラキラ感。

破裂音(さしすせそ的な音)やシンバルの面取りが丁寧で耳に刺さらないのも良いですね。

中音域

他の音域よりも強めに左右の鳴らし分けが入っています。特にバイオリンやピアノの高音でその傾向が顕著。

そのおかげで、音が厚い(多数の楽器が一度に鳴る)楽曲でも1つ1つの音を聞き分けやすくなっています。

結果として、中音域の表現力と臨場感がとてもレベル高く仕上がっています。

低音域

「低音メインで聞かせたいんだ」という意思は感じません。音源に忠実です。

耳を傾ければバスドラムやベースが解像度高く鳴っていることが感じられます。安物イヤホンだと埋もれがちなベースのメロディラインがしっかり聞こえてくるのはポイント高いです。

総じて

音源に忠実に、解像度高く立体的な音を鳴らすことを志向しています。

まるで、

「イヤホンは音を伝える仲介役だ。音楽ジャンルとの相性や好みはイコライザで調整してくれ。そのかわり仲介役としての使命は高いレベルで果たさせていただく。」

と、言っているように感じました。

音作りに相当な自信がないと出せないスタンスです。

値段以上のクオリティだと感じます。

NAE
NAE

フラット志向を目指しているSOUNDPEATSの音作りが一旦の完成形を見た、と感じました

ANC性能:きっちり-35dBレベル

-35db相当のANC。実際に使って、看板に偽りなしだと。

たとえば、

  • 隣の部屋で回る洗濯機が「ゴウンゴウン」音
  • 1.5mくらい後ろの金魚水槽エアポンプの「ブー」音
  • 50cmくらい先のキーボードの底打ち音

は、ほぼ聞こえません。

一方、高音はある程度聞こえてきます。

たとえば

  • キーボードのカチャカチャ音
  • 机を爪でトントン叩く音

あたり。

ただ、高音については過去に使ったANCイヤホン全般同じ。

高音が通りやすいのはANCの宿命なのかもしれません。

マイク音質:値段なり

マイケルはそこまで期待してはいけません。

そもそも集音能力が低め。 ANCや音質にコストを振り分けた結果、マイク自体はそこまでコストをかかっていないのかもしれません。

とはいえ、そこまでレベルが低いわけでもなく、日常的なLINE通話などで使う分には十分な水準です。

あくまで、マイク音質の良さをアピールしているものと比べるとそこまででもない、というだけ。

というかそもそも、マイク音質に期待してSOUNDPEATS Mini Proを選ぶ人は数少ないはずですし、最近はiPhoneに自分の声以外を消す機能が入ってたりしますので、マイク音質はそこまで重視しなくても大丈夫かもしれません。

電池の持ち:サイズ感にしては良好

連続再生時間

ANCなしで7時間、ANCありで5時間。

標準的な長さですが、特筆すべきは超ミニサイズなのにこの再生時間を叩き出している点

片耳5gなのでそれなりの容量の電池は積んでいるものの、それを感じさせないフォームファクタはさすがです。

充電まわり

USB-C有線での急速充電に対応。ワイヤレス充電は非対応。

6000円台という値段を考えると違和感のないバランスです。

防水・防塵:IPX5等級

IPX5等級の防水です。全方向から水しぶきが飛んできても耐えられるものの水没は不可、というレベル。

ワークアウト時の汗や急な雨くらいならびくともしません。

ポケットの中に入れたまま洗濯機を回してしまわないよう気をつければOKです。

保証:12ヶ月

SOUNDPEATS製品には、標準で12ヶ月の保証がつきます。

保証期間内なら、新品交換、返品、返金が可能。(もちろん諸条件はあり)

6,000円台は「少し高めのいいイヤホン」クラスなので、保証がしっかりしているのは安心感があります。

実際に使ってみた感想

良かったところ

  • 解像度高めな音
  • 超ミニサイズで長時間再生
  • しっかり-35dBのANC
  • 本体のデザイン

悪かったところ

  • 音が若干こもる
  • 曲戻しに非対応

SOUNDPEATS Mini Proはこんな人におすすめ

  • 5,000〜7,000円レンジで完全ワイヤレスイヤホンを探している
  • 音質重視。イコライザでの調整に抵抗がない
  • ANCは、あってほしいがサブ要素

まとめ:おすすめです

総合評価:

SOUNDPEATSのイヤホンの中では1、2を争う音質だと思います。

  • 低音志向なら、SOUNDPEATS H2
  • フラット志向なら、SOUNDPEATS Mini Pro

と選べば間違いないでしょう。

-★0.5したのは、曲戻り非対応とタッチ誤検知が気になったから。が、細かい話なので気にならない人には★5で良いと思います。

自信を持っておすすめできます。ぜひチェックしてみてください。

以上「SOUNDPEATS Mini Proレビュー | フラットな音作りの完成形。よく仕上がっているANC対応完全ワイヤレスイヤホン」でした。

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