Android版のJabra Sound+アプリを使っていると、アプリ自体は起動しているのに、
- イコライザー設定を変えても、音が変わらない
- ヒアスルーのオン・オフが切り替わらない
- イヤホンからアレクサを呼び出しても、なぜかGoogle Assistantが返事する
……という症状に見舞われることがあります。
いろいろ試して、原因と対策が見えてきたのでまとめます。
Jabraのイヤホンを使っている方の参考になればと思います。
よりよく理解するための前提知識
原因と対処法をよりよく理解するため、Sound+アプリの性質をざっくり解説します。
Sound+は「常駐型アプリ」
Sound+アプリは、基本ずっと起動しっぱなしの「常駐型アプリ」です。
通知バーやステータスバーに、Sound+アプリのアイコンがずっと表示されていますよね。
これが、常駐しているしるしです。(厳密には、バックグラウンドで実行され続けている)
Sound+の各機能は「常駐&取り次ぎ」で実現される
Sound+アプリは、Jabraのイヤホンとスマホが通信する間に割って入って、いろいろなことを取り次ぎます。
たとえば
- スマホが出す音へイコライザーを適用する
- イヤホンからのアレクサの呼び出しを受け付ける
といった機能は、Sound+アプリがイヤホンとスマホの間を取り次ぐことで実現されています。
一方Sound+アプリからすると、いつスマホとイヤホンがBluetooth接続されるかわかりません。
だから「常駐」するんです。
「常駐&取り次ぎ」ができない=Sound+の機能が効かない
逆にいえば、Sound+アプリが
- 常駐していない
- 取り次ぎの処理がうまくいかない
という状態になると、Sound+アプリの各種機能が全く使えなくなります。
ヒアスルー、イコライザー、アレクサの呼び出しなど、すべてです。
(ただしSound+アプリの機能が使えなくても、スマホとイヤホンがBluetooth接続されていれば、イヤホンから音は聞こえます)
以上の性質から、Sound+アプリが機能しなくなる原因と対処法を解説します。
対策1:「電池最適化」をオフにする
「電池最適化」機能が悪さをする理由
常駐しているべきSound+アプリを、「電池最適化」機能が勝手に終了させてしまうからです。
「電池最適化」機能は、バックグラウンドで動作するアプリを自動的に停止することで、バッテリーの消費を節約する機能。
一方、Sound+アプリはバックグラウンドで動作し続けることが前提のアプリなので、勝手に停止されると機能しなくなります。
「電池最適化」をオフにする方法
- 「設定」→「電池」→「電池の最適化」
- 「Sound+」と「Jabra Service」の両方を「最適化しない」に設定
(Jabra ServiceはSound+から呼び出されるアプリ) - スマホを再起動
なお、Huaweiのスマホなどは独自のバッテリーセーブ機能が搭載されています。
そちらの設定も同じように変更しておきましょう。
対策2:バッテリーセーブ系アプリの設定変更
「バッテリーセーブ系アプリ」が悪さをする理由
Androidアプリの「電池最適化」と同じです。
バッテリーセーブ系アプリは、アプリ別のバックグラウンド実行状況を監視し、長時間実行され続けているアプリを強制的にシャットダウンします。
そのため、Sound+アプリも知らない間に勝手に閉じられてしまうんです。
「バッテリーセーブ系アプリ」の設定変更方法
- アプリの「設定」画面へ行く
- 「Sound+」と「Jabra Service」を、バッテリーセーブの対象から外す
考え方は、「電池最適化」と同じです。
具体的なやり方は、各バッテリーセーブ系アプリの操作方法をごらんください。
Sound+の各機能が使えなくなったときの対処法
Sound+アプリが通知バーに出ている=常駐しているのに、イコライザやヒアスルー、アレクサ呼び出しが機能しない……という場合があります。
これは、Sound+アプリが「常駐」はしているものの「取り次ぎ」が機能していない状態です。
見分け方と対処法を紹介します。
アプリが正常動作しているかの確認方法
JabraイヤホンとスマホをBluetoothでペアリングした状態でSound+アプリを開き、右上の電池残量表示を見ます。
- %表示されている→正常
- %表示されていない→「取り次ぎ」が動作していない
「常駐」はしているのでアプリ自体は起動して操作もできるものの、「取り次ぎ」ができていないせいで電池残量を取得できず、%表示ができない……というカラクリです。
Sound+アプリの各機能を復活させる方法
- Sound+アプリのアイコンを長押し
- 「強制停止」をタップ
- Sound+アプリを起動
普通のアプリ再起動だと、「常駐」側は再起動できるものの、「取り次ぎ」機能は再起動されません。
なので、より強い再起動方法である「強制停止」が必要、ということです。
まとめ:Sound+アプリと上手に付き合おう
Jabraのイヤホンは地の音質が良いので、Sound+アプリがなくても十分に使えます。
しかし、イコライザやヒアスルー、アレクサの呼び出しなど、本来の力を100%引き出すには、Sound+アプリが必須です。
本記事の初出時点では安定性に乏しいSound+ですが、ぜひ上手に付き合って使っていきましょう。
以上「Android版Jabra Sound+アプリで、イコライザやヒアスルーが使えない原因と対処法」でした。