提供:Fifine
ぼくは自作キーボードが好きで、特にキースイッチをレビューをよく書いています。
そのなかで打鍵音を録音する機会が多いのですが、これまではなんとなくスマホのマイクで録音してきました。
とはいえ、どうせレビューするなら打鍵音もきれいに録音したいもの。そこで
- コンデンサーマイク(全指向性/単一指向性)
- ダイナミックマイク
でどのように収録音質が変わるのか、試してみたくなりました。
今回、Fifine様からダイナミックマイクFifine K688をご提供いただけました。手持ちマイクをあわせて上記3種が揃ったので、比較してみようと思います。
おさらい:ダイナミックマイクとコンデンサマイクの違い
Bing AIにざっくりまとめてもらった結果がこちら。
観点 | コンデンサーマイク | ダイナミックマイク |
---|---|---|
感度 | 高い | 比較的低い |
耐久性 | 振動や湿気に特に弱い | 丈夫で比較的湿度に強い |
価格 | 比較的高価 | 比較的安価 |
電源 | ファンタム(ファントム)電源必要 | 不要 |
用途 | スタジオでいい音で録りたい | ライブで使いたい |
出典含めて情報をたどりましたが、要するに
- コンデンサーマイク:幅広い音域を感度良く精細に拾うぶん周辺音も拾いやすい。静かな環境であれば高品質に録音できる
- ダイナミックマイク:得意な音域や感度に制限がある一方、周辺音は入りにくい。音のある場所でマイクに近い音を拾いたい場合に適している
ということですね。
ぱっと見るとキーボードの録音だとコンデンサーマイクが適していそうです。でもどの情報源にも「用途や環境に依存します」と書いてあります。つまり、やってみないとわかりません。
ということで、さっそく試していきたいと思います。
Fifine K688をざっくりレビュー
その前に、今回使うFifine K688をざっくりご紹介していきます。
詳しいスペックはAmazonの商品ページを見ていただくとして、印象としては
- ショックマウント搭載。デスクの揺れや打鍵音を吸収してくれそう
- あまり重くない。マイクアームにつけても違和感なさそう
- モフモフのポップガード。雑音をしっかり消してくれそう
- XLR接続に対応。本格的な録音機器にも接続可能
あたりです。
今回はキーボードの打鍵音を録音したいので、こんな感じで使います。
Fifine K688に関する他の方のレビューでは「音声の録音では3万円台のマイクとの違いが微小」と言われていますので、どれだけ違うか楽しみです。
キーボード打鍵音を比較してみた
一定静かな環境下でキーボードの打鍵音を比較してみました。
- スマホ Google Pixel 6(全指向性コンデンサーマイク)
- Fifine K683A(単一指向性コンデンサーマイク)
- Fifine K688(ダイナミックマイク)
結果がこちら。
ほんのわずかですが、スマホだと少し音が響いてしまっているように聞こえます。
一方で、指向性コンデンサーマイクとダイナミックマイクだとあまり音質に差がないようです。
まとめ:あえてダイナミックマイクを選ぶ必要はない
総合評価:
キーボード打鍵音を静かな環境内のデスクで録音する場合、あえてダイナミックマイクを選ぶ必要はないが、本記事の結論です。
もちろん環境によって結果は変わります。たとえば洗濯機がガンガン回る近くでダイナミックマイクとコンデンサーマイクを使って音声録音テストをしたところ、ダイナミックマイクの方がはるかにきれいに録音できました。「マイクの近くの音を集中的に拾う」というダイナミックマイクの特性によるものです。
とはいえ、試用していてFifine K688自体の録音音質で悪いところは見つかりませんでしたので、★4としました。キーボード打鍵音の録音以外の用途、たとえば仕事のWeb会議や音声入力などでも活用していきたいと思います。
参考になれば幸いです。
以上「Fifine K688レビュー | キーボード打鍵音の録音はダイナミックマイクとコンデンサーマイクどちらが適切か比較」でした。