完全ワイヤレスイヤホンのバッテリーがWeb会議で持たない?「片耳交互利用」で実質無限に使う方法

完全ワイヤレスイヤホンを「片耳交互利用」で実質バッテリー無限で使う方法

「完全ワイヤレスイヤホン(TWS)は、あくまで音楽を楽しむためのもの。仕事のWeb会議で一日中使うなら、バッテリーが10時間以上持つ専用のインカムを選ぶのが合理的だ。」

管理人自身、ずっとそう考えてきました。ノイズキャンセリングをONにすれば、連続再生時間はせいぜい4〜6時間。これでは「仕事道具」として、あまりに心もとない。スペックを見れば、それは明らかです。

ところが最近、その「仕事には向かない」という固定観念を覆す、ある意外な使い方を発見してしまいました。

手持ちの音楽用TWSで、一日中バッテリーを気にすることなくWeb会議を乗り切れてしまったのです。これは正直、目から鱗でした。

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結論:「片耳交互利用」でバッテリー問題を解決する

では、どうやって「仕事には向かない」はずだったTWSのバッテリー問題を解決するのか。その方法は、驚くほどシンプルでした。

イヤホンの右耳と左耳を片方ずつ使い、使っていない方を充電ケースに戻しておく。たったこれだけです。

この運用なら、イヤホン本体のスペック上の連続再生時間に縛られることはありません。片方のバッテリーが心もとなくなってきたら、ケースで満充電になっているもう片方と交換する。これを繰り返せば、実質的に無限のバッテリー時間を確保できるわけです。もちろんケースは適宜充電しておく前提です。

管理人自身、この方法の有効性に気づいたのは、本当に偶然の出来事からでした。

ある日、愛用している長時間バッテリーのビジネス用インカムを、うっかり自宅に忘れてきてしまったのです。その事実に気づいたのは、朝の通勤電車の中。その日に限って、朝からWeb会議がびっしりと詰まっている日でした。

「まずい、どうしよう…」と青ざめ、苦し紛れに私用スマホにつないでいた音楽用TWSで急場をしのぐことに。しかし、そのまま使えば夕方までバッテリーが持たないのは火を見るより明らかです。

そこで本当に苦し紛れに試してみたのが、今回の「片耳交互利用」でした。そしてこの苦肉の策が、結果的に一日を乗り切るためのクリーンヒットになったのです。

「片耳交互利用」がもたらす3つの想定外のメリット

当初はバッテリー問題の解決だけが目的でした。しかし、この「片耳交互利用」は、実践してみると“一石三鳥”ともいえる、想定外のメリットをもたらしてくれたのです。

メリット1:実質バッテリー無限。充電切れのストレスから解放される

「次の会議までバッテリー、持つかな…」という思考そのものがなくなります。

これが最大のメリットであり、このテクニックの根幹です。片方を使いながら、もう片方は常に充電されている状態。このサイクルを回すことで、充電ケースのバッテリーが尽きない限り、イヤホンを使い続けられます。

Web会議が長引こうが、急なミーティングが入ろうが、もうバッテリー残量を気にする必要はありません。この精神的な解放感は、想像以上に大きいものです。

メリット2:片耳がフリーになる精神的な楽さ。周囲の音も聞こえる安心感

両耳を塞ぐ圧迫感から解放され、一日中装着していても疲れにくいのです。

ビジネス用の片耳インカムを使ったことがある方なら分かると思いますが、片耳が空いている状態は非常に快適。Web会議に参加しつつ、周囲の気配を感じたり、話しかけられた時にすぐ反応できたりします。

このテクニックなら、手持ちのTWSでその状態を作り出せます。左右の耳で負荷を分散できるのは、地味ながら確かなメリットです。

メリット3:荷物が1つ減る。音楽用イヤホンが仕事でもレギュラー入り

「仕事用インカム」という専用機を持ち運ぶ必要がなくなります。

管理人個人としては、これが最も大きな発見でした。インカム本体とその充電ケーブル、という荷物がまるっとワンセット減るのですから、カバンの中をよりスッキリさせられます。また「仕事用インカムを忘れる」ということ自体が発生しなくなるのもメリット。

通勤時に音楽を聴いていたイヤホンが、デスクに着けばそのまま仕事道具になる。このシームレスな体験は、持ち物の最適化を考える管理人にとってはドンピシャでした。イヤホンがマルチポイントに対応していれば、さらに快適です。

ただし、万能ではない。試す前に知るべき3つの注意点

ここまで良いことばかりを書いてきましたが、もちろんこのテクニックも万能ではありません。実際に試す前に、知っておいていただきたい注意点が3つあります。

ご自身の環境でこの方法が実用的かどうか、判断するための材料にしてください。

注意点1:「左右独立接続」タイプでないと使えない

お使いのイヤホンが「片耳モード」に対応しているか、必ず確認してください。

この「片耳交互利用」は、左右のイヤホンがそれぞれ独立してデバイス(PCやスマホ)と接続できるタイプのTWSでのみ可能です。数年前のモデルには、片方が親機となり、そこからもう片方へ電波を飛ばすリレー方式のものがありました。このタイプでは、親機をケースに戻すと接続そのものが切れてしまいます。

最近のモデルはほとんどが左右独立接続に対応していますが、念のため仕様を確認しましょう。商品説明に「片耳利用可能」や「左右どちらでも利用可能」といった記載があれば問題ありません。

注意点2:マイク性能は専用機に一歩譲るのが正直なところ

相手に届く自分の声が、少し遠く聞こえる可能性があります。

音楽用TWSのマイク性能は年々向上していますが、それでも口元にマイクが来るブームマイク付きのビジネス用インカムには、まだ敵わないのが正直なところ。管理人自身の過去のテストでも、TWSだと声が少し遠くなる傾向がありました。

静かな自宅や個室での1on1なら全く問題ありません。しかし、周囲が騒がしいオフィスや、音質が特に重要になる商談などでは、少し声を張って話す意識が必要になるかもしれません。くわえて、マイクの音質にすらこだわりたい重要な商談など、ここぞという場面ではビジネス用インカムに軍配が上がります。この使い分けを意識すると、より盤石でしょう。

注意点3:3台以上のデバイス切り替えは手間がかかる

多くのTWSが対応するマルチポイント接続は、基本的に「2台まで」です。

前のセクションでマルチポイントの利便性に触れましたが、ここにも注意点があります。現在主流のTWSが対応するマルチポイント機能は、そのほとんどが2台までの同時接続です。

もし「社用PC」「社用スマホ」「私用スマホ」の3台でイヤホンを使い回したい場合、3台目を使う際には手動でBluetoothの接続を切り替える手間が発生します。この一手間を許容できるかどうかが、イヤホンを完全に一本化できるかの分かれ目になりそうです。

管理人はこのパターンに該当します。なので、あくまでTWSを仕事で使うのは「バックアッププラン」としておこうと考えています。

Web会議を途切れさせない「スムーズな左右入れ替え」のコツ

このテクニックを使う上で、一つだけ気になるのが「左右を交換する瞬間に、音声が途切れてしまわないか?」という点だと思います。会議の重要な場面で音声が聞こえなくなっては本末転倒ですよね。

しかし、ご安心ください。ある簡単な手順を踏むだけで、音声に空白の時間を作ることなく、スムーズに左右を入れ替えることが可能です。

ポイントは「もう片方のイヤホンを装着し接続確認してから、今つけている側のイヤホンをケースに戻す」こと。この順番さえ守れば大丈夫です。

具体的な手順は、以下の3ステップです。

  1. 新しいイヤホンをケースから取り出し、耳に装着する
    (例:右耳で会議に参加している状態で、左耳用のイヤホンをケースから取り出し、左耳に着けます)
  2. 接続完了の音声アナウンスなどを確認する
    ほとんどのTWSは、デバイスとの接続が完了した際に「接続しました」や「Connected」といった音声、あるいは通知音が流れます。それが聞こえれば準備OKです。
  3. 古い方のイヤホンを耳から外し、ケースに戻す
    この時点では、すでに新しいイヤホンから会議の音声が聞こえているはずです。

この「かぶせて使う」意識を持つだけで、会議の流れを一切妨げることなく、バッテリーをリフレッシュできます。慣れれば10秒もかからない簡単な作業です。

まとめ

今回は、音楽用の完全ワイヤレスイヤホンをWeb会議で終日活用する「片耳交互利用」というテクニックをご紹介しました。

管理人としては、今後もメインで使うのは高性能なビジネス用インカムです。しかし、それを忘れた日や、とにかく荷物を減らしたい日のための「バックアッププラン」として、これほど心強いものはないと感じています。

これまで「音楽用」と決めつけていたイヤホンに、「仕事のバックアップ」という新しい席を用意してあげてはいかがでしょうか。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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