提供:OneOdio
OneOdio様の小出2021年11月にリニューアルされた完全ワイヤレスイヤホン「SuperEQ Q2 Pro」をレビューさせていただけることとなりました。
SuperEQ Q2 Proは、ANC対応ながら連続再生8時間という、バッテリー重視型の完全ワイヤレスイヤホン。
ANCはイヤホン内でいろいろ処理を行う関係で、連続再生時間が短くなりがちなもの。
結果、電池の持ちが悪いことを理由にANCを敬遠している人もいるかと思います。
そんな人にSuperEQ Q2 Proはおすすめです。
ちなみに音質は、実売5000円以下の完全ワイヤレスイヤホンとしては良い部類。
数多くのイヤホンやヘッドホンを手がけてきたOneOdioなので、音作りの基礎力はしっかりしているのでしょう。
総じて買っても損しにくい完全ワイヤレスイヤホンに仕上がってると思います。
SuperEQ Q2 Proが気になった理由
コスパ重視ブランドOneOdioの実力が知りたかったためです。
5000円未満のANC対応完全ワイヤレスイヤホンはたくさんあります。
が、音響メーカーでなく、ガジェットメーカーが作っているものが多いもの。
しかし、OneOdioはイヤホンとヘッドホンに特化したメーカー。
他とは違う実力を見せつけてくれるはず。
期待をこめて、レビュー依頼を承諾しました。
SuperEQ Q2 Proの概要
注目ポイント
- 最大35dBのANC
- ANCオンで8時間再生のロングバッテリー
- 実売価格5,000円以下
仕様・スペック
- ANC:最大35dB
- 再生可能時間:
- 70%のボリューム、ANCオフ:最長11時間(充電ケース込みで合計40時間)
- 70%のボリューム、ANCオン:最長8時間(充電ケース込みで合計30時間)
- 50%のボリューム、ANCオン:最長7.5時間(充電ケース込みで合計28時間)
- 充電端子:USB Type-C
- 充電時間:約2時間(充電ケース *USBケーブル使用時)
- 重さ:約48g(充電ケース含む) / 約5.6g(イヤホン本体 片耳)
- サイズ:約高さ 41 x 幅65 x 厚さ29ミリ
- 防水規格:IPX5
- 通信方式:Bluetooth 5.2
- Bluetooth動作範囲:10m
- Bluetoothプロファイル:A2DP, AVRCP, HFP, HSP
- 対応コーデック:SBC / AAC
- スピーカー直径:12 mm
SuperEQ Q2 Proレビュー
それではレビューしていきます。
外観・デザイン:金ぶちがイケてる
ケース全体はマット加工の黒。
前面にLEDライトがあり、充電時や Bluetooth 接続時に点灯します。
上にはSuperEQのロゴ印字。
金色がワンポイントになっています。
続いて背面。
充電用のUSB-Cジャックがあります。
底面の印字はよく見ると白です。
どうせならここも上面のロゴと同じ金色にしてくれた方がかっこよかったんですが。
本体を見ていきましょう。
ケース上面のロゴと同じ、金色のS字が印象的です。
S字のまわりは金の光沢。ゴージャスみを感じます。
一方で縦から見ると結構幅があります。
重さ・大きさ:本体は大ぶり
本体を指先でつまむと、そのでっぷり感が分かります。
一方でケースは小ぶり。
際持ち歩くとき本体のでっぷり感は気にはならないでしょう。
重さで見ても、本体は5.7gと重め、ケースは47.6gで軽め。
珍しいバランス感です。
本体の連続再生時間を重視した結果だと思われます。
装着感:特に不満なし
本体は大振りですが、装着すると気になりません。
ずれ落ちることもなく、快適に装着できます。
Bluetooth接続:
ペアリングや接続時の速度は問題ありません。
街中を歩いていても通信は安定しています。
Bluetoothまわりは心配せずで大丈夫です。
操作性:わかりやすい
操作方法は上記の通り、タッチ操作です。
音量アップダウンができないのは好みが分かれるかもしれません。
音質:優しい低音、くっきり音像
第一印象は、こもっているけど悪くない、です。
音量バランスは低>>中=高。
使いはじめは低価格帯イヤホン特有のこもった印象が先行。
丸みを持った低音が他の音域より目立つため「よくある低音ボンボン系イヤホンか」と。
しかし10分ほどで耳が慣れてくると、低音域以外もそこそこ明確に音を表現していると気づきます。
特に臨場感は優秀で、きらめく高音が頭上を流れていく様子や、左右に配置された楽器の位置など、音像がくっきり。
惜しむらくは粒度と解像度の甘さ。全音域を通じて音が丸いため、せっかくの臨場感を活かしきれていません。これは「5000円以下」の限界。
ただし、基礎的な音作りがしっかりしているからか、聴き慣れてくると包み込むような優しい低音としっかりとした臨場感を楽しめるようになってきます。
総じて、5000円以下の完全ワイヤレスイヤホンとしては良い部類に入る音質です。
数多くのイヤホンやヘッドホンを手がけてきたOneOdioの実力でしょう。
オーディオメーカーが作るイヤホンの音です
ANC:しっかり35dB級
ANC はとても優秀。
完全静寂とまではいかないものの、かなり周りの音を打ち消してくれます。
「最大-35dB」そういう数字に嘘はありません。
具体的な音の変化は以下の通り。
自宅デスクで
1.5m後ろの金魚水槽エアポンプの「ブー」音は少し聞こえる
隣の部屋の洗濯機の「ゴー」音は、耳をすませば聞こえる
外の鳥の鳴き声が聞こえる
キーボードのカチャカチャ音は、高音域だけ聞こえる
車通りのある歩道で
自分の足音はほぼ消える
車の音は近づくまで聞こえない
自転車が近づいても気づかない
コンビニ店内で
「帝京平成大学のここがすごい!」「合宿免許ワオ!」のくだりはフルで聞き取れる
マイク:並
マイクの音質は期待してはいけません。
ちゃんと声は拾ってくれるものの、割と声を張っても自分の声が遠くに聞こえたり、破裂音がシャカシャカ響いたりします。
そもそもイヤホンなので、マイクはおまけ程度。そういう割り切りがあるのでしょう。
バッテリー:優秀
バッテリーは超優秀で、本体のみで
- ANCオンで8時間
- ANCオフで11時間
も持ちます。
くわえて、急速充電に対応。
リモートワークで1日ずっと Web会議な日でも大丈夫そうです。
ワイヤレス充電に対応していませんが、実売5000円以下という価格を考えると妥当でしょう
防水防塵:水没だけは気をつけて
IPX5等級の防水性能を持ちます。
要するに、シャワーだったら大丈夫だけど水没すると危ないよ。というレベル。
雨の中のジョギングやワークアウト中に使うには OK ですが、湯船に浸かりながらながら使うのはやめた方がいいでしょう。
保証:1年
OneOdio製品には標準で1年間の保証が付きます。
高いアイテムではありませんが、保証がしっかりしているのは安心材料でしょう。
実際に使ってみた感想
良かったところ
- 弾みの良い低音
- しっかりした臨場感
- スペック通りの優秀なANC
- 極めて優れたバッテリー
多くの人が完全ワイヤレスイヤホンに求めるポイントをしっかり押さえてきた、という印象です。
イヤホンやヘッドホンを主に扱うOneOdioが得た「売れるための知見」が詰まっているのでしょう。
かといってマーケティング先行のような印象は受けず、イヤホンとして基礎力はばっちり。
プロダクトアウトとマーケットインのバランスが取れているように感じます。
悪かったところ
- 音の解像度が低め
- 本体が少しでっぷりしている
これはあくまでぼくのこだわりなんですが、音の解像度が高い方が自分好みなんです。
その点、SuperEQ Q2 Proはぼくの好みにはマッチしませんでした。
本体が少しでっぷり厚いのも、好みが分かれるポイントかもしれません。
両方とも好みの問題です
SuperEQ Q2 Proはこんな人におすすめ
まとめ:ポイントがおさえられている
総合評価:
値段にしてはかなり優秀な完全ワイヤレスイヤホンだと思います。
もちろん実売価格5000円以下とあってあらゆる方面で100点とはなりません。
特に音の解像度が個人的に気になったので-★1。
しかし、ANCや電池の持ち、低音のクオリティなど、しっかりポイントはおさえられています。
ゆえに、幅広い人に「これはいいイヤホンだ」と感じてもらいやすいのではないでしょうか。
ぜひチェックしてみてください。
以上「OneOdio SuperEQ Q2 Proレビュー | 欲しいポイントをしっかりおさえたバランス感覚優秀な完全ワイヤレスイヤホン」でした。