Outemu Silent Cream Yellowの眷属である静音タクタイル軸、Outemu Silent Yellow Jadeを買ってみました。
価格感や名付け、カラースキームなどとてもよく似ています。一体なにが違うのか、検証していこうと思います。
Outemu Silent Yellow Jadeのスペック
![Outemu Silent Yellow Jadeレビュー スペック](https://www.naenote.net/wp-content/uploads/2023/12/S034151fec2524376b32433f368b5fb3d0.webp)
- Total Travel: 3.30 mm
- Work Travel: 2.00 ± 0.6 mm
- Work Force: 50 ± 10 gf
- Tactile Force: 45 ± 10 gf
- Tactile Travel: 0.7 mm
- Min Trigger Force: 30 gf Min
- End Force: 65 gf Max
Outemu Silent Yellow Jadeレビュー
![Outemu Silent Yellow Jadeレビュー パッケージ](https://www.naenote.net/wp-content/uploads/2023/12/PXL_20231205_072930147-1024x771.jpg)
![Outemu Silent Yellow Jadeレビュー おまけでついてきたOutemuスイッチたち](https://www.naenote.net/wp-content/uploads/2023/12/PXL_20231205_074202950-1024x771.jpg)
それではレビューしていきます。
70個入りを買ったところ、Outemuのリニア軸のサンプルが入っていました。
デザイン:なじみやすい乳白色
![Outemu Silent Yellow Jadeレビュー デザイン 上面](https://www.naenote.net/wp-content/uploads/2023/12/PXL_20231205_073241657-1024x771.jpg)
![Outemu Silent Yellow Jadeレビュー 底面](https://www.naenote.net/wp-content/uploads/2023/12/PXL_20231205_073254232-1024x771.jpg)
![Outemu Silent Yellow Jadeレビュー 側面](https://www.naenote.net/wp-content/uploads/2023/12/PXL_20231205_073334158.MP_-1024x771.jpg)
乳白色に薄いオレンジ。淡い配色で主張が小さいため、いろいろなキーボードになじみそうです。
LEDライトの光を通す穴はあるものの、それに加えてハウジングが半透明なので柔らかく光を拡散してくれそうです。
![Outemu Silent Yellow Jadeレビュー 分解](https://www.naenote.net/wp-content/uploads/2023/12/PXL_20231205_073548376-1024x771.jpg)
![Outemu Silent Yellow Jadeレビュー ステム](https://www.naenote.net/wp-content/uploads/2023/12/PXL_20231205_073709730-1024x771.jpg)
分解してみました。
ステムはポールが短め+側面がほぼシリコン。Outemu方式の静音機構です。静音性重視で底打ちがむにゅっと柔らかくなるタイプ。
好みが分かれますが、ぼくは好きです。
よく見ると、ステムの接地面あたりがうっすらとファクトリールブされています。
![Outemu Silent Yellow Jadeレビュー 装着例](https://www.naenote.net/wp-content/uploads/2023/12/PXL_20231205_084724276-1024x771.jpg)
白黒で固めたKeyball 39に装着してみました。
ハウジングが半透明の白なので、横から見てもデザインの邪魔にならなさそうです。
打鍵音:静かだがスコスコとした擦れ音が
若干スコスコ音が鳴るものの、総じて静かです。
スコスコ音の原因は、側面が十分にファクトリールブされていないことに尽きるでしょう。
打鍵感:柔らかく安定感がある
Outemu方式の静音機構ならではの柔らかめな底打ち。
軸のブレは小さく、スムーズにキーが落ちていきます。柔らかな底打ちもあいまって安定しているなと感じます。
タクタイル感は標準より少し重めです。長時間打鍵していると少し指が疲れるかもしれません。
滑らかさは、スコスコとした擦れ音のせいか、今一つに感じます。ただ、音楽を聴きながらだと気にならなくなることから、純粋に指先の触感で擦れを感じているわけではなく、擦れ音起因でそう思い込んでいるだけ。要するに気持ちの問題です。よって擦れによる実害は小さいでしょう。
耐久性:情報見当たらず
軸の商品ページにはだいたい「7000万回の打鍵に耐える」などと書いてあるものですが、Outemu Silent Yellow Jadeにはそのような情報は見当たりませんでした。
Outemu Silent Cream Yellowとの比較
![Outemu Silent Yellow Jadeレビュー Outemu Silent Cream Yellowと比較](https://www.naenote.net/wp-content/uploads/2023/12/PXL_20231205_081813278.MP_-1024x771.jpg)
右:Outemu Silent Cream Yellow
分解して部品を比べてみました。
- 左:Outemu Silent Yellow Jade
- 右:Outemu Silent Cream Yellow
ハウジングの色以外、すべてそっくりです。
唯一違うのが、ステム側面のルブ有無のみ。
それが擦れ音の大小として現れています。
側面までねっとりファクトリールブ済のOutemu Silent Cream Yellowのほうが静かです。
とはいえルブは1つのこだわりジャンル。ルブ剤や手技にこだわることで自分好みに仕立てられます。ファクトリールブが多いこと=上位互換というわけではありません。
よって、
- 手っ取り早く静かな軸を使いたち人は、Outemu Silent Cream Yellow
- こだわりがあって自分で追いルブしたい人は、Outemu Silent Yellow Jade
と選び分けると良いと思います。
実際に使ってわかったメリット・デメリット
![Outemu Silent Yellow Jadeレビュー](https://www.naenote.net/wp-content/uploads/2023/12/PXL_20231205_073019927-1024x771.jpg)
以上のレビューから、Outemu Silent Yellow Jadeのメリット・デメリットをまとめます。
メリット(良かった点)
- 少し重めのタクタイル感が「打ち込んでる感」を与えてくれる
- ブレが少なく、安定感がある
- 打鍵音がとても静か
- にもかかわらず単価が安い。つまりコスパが良い
デメリット(悪かった点)
- 若干の擦れ音。人によっては気になるかもしれない
Outemu Silent Yellow Jadeはこんな人におすすめ
まとめ:自分でルブしたい人向け
総合評価:
とてもレベルの高い仕上がりにもかかわらず単価が安いので文句はありません。
ですが、ぼくは自分ではルブしないのでOutemu Silent Cream Yellowのほうが好み。なので独断と偏見で★4.5としました。
双方モノは良いので、どちらか選んで買っても損しないと思います。
以上「Outemu Silent Yellow Jadeレビュー | 超コスパ静音タクタイル軸の眷属。自分でルブしたい人向け」でした。
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