その他作業環境

OBSBOT Tinyレビュー | 自分が主役に返り咲く。顔追跡とゼスチャー操作ができる次世代Webカメラ

4.5
OBSBOT Tiny レビュー

提供:CHAM Japan

CHAM Japan様のご厚意で、クラウドファンディング中のAI Webカメラ「OBSBOT Tiny」を先行レビューする機会をいただきました。

OBSBOT Tinyは、顔追跡とゼスチャー操作機能を備えた、2軸ジンバルつきWebカメラです。

顔の横で手をパーにすると追跡開始。どこに移動しても、映像内の位置を一定にキープ。

テレワークでの顔出しWeb会議はもちろん、オンラインセミナーなどでも活躍が期待できます。

実際に使ってみると、これまで、いかに自分がWebカメラの画角に縛られていたかが実感できました。見えない鎖から開放された気分です。主役は自分。カメラはツール。

支援額は2万円に近く、少しハードルは高いものの、ぜひ手にとって使っていただきたい一品でした。

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OBSBOT Tinyの概要

注目ポイント

  • AIによる高度な自動追跡
  • ジェスチャーコントロール
  • 小型かつ軽量
  • ノイズキャンセリングマイク内蔵
  • 自動露出・ホワイトバランス調節
  • 電源アダプター不要

仕様・スペック

本体

サイズ(マグネット台なし)89.5 x 58 x 58 mm
(マグネット台あり)141 x 58 x 58mm
重量(マグネット台なし)146g
(マグネット台あり)175g
内蔵オーディオノイズキャンセリングマイク x 2
電源DC 5V1A
データ端子USB Type-C
その他端子三脚用ネジ穴(UNC 1/4-20)
動作時の
許容温度
0〜40℃
未使用時の
許容温度
-20〜60℃

カメラ性能

最大解像度1080p/30fps
動画解像度1920×1080
1280×720
960×540
640×360
フォーマットMJPEG、H264
デジタルズーム2倍
視野角90°

ジンバル

取り外し不可
使用時の可動範囲パン±150°、チルト±45°
設計上の可動範囲パン±160°、チルト±90°
最大速度120°/秒

システム要件

Windows OS10以降、8、7
MacOSOS X 10.7以降

OBSBOT Tinyレビュー

では実機レビューです。

外観・デザイン:オフィスになじむ

OBSBOT Tiny 外観 正面

全体的にマットな黒。

2軸ジンバルのカメラにLED、土台にはOBSBOTのロゴと、集音マイクがあります。

OBSBOT Tiny 外観 背面

後ろにはDC電源とUSB-Cポート。

実際はUSB-Cポートしか使わないケースが多そうですが、Makuakeのプロジェクトページいわく

Q5. DC電源ポートはどのような場合に使いますか?

古いPCなど、PCの出力が低くUSBポートから給電できない場合に、DC電源からの給電が必要となります。

Makuake|オンライン会議・ウェビナー革命!自動追跡できるウェブカメラOBSBOT Tiny|マクアケ

だそうです。

OBSBOT Tiny 外観 底面

底面には滑り止めの樹脂と三脚用のネジ穴があります。

一部が中国語表記なのは、開発元がREMO TECH(レモ・テック)社という中国深セン企業のためです。

OBSBOT Tiny 外観 カメラ アップ

カメラ部分のアップ。しっかりした作りに見えます。

チルト(縦回転)は、自動追跡時で±45°、手動操作時で±90°。

OBSBOT Tiny 外観 土台 アップ

土台は、倒れにくいように台形になっています。

パン(横回転)。は、自動追跡時で±150°、手動操作時で±160°です。

OBSBOT Tiny 外観 固定用パーツ

付属のマグネット台は……

OBSBOT Tiny 本体に固定用パーツを装着した様子

本体の底にくっつきます。OBSBOT Tinyをモニター上に置くとき使います。

総じて、オフィス用途でもなじむデザインです。

重さ・大きさ:小型・軽量はウソじゃない

OBSBOT Tiny 大きさ

指先で持ててしまうサイズ感。

持ち歩き用ではないはずですが、カバンに入れても目立たちません。

重さは、本体のみで146g、固定用パーツ込で178g。

「小型・軽量」はウソじゃありませんでした。

設置:3つの方法から選べる

設置方法は3つ。

  • 直置き
  • 三脚
  • モニター上

それぞれ見ていきます。

直置き

OBSBOT Tiny 電源を投入した様子

そのままデスクに置く方法です。

メリットは、手間がかからないこと。

デメリットは、カメラの位置が低くなること。写りが見下ろすアングルになりやすくなります。

個人的には、おすすめしません。

三脚

OBSBOT Tiny 三脚をつけた様子
hohem iSteady Xのミニ三脚をつけてみた

底面のネジ穴に三脚をつける方法です。

メリットは、カメラの高さや場所が自由に調整できること。(高さは使う三脚に依存する)

デメリットは、配線がまとまりづらいこと。OBSBOT Tinyからパソコンまで線が伸びてしまい、おさまりが悪くなります。

配線マネジメントを気にしない人なら、この方法がおすすめです。

モニター上

OBSBOT Tiny モニター上へ設置した様子

付属のマグネット台を使うことで、モニターの上に設置する方法です。

メリットは、デスクがスッキリすること。

デメリットは、モニターの高さによっては上目づかいっぽくなることと、モニターが揺れると映像も揺れてしまうこと。

なお……

OBSBOT Tiny マグネット台 高さ調整前 モニターにかぶっている
LG 34WN780-Bだと、かぶってしまう

モニターのベゼルが狭いと、マグネット台がモニターの表示部分に重なってしまいます。

そんなときは……

ダンボール等をマグネット台の底に貼り付けて、高さを調整すれば……

OBSBOT Tiny マグネット台 高さ調整後

スッキリおさまります。

OBSBOT Tinyをモニター上に設置した様子

全景はこんな感じ。

OBSBOT Tinyに高さがあるので、デスクライトと干渉しないのは嬉しいポイントかなと。

ゼスチャーコントロール:感度よし

顔の横に手を持っていくと、

  • 被写体追跡の開始・終了
  • ズームイン・アウト

を、ゼスチャーでコントロールできます。

被写体追跡の開始・終了

顔の横に手を持ってきて、パーです。

ゼスチャーを識別すると、OBSBOT TinyのLEDが青く光ります。

ズームイン・アウト

顔の横で、親指と人差し指でピンチイン・アウトします。

なおズームは2倍で固定です。

自動追跡:見る側に配慮した速度

ジンバルの動作速度は最大120°/秒。

ミリ秒レベルで高速追跡されるわけではありません。

が、カメラが高速回転すると映像を見る側がカメラ酔いします。

なので、このくらいのゆっくり回転が適切です。

画質:Web会議の用途なら十分

解像度は最大1080p/30fps。

テレワークのWeb会議やライブ動画配信なら十分です。

ただ、本格的な動画撮影に使うには、画質・解像度とも心もとない品質ではあります。

特に、モノを撮ると全然フォーカスがあいません。

色味もいまいち。手で製品を持ちながらプレゼンだと心配な画質です。

どうやら、フォーカスや色調などの画質調整処理は、人の顔に特化されている模様。

つまりOBSBOT Tinyは、あくまで「自分が主役」を前提に使うほうが良さそうです。

どうしても、という人はクリエイター向けの上位機種「OBSBOT Tail」をどうぞ。

対応OS:Chromebookでも使える

公式には、専用ソフトウェアの関係で、WindowsとMacのみ対応とされています。

ですが、手持ちのChromebookでも普通に使えました。

USBポートにつなげば自動で認識され、ゼスチャーコントロールや顔追跡も可能。

挙動を見るかぎり、

  • カメラ自体との通信は、統一の規格を使っている
  • ゼスチャーコントロールや顔追跡は、OBSBOT Tinyの中で処理している

のだと思います。

こういうOSに依存しない機能配置、Chromebook使いとしては嬉しい限りです。

プライバシー:使わないときは「上or下向き」で

OBSBOT Tiny 下に向ければプライバシーも気にならない
真下に向ければ映像は真っ黒

OBSBOT Tinyにはカメラカバーがありません。

なので、プライバシーが気になる人もいると思います。

ただ、対応方法は単純で、

  • ゼスチャーで顔追跡をオフにする
  • カメラを真上orましたに向けてしまう

だけ。

±90°のチルトができるOBSBOT Tinyならではです。

実際に使ってみた感想

OBSBOT TinyをノートPCの上に設置した様子
実際の設置場所。自分の顔の高さにあわせるとここになりました。

仕事のWeb会議や、オンラインでの採用面接に使ってみました。

設置場所は、ウルトラワイドモニターの横、ノートPCの上。

自分の顔の高さにあわせるとここに落ち着きました。

実際の会議・面接中は、ウルトラワイドモニターの左上(OBSBOT Tinyのすぐ横)に会議画面を置くことで、だいたい目線があうようにしています。

以上の状況で、1週間使った感想です。

ノートPC埋込カメラより、画質も映りも断然良い

仕事用PCに埋め込まれた720pのWebカメラと比べると、画質も映りも良くなりました。

Web会議の相手に「なんか今日は映りいいですね?」と言われたりも。

人の顔に特化した画質調整の効果なのでしょう。OBSBOT Tinyの狙い通りです。

NAE
NAE

もちろん、使っているノートPCによります

スタンディングデスクと相性抜群

ぼくはスタンディングデスクユーザ。立って仕事をしています。

しかし、同じ場所・同じ姿勢で立ち続けると、脚がなまるもの。

なので時おり、立つ位置を変えたり、脚をブラブラさせたり、重心を左右で切り替えたりしています。

すると、どうしても顔の位置が動くので、画角が固定のWebカメラだと顔が中心からズレてしまうことに。

しかし、顔追跡ができるOBSBOT Tinyなら大丈夫。顔をカメラの画角内にキープできます。

OBSBOT Tinyは、顔出しWeb会議が多めのスタンディングデスクユーザにぴったりです。

NAE
NAE

PC前からビタイチ動けないって、地味にストレスです

ズーム倍率が無段階調整ならよかった

ただし、デジタルズームが2倍固定なのはもったいないなと。

理由は、倍率が固定だとカメラと自分の距離に縛りが出るから。

たとえば、ぼくのデスク環境の場合、モニター上にOBSBOT Tinyを置くと

  • 等倍:自分が小さすぎて、いらぬ背景が映り込む
  • 2倍:自分の顔のどアップになってしまう

と、どっちつかず。

せっかくゼスチャーコントロールなので、スマホカメラみたいに指先の開き具合で無段階ズームできると最高でした。

NAE
NAE

専用のWindows/Macアプリを使うと、細かな倍率調整ができるそうです

OBSBOT Tinyはこんな人におすすめ

  • Web会議やウェビナーで、顔出しが多い
  • 主役は自分。自分の顔が画の中心であってほしい
  • スタンディングデスクを使っている

まとめ:画角からの開放

総合評価:

純粋に、良いものだと思います。

特に被写体追跡により、カメラの画角を気にしなくてよくなる点は快適です。

というかそもそも、カメラの画角に自分が縛られるなんて、主従関係が逆です。

カメラはあくまでツール。自分が主、カメラは従であるべき。

その意味で、OBSBOT Tinyは自分とカメラの主従関係を本来の形に戻してくれます。快適でないわけがありません。

ゼスチャーによる無段階ズームがほしかったので-★0.5したものの、顔追跡による自由度アップは、それを補ってあまりあります。

支援額が2万円に近く、ハードルは高めですが、ぜひ一度手にとってもらえると良いかなと思います。

以上「OBSBOT Tinyレビュー | 被写体追跡とゼスチャー操作。自分が主役になる次世代のWebカメラ」でした。