HEIBAS G7 レビュー|1798円の激安ヘッドセットで仕事は回るのか

3.5

仕事用で使っているサンワサプライのヘッドセットの電池がヘタってきてしまいました。使って1年半くらいです。

マイク音質もサイズも気に入っているけどまた同額出すのもなあ……と思ったので、「どうせ1年持てばいい」と新しいものを試すことにしました。

どうせなら人柱、というわけで、マイベストで上位なのになぜか1798円と飛び抜けて安いHEIBAS G7を選択。

結論から言うと、通話品質は4800円のサンワサプライとほぼ大差なし。ただしバッテリー持ちに大きな落とし穴があります。

激安ヘッドセットに不安を持っている人の参考になれば幸いです。

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結論:仕事は回るが運用によっては電池に難あり

結論からいうと、HEIBAS G7は、ビジネス向け片耳ヘッドセットとして必要な機能を一通り備えています。マイク品質は偏差値55程度。価格を考えると十分すぎる水準です。

ただし、バッテリー持ちに注意が必要です。 PCとスマホのマルチポイント接続でTeams会議をぶっ続けてしていたとこと、3時間でフル充電から30%まで減りました。この使い方だと実質4〜5時間しか持たない計算。終日Teamsで会議をしながら仕事するスタイルには向きません。

1798円の激安品なのでしょうがないかなと思います。

以下、詳細レビューです。

HEIBAS G7 スペック・注目ポイント

製品の基本情報を整理しておきます。

スペック概要

項目仕様
Bluetooth6.0
バッテリー(本体)最大108時間再生(充電ケース併用)
ノイズキャンセリングANC + ENC
同時接続2台まで
充電Type-C
装着スタイル片耳・左右耳兼用
重量約12g

注目ポイントは3点です。

  • Bluetooth 6.0搭載 最新規格で安定した接続が期待できる
  • ANC+ENC のダブルノイズキャンセリング 自分の耳に入る音と、マイクが拾う音の両方を処理
  • 108時間の超長時間バッテリー ケース併用なら数日充電なしで使い続けられる

HEIBASってどんなブランドか

取扱説明書にはブランド名の記載がなく「G7」とのみ書いてありました。

HEIBASはおそらく販売店名で、後継モデルとされる物理設計が似た製品には全く別のブランド名がついています。深圳あたりのメーカーが独自に販路を開いて売っているOEM品の可能性が高いです。

だからこそ1798円という価格が実現できているのだと思います。

マイク・通話品質:4800円と大差なかった

通話品質がいちばん気になるポイントだと思うので最初に書きます。

自分の声がどう届くか:市場偏差値55くらい

第一印象は「想像より悪くない」です。

正直、受話器を外したイヤホンからマイクがぶら下がっていて周りの音を拾いまくる有線イヤホンを使っている人が多い中、G7のENCマイクは十分に機能しています。

一点気になったのは、SとかZなどの破裂音が耳に少し刺さる感じがすること。ただぼくの環境ではMicrosoft TeamsのノイズリダクションフィルターをONにすることで概ね改善できました。TeamsやZoomを使う環境なら、アプリ側の補正と合わせることで実用上の問題はほぼなくなります。

ENCの性能は、4800円のサンワサプライと比べてほぼ同等でした。耳を澄ませばG7の方が環境音がわずかに入る感覚はあります。とはいえ、人の声に集中して聞いている状態では気になることはほぼありませんでした。

耳に届く音:ホワイトノイズは自分にしか聞こえない

通話状態に入ったとき、相手も自分も何も話していない無音の瞬間に、小さな「サー」というホワイトノイズが耳に聞こえます。

気になって別のイヤホンで録音した自分の声を聞いてみると、ホワイトノイズは相手には届いていませんでした。 イヤホンのスピーカー側の音の問題で、マイクの問題ではありません。通話状態でない時はホワイトノイズは出ないので、通話中だけ気になるという性質のものです。

実害はありませんが、静かな状態でのホワイトノイズに敏感な人は気になるかもしれません。また「ANC+ENC」と書いていて高音質を謳っているのにホワイトノイズ?と怪訝に感じる人もいておかしくないでしょう。

装着感:カナル型の宿命、イヤーピースで解決する

装着感は「カナル型として普通」というのが正直なところです。

フック部分のホールド感:柔らかいが十分

耳にかけるアームの部分は柔らかくしなやかです。着けたり外したりしやすく、圧迫感もほとんどありません。

とはいえ柔らかいからといってホールド力が弱いわけではなく、装着後に頭をブンブン振っても飛んでいかないくらいの強さはしっかりあります。

イヤーピース選び:7種類から最適を探すコツ

7種類のイヤーピースが付属しています(細い系4種・太い系3種)。これが地味に重要で、ぼくの場合は細い系の一番小さいものが痛みの出にくいベストでした。

1日ずっとカナル型のイヤホンを装着し続けるのは耳への負担が大きいので、耳の奥に深く差し込まず、耳の穴の入り口にそっと乗せるくらいの浅い装着が長時間使用には向いています。

また、このヘッドセットは左右耳兼用設計なので、右耳と左耳を定期的に入れ替えて使うことをおすすめします。耳の健康的にも理にかなっています。完全ワイヤレスイヤホンでも同じ発想で実質無限にバッテリーを持たせる方法を以前まとめているので参考にしてください。

ブームマイクの可動域:実害はない

ブームマイクの回転角度はフル180°ではなく、160〜170°程度です。以前使っていたサンワサプライのものと比べると、わずかに可動域が小さいと感じました。

ただし、可動域が少し狭いからといってマイク音質や声の届き具合に大きな影響があるわけではありません。実害はないと判断しています。

接続性・操作性:Bluetoothは2〜3秒で即つながる

接続周りの使い勝手は意外と優秀でした。

接続速度:明確な勝ち点

スマートフォンやPCをスリープから復帰させた後のBluetooth再接続が2〜3秒で完了します。以前のサンワサプライが5秒程度だったので、比べると体感としてはっきり速いです。

毎日何度も接続するものなので、この2〜3秒の差は地味に気持ちよかった。

物理ミュートボタン:アプリとは非連動

本体に独立した物理ミュートボタンがあります。ただし、このミュートボタンはTeamsやZoomのマイクUIとは連動しません。専用のPCアプリが存在しないため、技術的にも連動させる手段がないのが現状です。

つまり、本体のミュートボタンを押してもPC画面上のマイクアイコンはオンのままになります。「画面は緑なのに声が届かない」という状況が起こりえるので注意が必要です。急ぎの場面ではTeams側のミュートボタンを使う習慣をつけておく方が安全です。

音声ガイダンス:英語固定

ペアリング完了や電池残量などの音声ガイダンスは英語固定です。日本語への切り替えはできません。内容は単純な英語なので慣れれば問題ありませんが、英語ガイダンスが苦手な人には少し気になる点かもしれません。

バッテリー・充電:ヘビーユーザーには正直きつい

バッテリー持ちはぼくの使い方だと許容できない水準でした。正直に書きます。

実測バッテリー:マルチポイント接続+Teams3時間で70%消費

PCとスマホの2台をマルチポイント接続した状態で、Teamsで3時間分のWeb会議をしたところ、フル充電から残30%まで減りました。

単純計算でフル充電でも4〜5時間しか持たないことになります。マルチポイント接続が消費を増やしている可能性はあり、接続を1台に絞れば倍近く持つかもしれません。ただその場合でも8時間程度。1日中Teamsを使いながら仕事するスタイルには厳しい水準です。

カタログ値の「108時間」はケースを含めた充電回数込みの数字なので、本体単体のバッテリーとは別の話です。充電ケースがあれば外出先でも補充できますが、デスクで仕事しながら充電を繰り返す運用は少し煩わしさがあります。

長期レビュー:半年後に追記予定

電池のへたり方と長期耐久性については、使い始めて半年後に追記する予定です。

良かった点・悪かった点

2日間使って感じた率直な評価をまとめます。

良かった点

  • 通話品質が価格を超えている 4800円のヘッドセットとほぼ同等の品質で、仕事で使えるレベル
  • Bluetooth接続が速い 2〜3秒での再接続は毎日使う道具として快適
  • イヤーピースが7種類付属 自分の耳に合うサイズを探せる余地がある
  • 左右耳兼用設計 耳を交互に使えるので長時間装着に向いている
  • ケース付きで持ち運びやすい 裸で持ち歩いていたサンワサプライよりむしろ大事に扱える

悪かった点

  • バッテリーがヘビーユーザーには厳しい マルチポイント接続+Teams会議3時間でフル充電から30%まで消費。実質4〜5時間の計算で、終日会議が続く使い方には向かない。1台接続に絞れば改善する可能性はあるが、それでも8時間程度の見込み
  • 物理ミュートがアプリと非連動 TeamsやZoomのUIと同期されないため、使い方に注意が必要。「画面はオンなのに声が届かない」が起こりえる。とはいえこれはこの価格帯のほぼ全製品に共通する仕様で、G7だけの問題ではない
  • 通話中に小さなホワイトノイズがある 相手には聞こえないが、自分の耳には聞こえる。静かな環境で通話が多い人には気になるかもしれない
  • 音声ガイダンスが英語のみ 日本語への切り替えができない。内容はシンプルなので慣れれば問題はない
  • ブームマイクの可動域がやや狭い 160〜170°程度でフル180°ではないが、実際の通話品質への影響はほぼない

こんな人におすすめ・向かない人

こんな人におすすめ

  • 在宅勤務やオフィスワークでビジネス通話が多い
  • 4800円以上出すのが馬鹿馬鹿しくなってきた
  • 「1年持てばいい」という割り切りができる
  • TeamsやZoomなどのアプリ側のノイズ抑制と組み合わせて使う予定がある

こんな人には向かない

  • 1日中Teamsで会議しながら仕事する人(マルチポイント接続+終日会議ではバッテリーが保たない。バッテリーより通話品質を優先したいならShokz OpenCommが候補になる)
  • 物理ミュートとPC側のUIを完全に連動させたい(Jabra Classicのような専用アプリがある上位機種を検討を)
  • 通話中のホワイトノイズがどうしても気になる
  • 長期レビューを見てから買いたい(まだ2日しか使っていないので、半年後に追記予定)

まとめ:特に電池は値段なり

総合評価:

マイク品質は4800円のサンワサプライと大差なく、Bluetooth接続速度も速い。通話ツールとしての基礎性能は1798円を大きく超えています。

★-1.5の理由は2点。マルチポイント接続+Teams会議3時間でフル充電が30%まで減るバッテリー持ちの悪さ(ぼくの用途では許容できない水準)と、長期耐久性が未確認であること。

ただし会議の頻度が少ない・短時間の通話が中心という使い方なら、バッテリーの問題はそこまで気にならないはずです。1798円で買えるヘッドセットとして考えれば、マイクも接続性もコスパは十分に高い。用途と照らし合わせて判断してください。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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