NaeNote

読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

NaeNote

気楽に生きたい外資コンサルのブログ

人を動かすのはロジックでなくストーリー。ストーリーテリングこそ個人ブログの強み

ブログ ブログ-Tips
このくらいシェアされています
スポンサーリンク
【お知らせ】 12月12日(月)まで!Amazonが本気の割引セール「CYBER MONDAY SALE」を開催中。会場はこちら!

f:id:nice_and_easy:20161020083700j:plain

こんにちは、NAEです。

生来の理屈っぽい性格やコンサルタントという職業柄、ぼくの考え方や語り口はロジカルシンキングに偏っています。

しかし、ロジック一本では言いたいことが伝わらず、伝わったとしても人を動かすことは難しい。そう感じたことが何度もありました。

論理の不整合がないことは前提に、心にストンと落ち、人を動かすに足る伝え方であるストーリーテリング

仕事では意識してやってきたストーリーテリングを、ブログにも活かしていきたい。

今回はそんなお話。

ロジック一本では人は動かない

コンサルタントという仕事柄、ロジカルシンキングやロジックツリーなどを使ってもれなくダブりなく(MECE)論理的欠如のないことを常に求められてきました。

ジュニアコンサルタントであった時代は特にそう。仕事の内容が、上司が会議で使うための資料作成や補助的なデータの整理などが多く、どのような文脈でなんの資料が使われるかをあまり意識しないまま、「これ必要だから作ってね」と指示された資料を作っていました。

ジュニア時代は、それでもよかったのです。


時は経ち、自分がプロジェクトをリードし人を動かす立場になったときのこと。

ロジックは完全で抜け漏れはない。どう解釈してもこの意見が正しく、そこに議論の余地はない。最後まで考えきった資料をもって、気難しいと有名なクライアント担当者との会議に臨んだときのことでした。

いの一番に言われたのが

「なぜこれがいいのか全くわからない」

でした。

こういう反発、ぼく大好物なんです。なんせ自分の頭のなかには完璧なロジックがあり、手元にはそれを裏付けるデータがそろっている。反発されてもそれを覆すだけの根拠をもっているんですから、むしろマウントポジションです。


しかし、その時ばかりは何をどう説明してもうまくいきませんでした。当人は「わからない」をくり返す。こちらは「XXXだからです」と説明を続ける。

ホワイトボードを使った議論まで発展し、会議時間を使いきったあげく、結論は出ずに次回に持ち越し。この時点でプロジェクトは3日のビハインドとなることが決定してしまいました。


ロジックは完璧、データも揃って抜け漏れはない。

なにがいけなかったのでしょうか。

人を動かすのは論理ではなく感情。必要なのはストーリー

会議の後、散々だったという結果を当時の上司であったシニアコンサルタントへ報告したときのこと。

彼からのフィードバックはこうでした。

お前の言っていることは正しいが、ストーリーが足りない


ストーリー・・・

論理的に正しいことは正しい。正しいと伝われば人は動く。そう信じていたぼくには、ストーリーと言う言葉はあまり馴染みのないものでした。


今こうして振り返ってみると、当時の自分は若かったなあと思います。

ロジックは納得感を生み出しますが、感情を突き動かすにはチカラが足りません。

感情、特に欲と恐怖は人が動く最大のモチベーションです

コンサルタントはクライアントを動かして成果を上げてもらうことが仕事であり、クライアント企業を構成するのは人です。

すなわち、人を動かすスキルはコンサルタントとしては必須。その手法として、心を突き動かすストーリーテリングは身につけておかなかければならないのです。

(ただしストーリーだけで人を動かすのはコンサルタントのやることではありません。ストーリーはロジックによる裏づけがあって然るべきです)


その気難しいクライアント担当者との次の会議で、ぼくはただ彼に正対し、彼の目を見て語りかけるように話をしました。

今の状況、具体的に起こっていることやその実害、現場の声、やるべきこと、方針の案3つと比較サマリ、別クライアントでの経験に基づく推奨案とその具体的な理由、クライアント企業の風土を考えたときの成功のポイント・・・

気をつけたのは、地に足ついた生々しい話をすること。ハイレベルな理想論だけではなく、しみじみと語ること。

彼は資料には目もくれず、ただぼくの方を見て話を聞いていました。

最後に一言。

「わかった。案2でいきましょう」

成功するストーリーの型を自分の記事に照らしあわせてみて

ストーリーのチカラはすごい。

仕事ではわかっていたはずなのに、いざ自分のブログとなるとそれを忘れてしまっていた自分がいました。


lifehacker.jpのこちらの記事によると、「成功する」物語には6つの型があるそうです。

「成功する物語」のパターン:1700を超えるプロットを分析した結果 | ライフハッカー[日本版]

  1. 「貧乏人から金持ちになる」(着実に成功を重ねていく)
  2. 「悲劇」、つまり「金持ちから貧乏人になる」(少しずつ着実に転落していく)
  3. 「苦労話」(転落してから這い上がる)
  4. 「イカロス」(成功してから転落する)
  5. 「シンデレラ」(成功してから転落、そしてふたたび成功する)
  6. 「オイディプス」(転落してから成功をおさめ、ふたたび転落する)

研究の結果、感情体験を人気に結びつけるうえで何よりも効果的なのは、「復活」を盛り込んだ感情的ストーリー展開であることがわかりました。従って、物語には少なくとも「転落と成功」を盛り込むのがよいとのことです。

当記事における「成功」という言葉に厳密な定義はありません。ぼくは「共感を呼ぶ」ことだと読み取りました。受け取る側の心にストンと落ち、感情を揺さぶることが「成功」である。

心を動かし、行動を起こさせることがぼくの目指すストーリーテリングのゴールです。そのためには、成功と転落の両方を盛り込むことが大事だということ。


この記事を読んでハッとしましたよね。先ほど紹介したシニアコンサルタントからのアドバイス、ストーリーのことを思い出しましたので。


ぼくの書いているブログ記事を振り返ってみると、書いている内容は常にマウントポジションでした。

自分の成功体験に基づき「この場合はこうするべきだ」という持論を展開しているものです。そこに転落や失敗は登場しません。(中にはいくつか失敗談もあるけれど)

これ、読み手からすると「ふーんそう」で終わってしまうのではないでしょうか?


「気楽(Nice And Easy)に生きるための考え方や方法論を整理して発信すること」がこのブログのコンセプトです。ブログ名のNaeNoteは、「NAE(Nice And Easy)」に生きるための「Note」という思いが込められています。

これまではこのコンセプトに忠実に記事を書いてきました。成功体験や整理済の考え方を、できるかぎり簡潔に、端的に、理路整然と書いてきました。

そんな記事たちを読みなおして感じたことはただひとつ。

お前の言っていることは正しいが、ストーリーが足りない


情報提供系のブログを目指すのならそれでもいいかもしれません。ライフハックなんてまさにそれですよね。ライフハックはものごとのいち側面に関するベストプラクティスを語るもの。だから理想論でもいいんです。

しかし、理想論だけでは誰も動きません。「へーそうなのね」「良いこと言ってるね」でオシマイ。

なぜか。

実体験が伴わないからです。痛みを乗り越えて見つけ出した成功の秘訣がライフハックなのだとしたら、ストーリーこそがライフハックをライフハックたらしめる。

ライフハックでなくともそう。仕事術も、テクノロジーも、デザインもブログ運営Tipsも、あらゆるものはその意義を裏付けるストーリーが無い限りは単なる「いい話」で終わってしまいます。

それで人が動くか?動くはずがありません。

だからこそ、ストーリーを語らなければならないんです。自分の体験を、生々しい転落と成功の数々を。読み手にありありと伝わるような物語を。


NaeNoteになる前のブログ名は「ぼくの整理メモ」でした。

でも、ぼくは記事を読んでくれた人の役に立ちたい。だからこのブログは自分にしかわからない自分だけの整理メモではダメなんです。


情報など、そこらへんにいくらでも転がっています。

情報を知識に、そして知恵に変えること。心にすっと入り、行動を起こさせる作品にすること。ストーリーの力、個人ブログの力はそこにあるのではと思っています。

まとめ:ストーリーテリングこそ個人ブログの生き残る道

というわけで、ストーリーテリングは大事だよ、というお話でした。

このブログで記事の書き出しに「今回はそんなお話」、シメに「・・・というお話でした」と必ずつけているのは、記事をストーリーに仕立てるための自己暗示だったりします。

Googleは「ユーザの役に立つコンテンツ」を重視しているそうです。今のところ圧倒的な数の力で情報をまとめたキュレーションサイトが検索トップを独占しているなど、個人ブログの立つ瀬が狭まりつつあります。

しかし、こちらの記事にも書いたとおり、ライフハックひとつとってもキュレーションサイト内で全く逆のことが書いてある記事があるなど、情報の信頼性は怪しいもの。

参考記事:自分にピッタリのライフハックを見つけだすただひとつの方法 - NaeNote

となると、次に大事なのは「誰が発信したのか」「なぜその情報が正しいのか」をしっかり示せることではないでしょうか。

単なる情報まとめではなく、信頼に足る人物が、心にストンと落ち、納得感があり、血の通ったストーリーをもって語っていること。

そんなコンテンツがより高く評価されるときが来るのでは、と個人的には思っています。


ブログだけでなく、実社会でもきわめて有用なストーリーテリング。

ぼくもまだまだ初心者です。ぜひ一緒に学んでみませんか。


関連記事

スポンサーリンク