DNAにデータを保存する技術で人はストレージ化するか?

人間をストレージとして使う

こんにちは、NAEです。

ちょっと未来の話かもしれませんが、DNAにデータを保存する時代がくるかもしれません。

マイクロソフトやワシントン大学で研究が進んでいるというニュースを見かけました。

DNAが切り開くストレージの未来 – ZDNet Japan

このニュースを見てマトリックスの世界における人間の役割にちょっとリアリティを感じてしまいました。

今回はそんなお話。

※映画マトリックスのネタバレ含みます

映画「マトリックス」とは

マトリックスとは、1999年に公開されたSF映画です。

主人公たち人間が平和に暮らしていると思っていた世界は、実は高度なバーチャルリアリティ。

本当の世界は機械に制服されており、人間は機械によって滅ぼされようとしています。そんな世界を取り戻すべく、生き残った人間が機械に戦いを挑みます。

そんな世界において、バーチャルリアリティーを見させられている人間はどうなっているかというと・・・

映画「マトリックス」における人間の役割

機械が動作するための動力源(電池)として、機械に栽培されています。まるで人間が植物を育てるかのように。

「果実」たるカプセルは培養液で満たされ、プラグで繋がれた人間が格納されています。中の人間は外の世界を見ることなく、脳に直つなぎされたプラグを経由してバーチャルリアリティの世界へいざなわれ、目覚めることなく一生を終えるのです。

人間が機械の電池になる。機械を生かすために人間が利用される。

機械は人間のためにあるという今の状況とは全く反対ですよね。恐ろしい恐ろしい。

しかし、栽培されている人間はバーチャルリアリティの世界から出ないかぎりは幸せに暮らしています。その点では平穏な人生と言えるかもしれません。

この人間=電池という世界観は、マトリックスを見た人に衝撃を与えました。ぼくもマジかよと思ったことをよく覚えています。

1999年当時、この世界観はとても新しく、遠い未来のものに思えたのですが・・・

マトリックスの世界にリアリティを感じる理由

それから17年。2016年現在のテクノロジートレンドを見てみると、人間=電池という世界観にリアリティを感じます

この件はオバマ大統領もインタビューで言及しているそう。

というのも、昨今のテクノロジートレンドを考えると、そんな世界観に近づくための要素技術が少なからずそろってきているように感じてしまうからです。

AI(人工知能)

まずは世間を賑わせて久しいAI(人工知能)。

AIの発達により機械に奪われる仕事ランキングなんて話がまことしやかに語られたり、企業はAI全面活用を目指すべきといった意見が声高に叫ばれたり、AIという言葉をテクノロジー系ニュースで見ない日はありません。

AIの発達段階はまだ人間の判断を代替できるレベルにはない(最終的には人間の意思入れが必要なレベル)と個人的には感じています。

しかしGoogleやAmazonをはじめとした先端的テクノロジー企業はAI分野に積極投資したり手を組んだりと、AI技術の研究開発は加速傾向にあります。

参考 Facebook、Amazon、Google、IBM、MicrosoftがAIで歴史的な提携を発表 | TechCrunch Japan

そのため、ある日突然実は今の問い合わせの受け答えは全部AIでしたなんて日がくるかもしれません。

ちなみに、AI系の映画では「チャッピー」がおすすめです。人工知能は赤ちゃんだからヒトが教育すべきものというテーマがおもしろく深い。

ロボティクス

次にロボティクス。

Googleの小会社が、ヌルヌル自由に走り回り、蹴っても倒れないという四本足ロボットを開発している、なんて話は巷で話題になっていますよね。

Introducing SpotMini

これ以外にも、介護用ロボットや力仕事をサポートするロボットスーツなど、ロボティクス系の技術進歩のニュースは調べれば調べるほど出てきます。

自律して俊敏に動く汎用ロボット、なんていうのはまだ先かと思います。が、それも定義の問題。特化型であれ汎用型であれロボットはロボットです。

たとえばAmazonの倉庫で実働しているKIVAというロボット。自律的に動き、倉庫内ピッキング作業のサポートをしています。あまり売れない商品の在庫は奥へ、よく出るものは手前へ、といった最適化作業も担っているとのこと。

まて、広義ではドローンだってロボットのひとつですよね。これまたAmazonですが、ドローンを使った全自動配送の試験をしていたという話は記憶に新しいかと思います。

参考 Amazonのドローン配達「Prime Air」の現状をAmazon副社長に直撃 – GIGAZINE

このように、ソフト面ではAIとタッグを組みながらガンガン新たな地平を拓いているロボティクス。

映画「オール・ユー・ニード・イズ・キル」に登場するバトルスールレベルのものなら遠からず実現しちゃうんじゃないでしょうか。

VR(バーチャルリアリティー)

最後に、バーチャルリアリティ。

Googleが独自のVR技術であるDaydreamを発表したり、そして最近ではプレイステーションVRが発売されたことで、世間の注目を浴びていますね。

DaydreamやプレステVRのデモを見てみると、これが実にリアルなんですよね。(ひとえにコンテンツ製作者の努力なのかもしれませんが・・・)

視覚面でのVRについては、ハード面、ソフト面ともに出揃ってきたという印象を受けています。

触覚面でも、以前から言われていた遠隔医療による手術といった特化型のもののみならず、一般向けの廉価なデバイスも出てきているあたりに技術の進歩を感じます。

参考 Contact CIのExotendonシステムは、VRに触覚をもたらす | TechCrunch Japan

聴覚面については「立体音響」という技術がだいぶ前から存在します。騙されたと思って、ヘッドホンをつけてこちらの動画を見てみてください。

参考 360度から音が聞こえてくる動画 by kaminosin 音楽/動画 – ニコニコ動画

あとは嗅覚ですが・・・これはまだ発展途上のようです。東京工業大学の研究をみつけましたが、研究室レベルのようです。

ただ脳へ電気信号を送ることで感覚を再現する話も出てきているあたり、いつかはマトリックスのように脳にプラグを直つなぎ、なんてことができるかもしれませんね。

DNAにデータが保存できるなら、人間の役割はストレージにもなりうる?

という感じで、マトリックスの世界観を実現しうる要素技術の発展を目のあたりにすると、人間=電池という世界にリアリティを感じてしまうわけなのです。

さて、マトリックスでは人間=電池だったわけなのですが、冒頭に紹介したDNAにデータを保存する技術が確立したとすると、

実は人間は記憶装置としても使われていたのでは?

なんて思ってしまうわけです。完全に妄想ですけど。

だって単に動力源として生かしてくだけではもったいないじゃないですか。人間は細胞のカタマリ。DNAてんこもりですから、結構な容量いれられると思うんですよね。

なんて言いながら、切手大のチップに62TBのデータを格納する技術が開発中であるところを見ると、容量の面でDNAはデータ格納デバイスとしてはあんまりなのかな、とも。

となってくると、注目したいのはDNAは果たしてデータ永続化の手段になりうるのかという点です。

実はつい先日、相対性理論のやくしまるえつこさんがDNAに自分の楽曲を保存する取り組みをしていたりします。

http://wired.jp/special/2016/dear-synechococcus/

DNAを記録媒体として使うことにはずっと興味がありました。音楽でいうとDNAがメディアで、遺伝子が音楽といったようなイメージで。人類が存在する前や、存在がなくなったあとも残り続ける「記憶」とか「記録」といったものを考えたときに、そこに昔から存在している微生物の自己複製能力とそのDNAのことを考えました。

作られた楽曲はこちら。

DNAをデータ記憶媒体として使う。マトリックスの世界では人間のDNAも記憶媒体として使ってしまっている。

ちょっとゾクゾクする妄想じゃないですか?

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アートや発想に関する機能としての人間モジュールの可能性?

少し話がそれますが、現在のAIではシミュレーションの難しいアートやデザインなど、とっぴな発想や右脳系の分野は弱い印象があります。アート系の仕事はAIに奪われにくい、なんていう話もありますよね。

それが今後も続くとすると、実はマトリックスの機械は人間の脳を右脳系の働きをするための計算モジュールに使っているかも、なんて妄想も。

ソフトウェアやアルゴリズムでは判断の難しいことは人間に任せる。まさにアニメ「PSYCHO-PASS」の世界観ですね。

映画では駆逐すべき人間の数と同じ数のロボットをよこしてくるといった「ロボットらしい」判断をしているので、設定上はそうなっていないものかと思います。

が、もしマトリックスの世界で機械が右脳系の力すら手に入れたとするならば、映画のストーリーや結末は少し違ったものになっていたのかもしれません。

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まとめ:実はリアルなマトリックスの世界

というわけで、マトリックスの世界観に感じるリアリティのお話でした。

ただいきなりマトリックスの世界に至ることは考えにくいです。その前にはおそらく、映画ターミネーターにおけるスカイネット的な事件があったはず。


発達した人工知能であるスカイネットに軍システムのすべてを任せたことが、ターミネーターの世界における機械vs人間の戦争のはじまりでした。

今風に言い換えると、シンギュラリティを迎えた機械にヒトが権限を与えるということになりますね。

もしAIやロボティクスなどの技術が発達したとしても、機械に権限を与える判断をする最後のとりでは人間。その意味で、ヒトの倫理は全てを司る非常に重要なファクターです。

ターミネーターやマトリックスに描かれたおそろしい世界。そこに至るか人として生きるかは、結局は人の手や倫理観にかかっているんですね。

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