画面内指紋認証を搭載したスマホを1年近く使ってきて、
- 認証の精度が落ちる原因
- その対策=上手な使い方
がわかってきたので、まとめました。
画面内指紋認証が失敗してしまう方の参考になれば幸いです。
おさらい:画面内指紋認証のしくみ
画面内指紋認証は
- 画面の指紋認証部分から光を出す
- 光の反射で指紋を読み取る
- 登録済の指紋と比較する
という処理を行っています。(「光の反射を使う」がポイント)
それぞれのステップでなにかしら上手くいかないと、画面内指紋認証は失敗します。
画面内指紋認証の精度が低い原因と対策
指が汚れているor濡れている
- 原因:指の汚れや濡れの影響で、指紋が上手に読み取れない
- 対策:指を拭く or 別の指を使う
指が汚れていて指紋がつぶれていると、読み取った指紋と登録した指紋を別々のものと認識してしまいます。
また指が濡れていると、水分が光を散乱させるため、指紋が読み取りづらくなります。
指を拭いてリトライしましょう。
指に傷や擦りむけがある
- 原因:指紋部分の皮がむけているなど、登録した指紋の形と違ってしまっている
- 対策:登録している別の指を使う
指に傷があると、その傷のせいで指紋の形が違うと認識され、認証が失敗します。
傷はすぐには治らないので、登録済の別の指で認証するようにしましょう。
保護シートが光を散乱させている
- 原因:保護シートが光が散乱し認識精度が落ちた
- 対策:画面保護シートを貼ったあと、指紋を登録し直す。
もともと上手に認証できていたが、画面保護シートを貼ると精度が落ちてしまった場合、保護シートが指紋読み取り用の光の邪魔をしていることがあります。
特にアンチグレア(表面がサラサラしているもの)だと起こりやすいです。
画面保護シートを貼ったあとに指紋を登録し直せば、うまく認識されるようになります。
指紋登録時と認証時で、指のつけ方が違う
- 原因:登録済と認証時で、指のつけ方が違う
- 対策:実際に認証するときと同じ角度で指紋を登録し直す
たとえば、指紋を登録したときは指の腹を使っているが、実際認証するときは指先に近い部分を使っている……などです。
これでは「登録済の指紋と違う指紋が読み取られた」と認識され、認証は失敗します。
実際に認証で使う角度で登録し直しましょう。
画面内指紋認証が使いにくいわけではない
これら原因のうち「指のつけ方が違う」以外は、画面内指紋認証に特有のものです。
光の反射を使う仕組みなので、これは仕方なし。上手に付き合うしかありません。
ただ、逆にiPhone 8などに搭載されている「光を使わない指紋認証」にも、それ特有の問題があるのでしょう。
そのため、従来の指紋認証と画面内指紋認証、どちらが優れているかといわれると、「どっちもどっち」が答えになると思います。

ぼくは画面内指紋認証のスマホばっか使ってますが、不便に感じたことはありません
まとめ:画面内指紋認証と上手につきあおう
画面内指紋認証は、
- スマホ前面を全部画面にできる
- スマホを置いたまま認証できる
- 精度も速度もいい感じ
という、結構イケてる技術です。
個人的には次世代のデファクトだと思っており、今後は画面内指紋認証を搭載するスマホはどんどん増えていくでしょう。
なので、「光の反射を使う」という特性からくる上手な付きあい方を知っておくのは損にはならないと思います。

本記事で書いたポイントのほかに上手なやり方があれば、ぜひコメント等でおしえてもらえると嬉しいです
以上「画面内指紋認証が失敗するor精度が低い原因と対策」でした。