「新しい文章力の教室」は日本語の正しい書きっぷりを学べる必読書

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新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング 表紙

こんにちは、外資コンサルで管理職として働いているNAEです。

仕事での立場上、若手コンサルの書いてくる資料を日々レビューしているのですが、

「日本語の書きっぷりが変。これどういう意味?」

とフィードバックすることが非常に多いです。

あいまいな表現、解釈が異なりうる言葉、間違った言い回し・・・

本質とは関係ない些末な部分でのレビュー&直しが頻発すると、仕事の効率がものすごい勢いでガタ落ちしていきます。

とはいえぼくも若手時代はそうでした。そのため「しょうがないか」なんて思いながら日本語の書き方を指導していました。

コンサル業界で働いて10年弱。人にモノを伝え、諭し、動かすことを生業としてきました。

そのれに必要な「日本語の書きっぷりの基礎」は独学、ないしは指導を通じ身につけてきたつもりで、自信もあります。

しかし先日、日本語の書きっぷりの基礎が全部書いてある本に出会ってしまいました。

なんということだ!新入社員や若手ジュニアコンサルにこれを読んでもらえばいいじゃないか!

今回はそんなお話。

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新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング

それがこちら。唐木元著作の「新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング」です。

「書けないカギは書く前にあり」。

毎月3,000本以上の記事を配信し続けるカルチャーニュースサイト「ナタリー」で実践されている文章の書き方を、一般向けに解説する初めての書籍です。

通称「唐木ゼミ」と呼ばれる社内勉強会で新人育成を担当する著者が、

  • 「悩まず書くためにプラモデルを準備する」
  • 「事実・ロジック・言葉づかいの順に積み上げる」

など独特の概念を通じて、文章を構造的に書くための方法をわかりやすく教えます。

文章の具体的な改善ポイントも解説。企画書、報告書、レポート、ブログ、SNSなどあらゆる文章に有効です。

この本は完読される文章を書くことを目的とし、

  • 文章の構成方法
  • 日本語の使い方
  • ブラッシュアップ方法

を解説する、初心者Webライター向けの本です。

だと言って侮るなかれ。冒頭に紹介した例のように実は日本語の書きっぷり不得手な人は非常に多いです。

ドラクエにたとえると

  • 普段日本語の文章を書かない人:スライムレベル
  • 初心者Webライター:さまようよろいレベル
  • 熟練記者:ゴーレムレベル

くらいの差はあるのではないでしょうか。

この本は、スライムがさまようよろいにレベルアップするための方法が書いてあります。

コンサルがOJTで学び教えられる日本語の書きっぷりの要点もほとんどカバーされています。

内容を具体的に見ていきましょう。

新しい文章力の教室「1章:書く前に準備する」

曰く、文章はプラモデルであると。

文章はプラモデルのように設計するもの

完成図があり、パーツがあり、取り扱い説明書がある。

  • 完成図:伝えたいこと(主眼)
  • パーツ:使える材料、要素
  • 取説:順番や重みづけ

そしてナタリーでは「構造シート」というものを使って文章を構造化してから取材や執筆を始めるルールにしているそうです。

コンサルにおける資料作りのアプローチと酷似している

これ実は、コンサルが資料を作るときの考え方と同じなんです。

  • 目的:結論、メッセージ
  • 骨子:ストーリー展開
  • 中身:肉づけ、裏づけ

2番目と3番目は逆ですが、要は言いたいことを裏づけつきで伝えるために必要な要素はすべて同じなんですよね。

また「書く前に準備する」という考え方も、コンサルの資料作成と全く同じ。

いきなりパワポを開いてもいい資料は出てきません。途中で方針がブレて手戻る無駄を省いたり品質を安定させるためには、目的や骨子、中身など、細かくイメージしてから書くべきなのです。

このイメージをコンサルでは成果物イメージと呼びます。詳しくは下記記事で説明しています。

「よしなに」は厄介すぎる言葉。絶対に仕事では使わないでほしい
「よしなに」は厄介すぎる言葉。絶対に仕事では使わないでほしい
よしなに作っといてと言われたので一生懸命考えて作りこんだけど「イメージが違う」の一言でひっくり返る。無駄すぎてやってられないですよね。対策あります。

そのため、若手の子たちには、「まず手書きか箇条書きでまとめて。その時点でレビューするから」と言っています。ナタリーの構造シートと全く同じ。

でも、ぼくが注目したいのは次のセクションです。

新しい文章力の教室「2〜4章:完読される日本語の書きっぷりの指針」

曰く、読みやすい日本語にはルールがあると。

正しい日本語の書きっぷりにはルールがある

いわゆる「書きっぷり」です。

たとえばこんな文章、見かけたことありませんか?

  • 同じ語尾が連続してて頭悪そう
  • 漢字だらけで息がつまる
  • 長すぎて係り受けがわからない名詞
  • 「で」で無駄に長くつながった文
  • 「ということ」が多くて自信なさげな文
  • 点と線をあらわす言葉の混在

このような灰汁が文に混ざっていると読者は読みづらさを感じます。

せっかく良い具材で上手に煮た鍋なのに、灰汁だらけだと完食したくないですよね。

灰汁を取り除く方法を「新しい文章力の教室」は教えてくれるんです。

ちなみに上記のような必読Tipsが48個紹介されていますよ。

仕事で作る文書の目的はコミュニケーションである

さて、ナタリーはWebサイトであり、掲載される文章は情報を伝えることが目的です。

一方ぼくたちビジネスパーソンが仕事で作る資料や文書。これらの目的は何でしょうか。

ナタリーと同じです。すべての資料や文書はコミュニケーションのために存在します。

誰かに何かを伝える、という点では仕事で書く資料や文書もWebにアップされる記事も変わらないのです。

記録目的で作るドキュメントや関係者に配布する会議の議事録などにも必ず読者がおり、何らかの情報を伝えるためにそれら文書は作られるのです。

とするならば、灰汁の少なく読みやすい資料や文書、そして文章を書くことは「仕事上のコミュニケーション効率化」直結しますよね。

完読、つまり内容の完全理解を助け、コミュニケーションを効率化する日本語の書きっぷりは、仕事効率の底上げにつながるのです。

新しい文章力の教室「5章:より実践的な読んでもらうテクニック」

5章はよりコミュニケーションや認知に寄ったテクニックの話をしています。

  • 具体的なエピソードは覚えられやすい
  • 人物名で始めると目を引く
  • 主眼の切り出しはタイトルから始まる
  • 数字を入れるとグッと説得力が増す

コンサルの資料作成でも応用編と位置づけられるテクニックが多く網羅されています。

ただテクニックは基礎があってこそという点を忘れてはいけません。

初心者はテクニックに飛びつきがちですが、中身(1〜4章)がスカスカだといくら小手先でコネコネしても読者は白けます。砂上の楼閣、意味がありません。

そのため、とっつきやすさに惹かれて5章を実践するより、まず1〜4章で基礎をガッツリと学び、実践し、身につけることをオススメしたいと思います。

日本語の書きっぷりでつまづきがちな人には特におすすめ

「新し文章力の教室」の1〜5章の概要を見てきました。

1章の構造シートの考え方、そして2〜4章に書かれている書きっぷりのコツに目を通すだけでも非常に多くを学べます。

ビジネス文書における日本語の書きっぷりで悩む新入社員や若手社員にはぜひ読んでもらいたい。

一度読むだけでなく、デスクの脇に置いておき自己レビューのチェックリストとして使うのもおすすめです。

まとめ:「新しい文章力の教室」は問答無用で読むべき

以上、「新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング」のレビューでした。

「読みきりたい日本語」を書くために身につけたい要素がググッと詰まっています。そしてそれらはビジネスでの資料作成やコミュニケーションの効率化の大きく寄与することは間違いありません。

見開き1ページで1つのTipsが端的に書かれているので、忘れたときの辞書的に使うにもおすすめの一冊です。

ぜひデスクにひとつ置いてみてはいかがでしょうか。

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