Google Pixel 3が日本でも発売されました。
で、買うべきなんでしょうか?
考える材料として、「なにがオンリーワンなのか」を考えてみました。
スペック:トップクラスだが突出せず
Pixel 3 | Pixel 3 XL | |
---|---|---|
OS | Android 9.0 | Android 9.0 |
ディスプレイ | 5.5インチ 2160×1080 440ppi | 6.3インチ 2960×1440 523ppi |
SoC | Snapdragon 845 | Snapdragon 845 |
RAM | 4GB | 4GB |
ストレージ | 64GB/128GB | 64GB/128GB |
背面カメラ | 1,220万画素 f/1.8 EIS/OIS | 1,220万画素 f/1.8 EIS/OIS |
前面カメラ | 800万画素×2 広角:f/2.2 視野97° 標準:f/1.8 視野75° | 800万画素×2 広角:f/2.2 視野97° 標準:f/1.8 視野75° |
バッテリー | 2915mAh ワイヤレス充電対応 | 3430mAh ワイヤレス充電対応 |
サイズ | 145.6mm × 68.2mm × 7.9mm | 158mm × 76.7mm × 7.9mm |
重さ | 148グラム | 184グラム |
防水・防塵 | ○ IPX8 | ○ IPX8 |
NFC | ○ | ○ |
FeliCa(おサイフケータイ) | ○ | ○ |
指紋認証センサ | ○ | ○ |
ポート | USB Type-C 3.1 Gen1 | USB Type-C 3.1 Gen1 |
その他 | ステレオスピーカー アクティブエッジ | ステレオスピーカー アクティブエッジ |
カラー | ジャスト ブラック クリアリー ホワイト ノット ピンク | ジャスト ブラック クリアリー ホワイト ノット ピンク |
価格 | Pixel3 64GB:95,000円 Pixel3 128GB:107,000円 | Pixel3 XL 64GB:119,000円 Pixel3 XL 128GB:131,000円 |
2018年のハイエンドスマホとして文句のないスペックです。日本人に受け入れられやすくするためか、Felicaも搭載されました。
ただ人によっては「メモリ10GBクラスが出てくる時代に4GBなんて……」と思うかもしれません。
しかし同じ4GBメモリのGoogle Pixel 2をヘビーに使っているぼくからすると、4GBもあれば十分です。スペックの数字より使用感が大事。
なのでスペック上は、Google Pixel 3はトップクラスと言っていいと思います。
その他詳細スペックはGoogle公式ページをどうぞ。
専用AIチップ「Pixel Visual Core」は強み
Pixelシリーズのカメラは、他のスマホとは異なる進化をしています。
カメラのレンズの数や質=HWの力ではなく、ソフトウェア(AI)の力で画質を向上させるというものです。
これはPixel 2からの系譜。Visual Coreと呼ばれる専用のAIチップを搭載し、シングルレンズなのにまるで一眼レフで撮ったようなボケ感や画質を実現しています。
※Pixel 2のカメラのレビューはこちら▼
参考 Google Pixel 2レビュー(カメラ編):「スマホ史上最強性能」はダテじゃなかった
Pixel 3ではVisual Coreをさらに進化。画質そのものの向上のみでなく、
- 暗所での撮影画質を劇的に向上する「Night Sight」機能
- ベストショットを自動選別する「TopShot」機能
- 画質劣化せずデジタルズームを行う「Super Rez Zoom」機能
など、さらに高度な撮影を可能としています。
もちろん、Huaweiなども画像処理に特化したtAIチップの開発に力を入れています。iPhoneもBionicがAI系の処理を担っています。
が、TPU(Tensor Processing Unit)など先んじて専用チップの開発をしており、かつAI教育に使える圧倒的なデータ量を保持するGoogleに、一日の長があるように思います。
そのため、最新のAIでパワーアップされたカメラは、他の追随を許さないオンリーワンと言えるでしょう。
「Google Photo容量無制限」はオンリーワン
Pixelシリーズのオーナーには、Googleの提供するクラウドベースの写真管理サービス「Google Photo」で、利用容量が無制限になる特典が与えられます。
Pixelユーザ以外の場合も一応無制限保存はできますが、それはあくまで、「Googleが規定するサイズや画質未満の場合」に限られます。イメージとしては、4K動画と撮ってもHDくらいに圧縮しなければなりません。
それが、4KだろうがRAWデータだろうが、写真1枚の10MBだろうが、無制限に保存できるようになるんです。
カメラが武器であるPixelシリーズの魅力を最大限引き出す、合わせ技的なオンリーワンです。
eSIMが使える(海外版限定)
Android機でありながら、SIMカードの切り替えなしに通信業者を切り替えられる「eSIM」が使えるのもオンリーワンに近いポイントかと思います。
とはいえ国内版はeSIMのかわりにFelicaが積まれてしまっているので、eSIMが使えるのは海外版Pixel 3のみとなります。
eSIM版の購入するには、若干購入ルートの工夫が必要です。詳しくは下記記事にまとめています▼
参考 【eSIM版】Google Pixel 3の海外SIMフリー版を輸入する方法
「ピュアAndroid、OS更新が最速」はオンリーワンだが……
ピュアなAndroidであるとか、OSの更新がいち早く降ってくる点もオンリーワンではあります。
とはいえOnePlusをはじめとした昨今の海外Android端末は、ブロートウェアとプリインアプリばかり入れてくる日本メーカーとは違い、独自の拡張でAndroid OSを進化させています。
たとえばOnePlus 6Tは、オーディオ機能やUI設定にフレキシビリティを持たせる独自拡張を入れていたりします。
参考 【レビュー】OnePlus 6T | ハイレベルなスタンダード機。実力が過小評価された狙い目
なのでピュアAndroidだからといって、必ずしも便利であるわけではありません。
オンリーワンだけどベスト・ベターではないよ、ということです。
まとめ:Pixel 3はすごい写真機
まとめますと、写真系の機能・サービスがGoogle Pixel 3のオンリーワンと言えるかと思います。
Googleの考える最高のAndroidではあるものの、その実は写真機能に強みをもった端末なので、カメラにこだわりたい人は買ってもいいのかもしれません。
以上「Google Pixel 3の強みは?オンリーワンであるポイントをまとめてみた」でした。