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Acer Chromebox CXI3-F38P レビュー | Chromebook慣れした人は絶対に好きになる

5.0
Acer Chromebox CXI3

これまで3年くらい私用PCにChromebookを使い続けてきたんですが、全然支障がなかったので、思いきって自宅デスクトップをChromeboxにしました。

買ったのはAcer Chrombox CXI3-F38P(と同じ構成のUS版)。使いはじめて1週間くらいですが、惚れ惚れするくらいサクサク使えて最高です。

ということで、本記事では「Acer Chrombox CXI3-F38P」をレビューします。

Chromebook(ChromeOS)をデスクトップ環境でも……と考えている方の参考になれば幸いです。

※2023年4月22日更新:買って4年経ちますが全然現役です。OS更新期限の2025年まで余裕で走り抜けられそうです

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Acer Chromebox CXI3-F38P 概要・スペック

Acer CXI3-F38P CXI3-F38P (Chromebox/Chrome OS/コンパクト/Core i3-8130U/8GB/64GB SSD/ドライブなし/キーボード、マウス付属/)

  • CPU:Intel Core i3-8130U(第8世代)
  • グラフィック:Intel UHD 620
  • メモリ:8GB
  • ストレージ:64GB SSD
  • Bluetooth:4.0
  • WiFi:IEEE802.11 a/b/g/n/ac
  • ポート類:Micro SDスロット、3.5mmイヤホンジャック、イーサネット x1、USB 3.0 x5、USB Type-C (USB 3.1 Gen 1)x1、HDMI(HDCP対応) x1
  • サイズ:40×152×149 mm
  • 重量:0.55 kg
  • 付属品:90W ACアダプター・コード、VESA取付キット、専用スタンド、USBキーボード、USBマウス
  • 自動更新期限:2025年6月

なお上記リンクは日本向けの「CXI3-F38P」ですが、ぼくは英字キーボード派なので同じ構成のUS版「CXI3-I38GKM2」をアメリカのAmazonから購入しました。(日本直送可)

NAE
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米Amazon直送の場合、送料や輸入関連のデポジット込みで、トータル約5.3万円でした

Acer Chromebox CXI3-F38Pを選んだ理由

本当はChromebook Flip C434TAあたりを狙っていたのですが、よくよく考えるとChromeboxのほうがぼくにフィットするとわかったので、勇気を出して買ってみた次第です。

あえてChromebookを選ぶ必要がない

書斎を作ったので、これまでカフェでやっていたブログ執筆などの作業を基本書斎でやるようになりました。

くわえて、どうしても外でやるならスマホ+Bluetoothキーボードで事足りるな、とも。

なので、あえて割高なChromebookを買う意味もないと思い、デスクトップのChromeboxに目をつけました。

NAE
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機種を絞り込むにあたり、Chrome速報さんの比較記事をおおいに参考にさせていただきました

コンパクトな本体が好みだった

Chromeboxは本体が非常にコンパクト。CD4枚分くらいしかありません。

またVESAマウントに対応しており、ディスプレイの裏に据え付けることもできます。

書斎をミニマルに保ちたいぼくにとって、このサイズ感と取り回しのよさは魅力でした。

NAE
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昔使っていたネットトップと形が似ていたのも気になった理由の1つです

どうせならi3の速さを体感したい

ぼくの用途は主に文字書きとネットサーフィン。あと少しの画像編集です。

そのくらいならN4450やCeleron系など、性能はそこそこだけど値段の安い系のCPUでも十分でした。なんならこれまで使っていたChromebook Flip C100PA(2015年発売)でも、若干もたつくものの実用レベルです。

しかし、せっかく新しく買うなら異次元のパフォーマンスを体感したい。その思いから、あえてi3モデルを選びました。

NAE
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Core i3は、Windows PCではローエンド扱いですが、そもそも動作が軽いChromebook/Chrome OSの世界だとハイエンド扱いです

貴重な「Chrome OS向け外付けキーボード」が付属する

Chrome OS向けの外付けキーボード(英語配列)が付属するのも個人的には高得点でした。

というのも、日本ではChromebookこそ注目され始めているものの、デスクトップであるChromeboxはまだまだマイナーで、それ用の外付けキーボードは数少ないんです。

LogicoolからChrome OS対応版が出ているものの、英語配列は存在しません。

なので個別に買うならアメリカAmazonから輸入することになるんですが、それもまた面倒。

……というわけで、「Chrome OS向けの英字配列の外付けキーボード付属」が最後のひと押しになりました。

NAE
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日本直送可能なのも大きかったです

Acer Chromebox CXI3-F38P レビュー

Acer Chromebox CXI3の外箱
スッキリした外箱

というわけで、レビューしていきます。

同梱物:ディスプレイまわり以外は全部入り

Acer Chromebox CXI3の同梱物
全部入り

VESA規格のマウント用ラックも付属。ディスプレイの裏側にくっつければ、デスクを広く使えます。

Chrome OSにフル対応した外付けキーボードはそれだけで貴重な存在です。

※後日、マウスだけ交換しました
参考 Chromebox用無線マウスにLogicool M545BKを購入。そのまま使えてびっくり

ポート類:充実。据え置きを意識した配置

Acer Chromebox CXI3の前面
前面はスッキリ

ディスプレイ横に置くことを意識してか、オンデマンドで抜き差しするたぐいのポート(MicroSD、USBが2口、ヘッドホンジャック)は前面に。

Acer Chromebox CXI3の背面
背面は、常時接続しっぱなし系がずらり

残りの常時接続しておく系のポート(USB 3口、USB-C、HDMI、イーサネット、AC給電口)は裏側に配置されています。

Bluetooth対応しているため、イヤホン、キーボード、マウスなどを無線化すれば、よりスッキリ使えます。

パフォーマンス:Core i3は重い処理も快適

Acer Chromebox CXI3のOctaneスコア
Octane v2スコアは34402点

これまで使っていたChromebook Flip C100PA(2015年発売)の貧弱なCPUではモタついて話にならなかった操作が、めちゃくちゃサクサクこなせます。

ヘビーめな画像編集(Canva、Lightroom)

Chromebok Flip C100PAだと、ぼかし処理など重めなエフェクトを入れた瞬間、レスポンスが激遅になってしまいました。

しかしChromeboxは、一切動作がもっさりしません。

体感ですが、1枚の画像を作る時間が半分くらいになるイメージです。

Office Onlineでのドキュメント編集

Chromebok Flip C100PAだと、処理落ちが激しいせいか、タイプした文字が画面に入力されない「文字落ち」が頻発し、正直使いものになりませんでした。

しかしChromeboxだと1文字も逃さず完璧に入力できます。

これなら家から仕事をするときでもChromeboxを使えそうです。

Gutenberg上の文字編集・装飾

これはブロガーさん向けの話ですが、Chromebok Flip C100PAだと、WordPressのブロックエディタ「Gutenberg」があまりに重すぎて投げ捨てたくなるレベルでした。

しかしChromeboxだと、そのストレスがありません。思ったとおりにサクサク操作でき、記事の装飾や文字入力がキビキビできます。

音と熱:ファンは静か。熱は持たない

ファンは起動時に一瞬だけ「フォーン」と回りますが、それ以降はシーンと静かです。画像編集などしているときもへっちゃら。

3DCGのリアルタイム描画でいじめてみましたが、ファンは回れど静かです。扉を2枚はさんだ向こうにある食洗機の音のほうが気になるレベル。

無理やり負荷をかけると背面ポート側に若干熱を持ちますが、画層編集や4K動画の全画面再生くらいではビクともしませんでした。

Chrome OS向け外付けキーボード:貴重だが普通

Acer Chromebox CXI3に付属するキーボードとマウス
Chrome OS向け英語配列の外付けキーボードは貴重

日本ではなかなか見かけない、Chrome OS向け英字配列の外付けフルサイズキーボード。

打鍵感は柔らかめで、音は静か。キーボードに角度をつけられる機能つき。使っていてことさら疲れることはありませんが、楽かと言われるとそうでもなく。

「ザ・スタンダード」という感じです。(でもあって嬉しい)

Acer Chromebox CXI3-F38Pで作ったPC環境

Acer Chromebox CXI3を使った書斎の全景
配線はキレイ化の余地はあるけど、シンプルでコンパクト

配線には改善の余地があるものの、モノ自体は無駄なくコンパクトで、自分的には100点の環境ができました。

揃えたものはこちら。

USB-C to DisplayPortケーブルは必須ではありません。ただHDMIだと4K@30Hzになって画面がカクつくので、4K@60Hzで使いたいなら購入をおすすめします。

ディスプレイについては別途レビューしていますので、よろしければご覧ください。

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Acer Chromebox CXI3-F38Pはこんな人におすすめ

  • Chrome OS慣れした人
  • 外付けデバイスの制約を楽しめる人
  • 高性能PCを安く買いたい人

これまでChromebookを使っていて、十分に慣れていて、かつChrome OSだけで普段のあれこれが完結する人であることが、Acer Chromebox CXI3-F38Pを買う前提条件になります。

そのうえで、ディスプレイやキーボードを含め単体で完結するChromebookではなく、外付けデバイスに制約があるChromeboxを楽しめるメンタリティが必要です。

ただし上記2点さえクリアすれば、Acer Chromebox CXI3-F38Pは値段がきわめて安い高性能PCとして圧倒的なコストパフォーマンスを発揮します。(米Amazon価格ベースで言えば、同じ値段のChromebookより2段階くらい上のスペック

つまり、制約はかなりキツいものの、そのぶんフィットする人にはとてつもなくフィットする。Acer Chromebox CXI3-F38Pはそんな存在と言えます。

まとめ:最高。100点。

総合評価:

そもそもChromeboxを買おうなんて人は、一般人からすると変態レベルの玄人でしょう。

そのため万人にはおすすめしませんが、Chromobookに慣れ親しんだぼくにとっては最高の100点マシンです。Core i3の世界はやっぱり快適で、買ってよかったと素直に思います。

もしあなたが廉価版のChromebookを使っているのであれば、次買い換えるときはぜひ、同じ値段帯で買えるChromeboxを選んでみてください。

いかに自分が「値段も性能も低いけど実用に問題ない」という世界に縛られていたか、きっと気づくと思うので。

以上「使うほどに惚れる、Acer Chromebox CXI3-F38Pのレビュー」でした。

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