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気楽に生きたい外資コンサルのブログ

1ヶ月半休みなしでほぼ毎日終電まで仕事してたら過労でぶっ倒れた。そうなった経緯

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人形 重石 疲れた 疲弊 燃え尽き症候群

【最終更新日 2016-11-11】後日談と関連記事を末尾に追記

こんにちは、NAEです。

のっぴきならない事情により、1ヶ月半ほどは1日15時間くらい仕事し終電で帰るような働き方をせざるを得ない状況が続きました。

うち半分は終電すら間に合わず、深夜にタクシーで帰っておりました。

結果として心身ともに影響が出始めました。誤解を恐れずに言うと、過労でぶっ倒れて休みをもらっています。

状態が落ち着いてきたので、同じことを繰り返さないためにも

  • なぜ激務に陥ったのか
  • その後の対応や経過などから得た学び

を、振り返ってみます。

今回はそんなお話。

きっかけは片手間でヘルプに入った炎上プロジェクト

おおもとのきっかけは片手間でヘルプに入った炎上プロジェクトです。

もともとは30%くらいの参画率でのヘルプを要請されていました。

週に1.5日ほどはヘルプ先に、残りの3.5日は主に担当している別プロジェクトに、という割りふりです。

30%くらいなら調整可能だと引き受けたんですが・・・


それのがすべての始まりでした。

はじめの1ヶ月間は稼働率170%。続く2週間は休みなしで終電まで仕事

もろもろの事情が重なった結果、ヘルプ先のプロジェクトにほぼ100%張りつかないといけない結果に。

理由は、プロジェクトメンバーのスキルミスマッチが激しかったため。これについては後述します。

結局ぼくの稼働率は、主担当のプロジェクトとあわせて実に170%にもなってしまったのです。


仕事の優先度の整理、選択と集中、人に振れるものは振る・・・

なんとか調整しながら(できないことも多々あったけど)170%をこなすこと、1ヶ月。

この時点で終電帰りが続く状態になってはいたものの、まだ一応土日は休めていました。

・・・といってもカラ休日です。家族との時間を過ごしながらも、空いた時間に家で仕事してました。月曜朝にクライアントと会議があれば日曜夕方からオンライン会議で事前の詰めをやっていたり。

そういえば蟹工船ばりのブラック企業で働く悪夢を見てハッと起き上がり、胸をなでおろした朝もあったっけ。

参考:気がついたらマッチョ4人に囲まれて撮影されていた件 - NaeNote


その後、主担当プロジェクトが一段落しつつあったこともあり、ヘルプ先のプロジェクトにがっつり入ることになりました。

理由はそのプロジェクトが本格的に炎上しはじめていたから

稼働はもちろん上がりっぱなし。170%なんてかわいいもんです。怒涛の深夜残業と休日出勤の日々の始まりでした。

休みがない。休日出勤でも間に合わない。こんな状態に陥った原因の数々

さて、なぜこんなことになったのか?

炎上の原因は多岐にわたります。

古くさくリスクを気にしすぎる仕事のやり方による工数の無駄

まずは、クライアント側の求める仕事のやり方が古くさかったこと。

わかりやすいところだと、会議調整にわざわざエクセルを使ったりとか。Outlook一発ではいけない風土だそうで。

参考:[http://www.naenote.net/entry/meeting-schedule-arrange-

結果、こちらが見積もり上想定していたよりはるかに大きいコミュニケーションオーバーヘッドがかかり、実作業にかけられる工数がいやというほど吸い取られていきました


またプロジェクトの遅延リスクを気にしすぎるがあまり、管理のための管理に走る悪循環にも陥っていました。

短期の戦略系プロジェクトにもかかわらず、半日単位でのWBS(Work Breakdown Structure:作業工程表)や進捗管理を求めてくる・・・といえばわかる方にはわかるかもしれません。

そして会議を開けば半分以上の時間はWBSのウォークスルーに費やされ、本当に時間を割くべき中身の議論が十分にできない。

結果スケジュールがさらに遅延し、WBSの修正を求められ、次の会議でまた修正版WBSをウォークスルーする。するとまた中身の議論がままならず・・・

こんな悪循環が繰り返されていたのです。

参考:管理のための管理のための管理のための…管理で消耗し続ける大企業病の悪循環 - NaeNote

プロジェクトの前提が崩れているのに放置し続ける誤った判断

次に、プロジェクト開始時点で合意していた前提が覆っていたにも関わらず、その対応についてクライアントと交渉がされていなかったこと。

インプット資料として経営戦略が即時提供されることがプロジェクトの前提になっていたはず。

なのに、「それらは社内で議論中」として出せないと言われ、結局各所に要望ヒアリングをして回ることになっていました。


そんな工数見込まれていません。本来は前提が覆ったなら、その影響を明らかにしスケジュールやスコープの見直し交渉をするべき。

参考:プロジェクトの前提事項が崩れたら計画を見直さないと現場が死ぬ - NaeNote


にも関わらず、プロジェクトの責任者はクライアントの押しに負けてイエスマン対応しかしていませんでした。

船頭多くして船山に登るどころか前に進まない

また、プロジェクトチームの編成も不十分だった。リーダー陣の責任分担が曖昧なまま突っ走っていたのです。

この戦略プロジェクトはクライアントにとっても自社にとっても重要な案件。それだけお偉方も注目していました。結果、複数人のお偉方がパートタイムで参画していたのです。

その中に、トップダウン型に検討を進めたい人とボトムアップ型で分析を仕上げていきたい人がいました。アプローチが全く逆です。

その二人の折り合いはつかず、結局現場の人間はその時目の前にいるお偉方の出す方針に従ってタスクをこなしていました。

が、その成果物がもう一人のお偉方によるレビューでひっくり返る。そして成果物作成にかけた工数の大半が無駄に帰す。

そんなことが繰り返されていました。

参考:上司同士の仲が悪い結果、板挟みになり仕事が進まない時の打開策:論理で殴る - NaeNote

人材とスキルのミスマッチ

最後に、あろうことかプロジェクトに参画している人材の半数がスキルミスマッチでした。

超上流のさらに上な位置づけである戦略のプロジェクトにも関わらず、これまでシステム開発、特にデータ移行やテストなど、いわゆる下流工程しか経験のないメンバーが半数を占めていたのです。

そのメンバーたちの中には「仕事の仕方がわからんしつまらん」と周りに漏らしながらチームの雰囲気を後ろ向きに引っ張りまくる厄介な人も。

その人は年次の関係でチームのサブリーダー的な役割。戦略がわからないメンバーが上げてきた資料を、戦略のわからないサブリーダーがレビューするのです。十分な成果物が出てくるわけがありません。

参考:人材やスキルのミスマッチはデスマーチの火種。資質を見極めて炎上を防げ - NaeNote

炎上プロジェクトの立て直しのため休みなしで仕事することに

そんな炎上原因のオールスターがそろった実に香ばしいプロジェクト。

しかしこの戦略プロジェクトはクライアントにとって非常に重要な位置づけのもの。失敗させるわけにはいきません。

人材配置の見直し、体制の立て直し、プロジェクト計画のリプラン、これまでの成果物の棚卸と品質強化の段取り、最終報告までの全体アプローチの再定義・・・。

ほぼ最初からプロジェクトをやり直すくらいの勢いです。ただし期間は半分で。

この猛烈な立て直しと追い上げのため、プロジェクト専任になってからの2週間は1日15時間近くの勤務を土日関係なく続けることになったのです。


これ、納期と品質を堅守するという点のみからすれば、正しい判断です。

激務のすえ、心がすり切れ、心療内科送りに

しかし、人員という点で無理が生じました。

休みなしの仕事が続いて2週間、疲れがピークに達した日の翌朝のことでした。

自宅すら思い出せない夢のなかの自分に恐怖を感じた

夢を見たんです。

いつもの寝室のベッドから起き上がり、自宅のトイレに行く夢でした。

しかしトイレがなんだかいつもと違う。一度ベッドに戻ってまたトイレに向かうと、また別のトイレになっている。

これはおかしい。だってわが家のトイレはこうじゃなくて・・・

思い出せない。

わが家のトイレはどんなレイアウトをしていたんだっけ。毎日過ごしているトイレのはずなのに、その姿形が全く思い出せない。

ぼくは家のトイレさえ思い出せなくなるほど仕事に時間を吸われていたのか

トイレだけじゃない。家族の顔を見て話す時間すら、仕事のせいで少なくなっている。

このままだと、もしかしたら、愛する家族の顔すら忘れてしまうんだろうか


というところで目が覚めました。

起きた瞬間、涙が止まらなかったですよね。

上司に休む旨の連絡をし、妻のすすめで心療内科へ

こうなる前から前兆はありました。咳や熱などの体調不良が続き、仕事の効率は日に日に落ちていき、先輩からも心配されていました。

その究極形として、夢が身体を守れとアラートを出し、涙を流すに至った、ということなのでしょう。

参考:心と体の危険を知らせる仕組みは複数あると安全。早めに心身を休ませよう - NaeNote

涙が出てくるのは相当のストレスを感じている証拠なんだそうです。

・・・

さて、涙が止まらないという状態はこれまで生きて初めての経験です。さすがにこれはまずいだろうと、上司に連絡して休みをもらいました。

そして、ぼくの様子を見て心配してくれた妻のすすめで心療内科を受診しました。

参考:ゆうメンタルクリニック新宿院は評判通り良い心療内科でした。2ヶ月半通った感想 - NaeNote

過労による不眠と不安神経症。そして休息へ

とりあえずの診断名は、過労による不眠と不安神経症

診断書も出ています。十分な休息を取ることを強く勧められました。

身体のだるさがまだ抜けないので、とりあえず2~3日は代休をもらうことになりました。

様子を見つつ、回復し次第、職場復帰しようと思います。

まとめ:休みなしで死ぬ気で働いたら死ぬ

以上、1ヶ月半死ぬ気で働いた結果、過労で倒れ、心療内科送りになりましたというお話でした。

今回は夢がぼくをせき止めてくれたので大事には至っていないようですが、このまま働き続けていたとしたら心身崩壊していたかもしれません。

いくら仕事がのっぴきならない状況でも、守るべきは自分の心と身体です

仕事の担当者は替えがきくけど、自分という人間の替えはいません

根を詰めすぎず、無理をしすぎず、私生活とバランスの取れる仕事をしていこうと固く誓った次第です。


コンサルティングファームに新卒入社してからはや10年弱、変化の波でサバイブすることを強みとして生きてきました。

参考:外資コンサルというキャリアで得られた一番の強みは「変化に即応するスキル」だった - NaeNote

しかしこれほどまでの激務プロジェクトは初めて。残念ながら、かなりのレアケースに当たってしまったのだと思います。

変化に即応、今回ばかりはしきれませんでした。

・・・

後日談です。過労の心身への影響について、別に記事をまとめました。

参考:過労で倒れた人がどんな状態か経験者が解説します。倒れたい人はなにがなんでも休むべき - NaeNote

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