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気楽に生きたい外資コンサルのブログ

気がついたらマッチョ4人に囲まれて撮影されていた件

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http://livedoor.blogimg.jp/kumahama19-yakyuch/imgs/c/7/c7117012.jpg

こんにちは、NAEです。

久しぶりに、長編ストーリーな夢を見ました。

示唆のあるようなないような、不思議な夢だったんですが、書き残しておこうと思います。

今回はそんなお話。

ブラック企業

気がついたら、マッチョ4人に囲まれて撮影されていた。

目の前にはテレビカメラのようなもの。赤いランプがついている。その奥にはカメラマンと監督。少しヘタれたステンレスのような壁に囲まれた、窓のない殺風景な部屋。天井から吊るされた蛍光灯が1本。ぼくの両脇には男が4人。左に3人、右に1人。

「お前!もっと足を上げろ!楽しそうにしろ!何度言えばわかるんだ!」

監督にけしかけられ、思わず笑顔を作る。こいつは船長。ぼくは船の中にいる。ここはたしか、船長室の隣の空き部屋だ。隣の4人は仕事仲間でぼくは一番の新入りだ。

「わかってんだろお?CSRのプロモーションなんだからよお!」

仕事の社会的意義と貢献をアピールする動画を撮影すること。船長は、本島の上長からそのように依頼されていた。彼が考えたのは仕事に勤しむ若手を5人、楽しそうに躍らせるというお粗末なものだった。

どう考えてもボツである。しかしここはブラック企業。上意下達、体育会系、上の言うことは絶対だ。そして船の中は船長の砦。ぼくたちに逆らう権限はない。ぼくたちはいうなれば、本当の社畜というわけだ。

「ダメダメじゃねーかよ!てめーらもういいわ。仕事に戻れ!」

やれやれ、やっと終わったか。どうもこの船長はやることなすこと的外れで困る。ようやく仕事に戻れる。あいつ、変な仕事押し付けるわりに一日のノルマは変えないんだから頼まれた方はたまったもんじゃない。

早くノルマを達成して、昼飯にありつきたい。メニューはいつの同じ、ワカメでできたパンだ。ほぼ毎日同じワカメパンを食べている。でも食事がぼくたちの一番の楽しみなのだ。

考えていることは同僚4人も大体同じ。ぼくたちはただ心を無くして仕事に励むだけの駒なのだから。

賽の河原

ぼくたちの船は、日本までほど近いとある島に停泊していた。その島はとても小さく、大人が歩けば1時間弱で一周できてしまうほどの大きさである。

先日の地殻変動でぽっかり現れた新島だ。海底火山の活動が活発化したんだか知らないが、ここ最近は新島がよくできる。多くは単なる岩の塊なので、ああまた新しいヤツができたのか、というのがおおよその反応だ。

しかし、その島は違った。溶岩が漏れ出て固まった「溶岩島」ではなく、地底深くで溶岩が膨張し海底を押し上げた「隆起島」なのだ。そして、押し上げられた一帯は超高級食材として名高い品種のワカメの群生地であったのだ。

最初に目をつけたのが、ぼくの働いている企業だった。あらゆる手を尽くして島の所有権を獲得し、瞬く間にワカメの栽培事業を始めた。ぼくはその一員として採用され、といってもほぼ強制送還だったんだが、ワカメを栽培、収穫する仕事をしている。収穫したワカメは週に2回やってくる定期船に載せ、ぼくたちは島に残って引き続きワカメの栽培と収穫にあたる。

いや、正確に言えば、収穫しかしていない。このワカメは生長が早く、2日もすれば1メートルくらいは育つのだ。ぼくと4人の同僚、あわせて5人の作業員は、日がなワカメを収穫し、ひたすら船に積み込んでいる。1日目は島の東半分、2日目は西半分、3日目はまた東半分。西と東を行き来しながら、終わることのない収穫を繰り返すのである。広義では遊牧民と似ているが、いかんせんサイクルが早い。石を積んでは崩される、賽の河原の石積みのような気分である。

さらにあろことか、このワカメは蚊を媒介として受粉するという性質を持っている。理由はわからない。考えるのもおっくうだ。こいつらは蚊がいないと育たないし、蚊もこいつらを必要としている。そういう生態系なのだ。

ぼくたち作業員は、蚊に刺されて腫れ上がる肌の痒みに耐えながら、重いワカメをひたすら船に積む日々を送っている。そんなことになった原因などすでに忘れたし、覚えていたとしても考えないようにしている。過去なんて振り返っても意味がない。できるのは、そしてやるべきことは、ただ目の前のことをこなし、1日分の収穫ノルマを達成できたら船内の狭い部屋に帰って泥のように眠るだけだ。何も疑問を抱かないし、反抗しようともしない。先輩である4人の作業員はそうやって「生きてきた」。言われることをこなしてさえいれば死ぬことはない。

この仕事を始めて3ヶ月。ぼくは先輩たちの「生き様」にほんの少しの違和感を覚えている。しかし、このまま過ごし、慣れてきたら、早晩ぼくも頭の先まで「あちら」にどっぷり浸かるのだろう。実際、もう首のあたりまで浸かってしまっている。希望もなく、気力もなく、しかし身体は動いている。ソルジャーとはまさにこのことだ。希望や気力は期待値を上げる。落胆は現実と期待のギャップから生まれる。ならば最初から期待なんてするべきではないのだ。

そんな心を亡くしたぼくたちに対して、社会貢献のアピールだ笑顔で撮影に臨めだなど、到底無理である。口の両端を上げ、目尻を下げる動作はできる。ただ顔の筋肉を動かせばいいのだから。しかしそれが楽しそうに笑っているように見えたなら、そいつの目は節穴に違いない。

まだ本島にいた頃、とあるブラック企業のホームページが話題になったことが会った。いかにその企業がすばらしいか、いかに自分に夢や希望を与えてくれているかについて、やつれた顔で引きつった笑顔を浮かべながら、邪教を盲信するような語り口で話す社員が紹介されていたのである。おそらく、今のぼくがいくら社会貢献をアピールしようとも、そのように映るには違いない。船長はそれがわかっているのだろうか。

鬱憤がないとは言わない。しかし、言われたことをやらねば飯にありつけない。文句を垂れた瞬間、愛おしいワカメパンが貰えなくなってしまう。食わねば生きてはいけない。心を亡くし、忙しく作業に励むことこそ、この世界では最善の生き方なのだ。

蚊の逃亡

ある朝、船の甲板で同僚の一人が空を見上げていた。空など見上げたところで何の得にもならない。空からワカメパンが降ってくるわけでもないだろう。見えるのは、ただあけすけに晴れ渡った青い空間だけだ。見るだけ無駄なのに、この人はイカれてしまったのか。

「おう、NAEよお。あの黒いのなんだろうな。」

目を遣るとたしかに中空が黒みがかっているように見える。目を細めてみると、どうやら黒い細かいものが空を舞っているようである。

「どうでもいいですよ、そんなもん。どつかれる前に収穫に出ましょう。」

周囲の変化なんて正直どうでもいい。ぼくはただ、早く仕事を終わらせて、いつもと同じワカメパンを食べ、1分でも多く身体を休めたい。無駄なことをしてる暇なんてない。効率化、生産性、それこそがぼくの気にすべきことなのだ。

島に降りたぼくはその黒いモヤモヤの正体を捉えた。蚊だ。蚊がいつもより高い場所を飛んでいたのである。普段は高さ1メートル近辺でワカメの周辺を飛び回っているあいつらが、今はなぜかその倍、いや3倍位のくらいの場所を舞っている。

まあ、蚊にもそんな気分の時もあるのだろう。無駄なことを考えるより目の前のワカメの収穫が先決だ。

そう思った刹那、中空の蚊の群れが一気に上空に駆けていった。それに気づいたのは船の甲板で声をかけてきた同僚だった。

「おいおいNAE、蚊が飛んでっちまうぜ。戻ってくる気配もねえよあな。」

「これよお、まずいんじゃねーか?蚊がいなけりゃワカメ育たないぜ。ワカメパン食えなくなるじゃねーか。」

「まずいですねー。ワカメパンがないとぼくたちはお腹が。」

違う。

違う。そうじゃない。

これはきっとチャンスなんだ。この、生きるために働くだけの生活から抜け出すための、神が与えたきっかけに違いない。チャンスの神は前髪しか生えていない。あとで掴もうとしても掴むことはできない。このチャンスを活かさない手はないんだ。

どうやら、ぼくは完全に心を亡くしたわけではなかったようである。記憶の奥底に残っていたチャンスの神様の名言が、何かを呼び覚ました。

「逃げましょう。今しかない。」

幸い、船長は朝が弱い。いつも昼ごろに起きてきては、進捗を確認し、遅れの出ている作業員に罰を与える。そんなサイクルであることはすでに承知済みだ。今は、朝の8時半。船長が来るまでは余裕がある。当然、逃げる算段をつける時間だって。

蚊の変化に気づいた同僚と協力し、船長の部屋の入り口を塞ぐ。本島へ逃げるための道具を探す。救命ボートを見つけたが、メンテナンスが不十分なのか使い物にならない。ブラック企業はリスクに備えた投資などしないのだ。イカダにできそうな気の利いた材料はない。救命胴衣は船長室の中。あいつは船が沈んだら自分だけ生き延びればいいと考えているらしい。

最小限の持ち物を準備し、食べられるだけのワカメパンを腹に詰め込み、本島まで泳いで帰る。単純だがきつい作戦だ。しかしワカメ収穫で鍛えた身体さえあれば、なんとか本島にたどり着ける。そう信じるしかない。本当は東の方にある。太陽を目指して泳げ。泳げ。

ぼくたちは海に身を投げた。

浴場とビール瓶

目が覚めたら、ぼくは床に横たわっていた。見えるのは知らない天井。ベニヤ板でできた質素な屋根。高さはあまりない。長屋のようである。ぼくはどうやら服は着ているようだ。全身がだるい。仰向けのまま周囲を見渡す。同僚はどうやらいないようだ。どこかではぐれたのか。屈強なやつらだから、どこかできっと生きているのだろう。

その部屋には誰もいなかった。なんとか身体を起こし、外に出ると、昭和初期を思わせる、古きよき町並みが広がっていた。どこの町かはわからない。が、見知らぬぼくを介抱してくれるだけの優しさを持つ人が一人はいることは確かなようである。

不思議と腹は空いていない。だるさもすぐに取れてしまった。少し街を歩いてみたものの、珍しい景色より気になったのは自分の体臭であった。船内では週に一度水浴びができれば良い方だったし、おそらく浜に打ち上げられたまま一旦部屋に運ばれただけだったのだろう。汗や汚れの臭い、例のワカメの臭い、潮の臭いが混ざったような臭いがする。

まずは、風呂に入らなければ。

しばらく行った先に、誰でも無料で使える大衆浴場があった。無一文でたどり着いた身としては非常にありがたい。臭い男が入ってくるのは迷惑かもしれないが、浴場とはそういう場所なのだから、申し訳ないが我慢してもらおう。

服を脱いで中へ入ると、25メートルはあろうかという大浴槽が現れた、そして、一見混浴のように見えた。いや、よく見ると浴槽に入っているのは男性だけで、女性はその周囲で布一枚羽織って何か作業をしている。手元には底をくりぬいたビール瓶のようなガラス容器。彼女らは、細長いたわしのようなものを使ってその不思議な道具をひたすら磨いている。

「これ」

入り口のすぐ脇に座っていた女性が、その不思議な道具を渡してきた。男性らは、細い口に人差し指を突っ込み、繰り抜かれた底から湯船のお湯をすくい、かけ湯をしていた。どうやらこの道具はこの浴場では手桶として使うもののようである。

お湯、と言っても、見た目はどす黒い。湯船はまるで沼のように見えた。泥温泉のようだと言えば聞こえはいいが、どう見てもヘドロである。しかし背に腹は代えられない。この街ではこの風呂が常識なのだろう。見た目は悪いが臭いは薄い。体臭をはびこらせるよりははるかにましだ。周りを真似て、「手桶」で湯をすくう。ドロドロしているものの、湯加減は上等だ。

かけ湯をしたところ、不思議と身体を流れるドロドロは身体に残らずサラサラと流れ落ちる。同時に身体の汚れも落ちているように感じる。なるほど、見た目は悪いがこれは便利だ。かけ湯と、場合によっては湯船に浸かるだけで風呂が済ませられるらしい。成分はなんだろうか。壁を見回しても書いている様子はない。企業秘密といったところだろうか。ビジネスになりそうなものだが、無料開放するとは、いかにも不思議な大衆浴場である。これこそ社会貢献というものか。それともフリーミアムのようなことを考えているのか。

理由はすぐに判明した。かけ湯に使ったビール瓶の内側にドロドロがこびりついている。身体を伝って床に落ちたドロドロも、先程より粘性が増しているように見えた。どうやら温度が下がるとこびり付く性質があるらしい。これは使い方を誤ると大変なことになりそうだ。浴槽の脇でビール瓶を磨いていたのはこのせいか。

次の一歩

ともかく、かけ湯を済ませて汚れを落としたぼくは、足早に浴場を去った。

お腹がすいてきた。どうやら、この街にはワカメパンはないらしい。

いや、今となってはそんなものどうでもいい。ぼくはワカメや、蚊や、船長や狭い船室、あの島のことなど、もう気にすることはないのである。すべてが新しく、すべてが新鮮だ。

ただ気になるのは、この街はどこなのか。そして、妻と子供は元気に過ごしているのか。ぼくが次にやるべきは、家族にぼくの無事を伝えることだ。

家族に会いたい。

まとめ:ストーリーのある夢は面白い

というところで目が覚めました。

とりとめのない夢物語ですが、ここまではっきりとストーリーの仔細まで思い出せるものは久しぶりだったので、忘れないうちに何の推敲もせずに書き下してみました。

ここまで読んでいただいた奇特な方、どうもありがとうございました。

今回は以上です。

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